JINSEI STORIES

イタリアの頂点、パスタ・ジェノベーゼ! おおお、原点回帰じゃ、うまボーノー! Posted on 2025/03/12   

某月某日、美味しいものを出来るだけ自力で作って、幸せになりたい、と思っている父ちゃんは、日々、「美味しい」を追求して愛犬、三四郎と生きている。
で、今日は久々に、ペスト・ア・ラ・ジェノベーゼのパスタを食べたいと思った。もう、随分と食べていない。かんたんなのだけれど、どうしても、フライパンで炒める系のパスタに走ってしまうのだ。混ぜる系のパスタをやや下に見ている気もしないではない。すまん。
ところで、フランスもイタリアに近い南仏には、このジェノベーゼ系のソースで作る料理がかなりある。ピストゥと呼ばれるもので、違いは、松の実が入っているか入っていないか、の差らしい。
ところが、スープ・ピストゥは確かに美味いのだが、パスタにする場合、やはり、松の実の存在は無視できない。
ということで、さっそく、辻家伝統のジェノベーゼソースを作るところからスタートしたい。ざっくりと覚えておいてもらいたいことがある。
すべての材料が、同じ割合でいける、ということだ。
一人前ならば、全部40gでいい。オリーブオイルも大匙4,わかりやすい。黄金比であーる・ぱちーのー。

イタリアの頂点、パスタ・ジェノベーゼ! おおお、原点回帰じゃ、うまボーノー!



では、さっそく、作ってみることにしよう。
まずは、材料から:

松の実、バジル、パルメジャーノ40gずつ、塩少し、オリーブオイル大さじ4、ニンニク1かけ。
ね、
松の実、40g、
バジル、40g、
パルメジャーノチーズ、40g
ショートパスタ、80g
わかりやすいじゃろ。
注意、パスタ80に対して、このソースはちょっと多いです。だいたい、このサイズ感で、2人前は食べることが出来ますので、二人前なら160gのパスタでもいけます。ぼくのちょっと多めにして、残ったのをパンにつけて、食べたので・・・。あはは。

ともかく、まず、松の実をフライパンで炒る。
焦がしちゃダメ、かるく、色づくくらいで、十分である。
この松の実こそ、ジェノベーゼの肝の一角を担う重要分子となる。
よいかな?

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そして、オリーブオイル大さじ2(残り2は、ちょっとずつ、加えて最終的に、4)、にんにくとこの炒った松の実をボウルにいれて、ハンドブレンダーでジャーっと。
とはいえ、松の実は、なかなか、ハンドブレンディングが難しい。焦らないで、じっくりとやればできるよ。
もう、ここが全てかもしれない。この瞬間に、見えてくる「美味しい」輝き!!!

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で、そこに、とりあえず、バジルを半分くらい加えてまたジャーっとやる。

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そして、残りのバジルも加えてジャーっと。つまり、少しずつ、やる。

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オリーブオイルを少しずつ加えてジャーっと。

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最後に擦ったパルメジャーノを加える。パルメジャーノチーズ、40gとけっこうな量になるが、驚いてはいけない。みそ汁に味噌がたくさん入った方が美味しい、の原理、と一緒。イタリア人の料理における、パルメザンチーズは調味料だと思ってほしい。

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よく混ぜて、残りのオリーブオイルを全て加えたら完成。

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茹で上がったパスタに好みの量のジェノベーゼソースを入れて、まぜまぜ。今回のショートパスタ、メッツェ・マニーケ、となる。なかなか、噛み応えのあるショートパスタじゃ。ゆで時間13分、リガトーニの小さい版。イタリア語で、半そでという意味らしい、あはは。筋が入っているので、ソースが絡みやすい。ジェノベーゼに、最適だね。

イタリアの頂点、パスタ・ジェノベーゼ! おおお、原点回帰じゃ、うまボーノー!

はい、完成じゃ。生ハムなんかを添えて、ボナペティ!やるやーん!



ぼくの好きなSNSのイタリア人日本人カップルが、「うまボーノー」「やるやーん」を連発していて、大好きなんだけれど、使わせてもらっておる。
日本人のシェフなのかな、彼がイタリア人のムッシュに日本風のイタリアンとかを食べさせるサイトで、名前は知らないんだけれど、イタリア人の反応が面白い。
さておき、ぼくが一番仲良しなイタリア人は、ロベルトだが、最近、シェフ友のエンリコと情報交換をやっている、フレンチはチャールズ、イタリアンはエンリコだ。シェフの友だちがいると、コツ、ポイント、適格に教えてもらえるから、いいね。
いつか、イタリアの友だちにぼくのパスタを食べさせたい。
ちなみに、先日、ロベルトに「父ちゃん自慢、たらこパスタ」を食べさせた。フランス産のたらこをふんだんにつかったカッペリーニのたらこ版だったが、うまボーノー、と喜んでくれたよ。あはは。
たらこ、売ってるのに、パスタにしないなんて。というか、ぼくが20代のころ、すでに、たらこスパゲッティ、レストランで出ていたからね、日本人の応用力、すごいです!!!

イタリアの頂点、パスタ・ジェノベーゼ! おおお、原点回帰じゃ、うまボーノー!

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はい、で、最後はバゲットをつかって、スカルペッタ! (パンをソースに絡めて食べることをスカルペッタという)
ひゃあああ、これ、やばいボーノー!!!!



イタリアの頂点、パスタ・ジェノベーゼ! おおお、原点回帰じゃ、うまボーノー!

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つづく

今日も読んでくれてありがとうございます。



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