JINSEI STORIES
簡単本格的!父ちゃん・ボンゴレにおける乳化術、そこからのスカルぺッタ~ Posted on 2025/03/03 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ええと、今日はボンゴレを最高に美味しくするための「乳化方法」を伝授させて頂くのだが、その前に、父ちゃんのクラシックギターを聞いて貰いたい。
え?
ボンゴレの前に、クラシック!?
先日、つじひとなり、として、銀座のヤマハホールでクラシックギターの演奏をやったのじゃ。笑。
エリック・サティのジムノペディとラベルのボレロを演奏した。
どちらも、フランスを代表する作曲家で、ぼくの尊敬するミュージシャンである。
ラベルは一時期、サンジャンドリュウズにいたので、そこまでよく遊びに行くし、サティの生家は、ぼくの家から目と鼻の先、ノルマンディ。あはは。よく行く。
なので、フランスで影響を受けた二人の作曲家の曲を勝手にアレンジして、演奏をしちゃって、しかも、自分の絵をそこに、当てはめてみた。
なんて、図々しいやつで、すいません。
つじじんせいは、引退をしましたが、ここから、つじひとなり、の時代が到来するかもしれないという予感。☜夢想家、イマジン。
ちょっと、レシピに行く前に、聴いてみませんか?
寝る前とか、癒されるよう、ゆっくりと演奏をしているので、・・・。
(このような、シークレットライブは、ラジオ・ツジビル主催)
☟ こちらのバナーをクリックしてみてくださいまし~。
はい、ということで、今日は、父ちゃん自慢料理の一つ、「ボンゴレ」を作りたいと思う。
ボンゴレは、乳化、がとっても大事になるので、そこを徹底的に、こだわって、お伝えしましょう。あのソースのとろみ、どうやって、出すの?
はい、じゃあ、一緒にやってみましょう!!!
あさりは、砂抜きをやらないといけない。
コップ一杯の水に対して、小さじ1強の分量の塩をいれて、砂抜きをする。
はい、にんにくの微塵切りと唐辛子をオリーブオイルで炒めて、香りをうつす、ところはいつもとだいたい同じ。
あさりをぶちこんで、今日はパスタ100gに対して、あさり、400gかな。塩味が強いので、塩は使わない。(パスタを茹でる時だけ)
白ワインをいれて、蓋をする。
新鮮なあさりは、すぐに、全部開いちゃう。
お見事。(開かないのは、死んでいるので、すぐに除去してね)
あさりだけ、ボウルに取り出す。
フライパンのソースを、漉す。(ニンニクの中に、砂とか残るので、一度、漉す)
このソース、味見をしておいてね。塩、いれてなくても、かなりの塩味。パスタに吸わせたい。それで、リングイーネにします。
ちょっとだけ、にんにくを戻したソースを、フライパンに戻し、火をつける。
とりだしておいたあさりは、中身を一つ一つ、大変だけれど、とって小さなボウルにいれておく。これ、大事だよー。
フライパンのソースに、大量のパセリのみじん切りを投入する。けっこう、多いかな、というくらい(好きなだけ)いれて、パセリとの相性、抜群!!!
茹で上がったかなりのアルデンテ気味リングイーネを加え、お玉半分くらいかな、のゆで汁を加えて「乳化大作戦」の開始。よ、待ってました。ここから、美味くなるよー。
まだ、乳化がはじまったばかりだとこんな感じ、がんがん、火を入れる。ゆで汁は、様子をみて、足すのも可能。しかし、足し過ぎると乳化が弱くなるので、注意。
すると、ほら、蒸発しながら、乳化が進む、というわけ。美味そうでしょ。フライパンを、シェフみたいに、揺さぶって、パスタをソースになじませていこう。かっこよくやってね。笑。肩の力抜いてやると、よくできたります。
こんな感じになると、ほぼ、完成じゃ!!!! ぜったい、うまいに決まってるやろ。
お皿に、盛り付ける。
最後に、ソースを垂らす、もう、たまらないねー。
今日は、ここ最近たべたボンゴレで一番の出来栄えでした。
見ての通り!!!
じゃじゃーーーん!
で、ここから、が捕捉の、スカルぺッタ、をやるんだが、これは、ちょっと上品ではない食べ方で、フランスだと人前ではやらない。
イタリアでも、やらない紳士淑女~、なんだが、ようは、バゲットとかパンを、残ったソース、だって、美味いじゃんね、につけて食べることをスカルぺッタというのである。
残ったごはんに、残ったラーメンの汁をかけるのも、スカルぺッタ、になるんかな?
あはは。
上品ではないが、ぼくはやります。ごめんなさい。
だって、美味しいんだもの。
美味しい時にしかやらないし、ボンゴレを作ったら、これが楽しみでしょうがない。
外では、おいら、やらないですが、一人だと、皿がきれいになるまで、スカルぺッタ~!!!!!!
笑。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ボンゴレも、ここまでやると、ワンランク上な感じになりますから、やってみてください。そんなに難しくないです、この方法だと。白ワインが最高なんですよね。ボナペティ!!