JINSEI STORIES
実は、辛ラーメンとかをカルボナーラにして食べるのも好きなおやじ物語 Posted on 2025/02/26 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、辻さんって、ゴージャスなものばかり食べてますね、と言われるが、それはちょっと違って、ゴージャスじゃなく、デリーシャスなものを目指して作っている、という方が近いのである。
むしろ、美味しいものにするために、ちょっと一工夫をするのが好き、という感じか。
日々、美味しいへのあくなき追及感だけは人一倍すごいかもしれない。
食いしん坊なのであった。
あはは。
ぼくだって、毎日、いろいろと悩んで料理をしている。
でも、一つ決めていることは、今日を最高にするための飯づくり、である。
何か、ひと手間くわえて、普通よりもおいしくできると、思わずガッツポーズを作ってしまう。
先日、ふと「リンガーハット」で食べた「ちゃんぽん」のことを思い出し、あれを再現してみたいな、と思って、ネットでリンガーハットをいろいろと研究したら、いまだに、全国各地に展開しており、全国に536軒も存在することが判明した。
もう、30年くらい前に、たまに、食べに行っていた。
喰いてー、長崎ちゃんぽん!
簡単なリンガーハット風長崎ちゃんぽんの作り方!
まず、冷蔵庫にある残った野菜を適当にカット。キャベツがあるといいけれど、なければ、白菜でも、キャベツ高いからね、もやしとかシイタケとか、豚肉細切れとか、戻したきくらげ、なんでもいいので、好きに切って炒めて。炒め終えたら、水溶き片栗粉をいれて、ね、ちゃんぽんっぽく、するのよ。丸い赤いかまぼことかあるとちゃんぽんぽくなるけれど、無かったので、葱を載せることにした。
んで、沸かした湯に鶏ガラスープの素をいれ、野菜ダシ、醤油、砂糖、塩胡椒、みりんとかを入れて、牛乳もちょっと、豆乳でもいい、ちょっと加えて、スープの完成。
器に、茹でた麺、スープをかけ、炒めた野菜を載せ、最後に、ごま油、まわしがけして、はい、出来上がり。ぼくは、少し酢を加えて酸っぱくするの、好きだから。
ご自由にどうぞ~。
ビールのあてに、冷凍の枝豆を、油でいためる。
洗わないで、そのまま、ぼくは炒めてしまう。油は、オリーブオイルでよい。黒胡椒、七味、唐辛子、塩昆布、醤油、など、辛そうなものをがんがん入れちゃう。焦げ目がつくまで、炒めたら、あとは混ぜ合わせてさらに炒める。あら塩というか、フラードセル、とかで、塩っけ、をふりかけて、完成。ビールにあうのよ。おっかさん!
また、別の日、息子がなんか書類をとりに来たので、何か食べるか、と訊いたら、
「あれが食べたい」
と言ったので、
「ああ、あれか」
ということで作ったのが、辻家伝統料理、アッシパルマンティエであった。
あっしが、作る、あっしのパルマンティエ!!!
いつもより、美味しくできた。
フランス風、肉じゃが、とよんでいる。
今日はいつものレシピなんだけれど、山椒じゃなく、味噌を入れてみた。
味噌味のフレンチ!!!!
これは、レシピ動画があるので、ぜひ、動画をご覧頂きたい。息子が小さかった頃、よく作ってやっていたので、辻家定番ということになる。
☟
https://www.youtube.com/watch?v=Ja_GrkmaE6Q&feature=youtu.be
ところが、先日、すごいものを発見してしまう。
SNSなんかで、辛ラーメンを牛乳入れてマイルドにするというのが、流行っていたので、お、それは美味しいかもしれないとやってみたら、めっちゃ、美味しかった。
しかも、ラーメンにはならず、カルボナーラになってしまったのだ!!!
あはは。
その辺が、父ちゃんはやっぱり前世で、イタリア人だったかもしれんね。ローマ人ね、ローマ帝国の帝王とかね、あはは。
とまれ、これは、安価だから、ぜひ、やってもらいたい。
辛ラーメンならぬ、辛カルボナーラ!
作り方ってほどのものじゃないけれど、
豆乳を鍋にいれて、ま、あとで麺を入れて麺の半分よりちょっとつかるくらいでいい。
ひたひたでもいいと思う。
沸騰するといけないので、沸騰の手前くらいに、麺を投入しちゃってよろしい。
で、麺が緩んで来たら、ごま油、醤油ちょっと、麺つゆちょっと、で、付帯されている辛ラーメンのスープ粉を半分弱、いれる。
それ以上いれると辛いので、ぼくはやめたけれど、超辛いの好きな人はお好きに。
で、ラーメンじゃなく、カルボナーラをイメージしていく。
イメージが大事。
だから、パルメジャーノチーズを摺って、かなり、摺って、混ぜる。ペコリーノロマーノもあれば、どうぞー。
水分は、つゆが無くなるくらいが目安。
最後に、生卵の黄身だけ、いれて、はい完成。
若者が食べているものだから、ちょっと警戒をして食べてみた、けれど、いや、これ、マジ、美味しかった。
インスタントであることを忘れるくらい…。
麺がもちもちで、美味しいし、辛い!
あはは。
毎日は無理だけれど、年に一度はチャレンジしてみたいね。辛カルボナーラ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
今日はラジオの生放送があったので、また、歌いました。引退してから、ここが唯一のぼくのライブステージになっている模様・・・。何人くらい聞いてくださっているのかわからないけれど、ライブトークラジオって感じで楽しかったです。ながしのおじさんになった気分で、自分でジングルも演奏しています。ほろ酔いラジオかな。次回は、5日を予定しています。ツジビル・ラジオ、ま、無理せず、寂しくなったら、覗きに来てね。えへへ。
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そして、いよいよ、明日、発売日です。2月27日、マガジンハウスより「犬と生きる」、発売前重版かかって、好調です。明日、書店でみかけたら、なでなで、お願いします。
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