JINSEI STORIES
フランスごはん日記「にんにくスープ、トゥーレンを父ちゃん風にアレンジ。元気になるよ」 Posted on 2024/11/16 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、元気&パワーが欲しい人におすすめのスープをご紹介するね。
フランスの南西部とか、プロヴァンス地方にもある、にんにくスープ、トゥーレン、を父ちゃん風にアレンジした。トーサン! あはは。
にんにくは癌にも効くと言われているし、元気になるから、ちょっとパワーが欲しい時なんかに、最適だね。
フランス人はお酒を飲み過ぎた後とかに、飲むらしい。肝機能を高める、と言われているからだって、・・・。ま、そういう、効能はどうでもいい、美味しいからやってみよう。
材料は、
玉ねぎ一個、にんにく一ふさ以上(15個くらい今回は使ったかな)卵一個、ワインビネガー大匙1程度、オリーブオイル適量、塩胡椒、パセリ、バゲット、小麦粉少々、などなど。
とにかく、元気になります! 冬は寒いから、いいかもよ。
じゃあ、俺と一緒に今日も作ってみるかーい? 笑。
いえーい、いえーい。あはは。
まず、玉ねぎはみじん切りにしておく。
鍋に、にんにくをごろごろとぶち込んで、オリーブオイルで軽く炒める。
こんがりするくらいね、弱火から中火くらいのあいだで。
で、そこに玉ねぎを投入。
ここで、小麦粉を小さじ2くらいかな、投入し、よく混ぜながら炒めていく。
こうすることで、とろみが出るよ。
玉ねぎが白くなって、やや色づいて来るくらいまで炒めたら、水を入れる。
水は5~600mlくらいかな、2,3人分がめど、でも、一人で食べきれるくらい、美味しいから、濃度の様子みて、食べたい料の水をくわえてけろ。
ここで、塩で味を調え、5分くらいしたら味見してみて、まだ、きっと、玉ねぎ感が強いと思うので、ここから煮込んでいくよー。
※ ここらへんで、小麦粉を回し掛けて、粉感を残さないよう、素早く混ぜて、ね。
材料には入ってないから、自由だけれど、オレガノとか、パセリとか、お好きなハーブをいれてもいい。あと、トゥーレンは地方によっては、トマトを入れるところもあって、その場合は、中のぐじゃぐじゃ(種とか)は取り除いた方がいいかも。
2,30分、根気よく弱火で煮込んでくださいまし。
それで、もう一度、味見をして、玉ねぎの感じとか、すきなところまで、かため好き、とか、やわらか好きとか、いろいろ、あるでしょうから、そこはお好みで。
一応、にんにくに竹串がすっとはいれば、もう、いつでも食べられるよ。
で、最後に、和食の卵とじの要領で、溶いた卵を、回し掛けして、卵スープみたいに、やるの。
そこに、ワインビネガーを大匙1とか、好きならもうちょっと入れても、酸味が出て、おいしいよー。
で、仕上げに、クルトンじゃないんだけれど、バゲットをかりかりに焼いて、手で、適当に割いて、割って、大き目なクルトンみたいな感じで、スープに浮かべる。
お椀、というか、ボウルに盛り付けてからやる人もいるし、パンににんにくを塗ってから、投入する人もいるけれど、ぼくは、だいたいいつも、食べ残っている古いバゲットをトースターで焼いて、それを放り込んでいる。
で、最後に、オリーブオイルを回し掛け、したら、完成。
にんにく、ごろごろが嫌いなら、細かくしてもいいけれど、おいもみたいで、ごろごろ、が美味しい。
無臭にんにくがあれば、それでもいいけれど、ぼくはそんなに臭くない。次の日も、どうせ、誰にもあわない、という孤独なぼくには、ちょうどいいスープなんだ。
とにかく、美味しい、からね。
ぼくは、次の日、残ったトゥーレンに硬いごはんを少し入れて、火にかけ、おじやみたいにして食べるんだ。その時は、醤油、をたらします。あはは。
これも、美味い!!!!
おまけに、こんなのも、つくっちゃいました~。あはは。白ワインかな~。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
スープダイエット中だけど、パワーが必要なので、にんにく、にしたけれど、玉ねぎも温まるし、冬には、最高のスープですね。じゃあ、明日は、生姜たっぱりのスープとかにしましょうかね。ばいばい。
辻仁成 展
-Les Invisibles NEHAN-
主催 帝京大学総合博物館
対象者 どなたでもご覧いただけます。(事前のお申込は必要ありません)
入場無料です。
会場 帝京大学総合博物館ミュージアムプラザ(帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階)
会期 2024年10月18日(金)~12月23日(月)
開館時間 9:00~17:00(最終入館は16:30)
閉館日 日曜日・祝日
臨時開館日 10月27日(日):青舎祭(大学祭)実施日(一般来館可)
臨時休館日 12月14日(土)
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください