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フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」 Posted on 2024/10/20 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、土曜日なのだが、今日はスタッフさんらがやってきた。
そして、パリでの個展の絵、嫁ぎ先の決まった作品を世界各地へ配送をするための大がかりな梱包をやったのであった~。
力持ちの男手が必要ということで(長谷っちは、力がないので、NG)、携帯紛失マネMMの長男君(身長180センチ)が戦力として、投入されたのであーる・ぱちーのー。
三四郎は危ないので、犬の世話係、マントふみこさんが連れ出してくださった。週末なのに、みなさんに助けられている、父ちゃん事務所であった。
絵の梱包、配送、と簡単に言うが、めっちゃ、大変なのである。お腹もすくので、今日のランチは、イタリア人ならみんな大好き、サルシッチャのパスタ、にした。
サルシッチャとはソーセージのことなのだ。
フランスでもそうだが、イタリアはもちろん、ソーセージといえば、生ソーセージが普通だったりする。腸詰された塩漬け豚肉が中に詰められているが、フランス人も、イタリア人も、この生ソーセージの中身を使って、料理をする、のが、基本のひとつ。
国が違えば、いろいろと違うんだよねー。
生ソーセージ、日本でもたまに見かけるが、コストコとかでも売っている。これから、きっと流行るんじゃないかな、と思う。
ということで、大きな絵をぷちぷちとか、クラフト紙とか、板とか、空輸中に壊れないよう、何重にもして、梱包をしたのだった。大仕事だった。
ということで、父ちゃんは、途中で、抜け出し、まかないを作った。
ええと、今日は、生ソーセージを使って、パスタ。いつも、パスタ。煮込み料理の一種になるので、煮込む時間が必要なのだった。

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ こちらが、生ソーセージ。なか、ぶよぶよ。日本では見かけないよね? でも、こちらは逆に、シャウエッセンみたいなの、ありません。

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ 絵を何重にも梱包し、分厚い板で、キャンバスを保護し、そのあとも、段ボールなどで、ぐるぐる、梱包をするのだ。MMの長男君、ありがと、役立った。めっちゃ、ハンサムなのである。マーシャルアーツを習っている。格闘技家なのであーる。

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ 父ちゃんの事務所の必需品、ガンタッカー! ホッチキスのでかいやつね。バン、バン、と打つ度に大きな音が出る!!!



さて、ソーセージの腸詰の腸をはがし、それを炒めた鷹の爪と玉ねぎの中に、千切って放り込み、よく火を通し、白ワインとかふりかけ、そこにトマトなどを、大小放り投げ、ぐつぐつと煮込んで、味付けを適当にすれば、ソースが完成。今日のパスタは、メッツェ・マニーチェというショートパスタを使用したが、これ、美味しいんだよねー。あうんだよねー。イタリア人は偉大だね。フランスごはん日記じゃないの?
え?  あはは・・・。
ま、イタリアの食文化、フランスの食文化、仲良し、なんです。でも、食材は、パスタ以外、全部、オールフランスじゃけんね~。

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ ナイフで、真ん中に線をいれて、腸皮をはいでいく。イメージ的には、明太子の皮をはがす感じね。笑。

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ 行きつけの八百屋で買ったにんじん。それをただ、オーブンで焼いただけのしろもの。これがね、マジで、天才的に、おいしいんだよね。



ということで、食後、一気に作業が進み、世界各国へ配送する絵の梱包が完成したのであーる。
え、見栄えが悪い? 
いやいや、仮止め、という状態で、ここから、下の写真みたいにしていくのだ。
60号のような大きな絵は、その専用の段ボールなどないので、自転車搬送用の段ボールなどを購入し、工夫しておるのだ。
でも、4人がかりで、やっと、丈夫な梱包が出来上がったのだから、まじ、疲れたし、すごいよね。こういう、仕事、余計なことを考えないでいいから、体育会系で、楽しい。
パスタも、めっちゃ、美味しかったのであーる!!!!!

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ 業務用のフィルム(サランラップみたいなやつ)でぐるぐる巻いて、これが吸引力というか、固定する力がすごくて、さらに、フラジャイルの、テープを貼って、完了。ぼくが上にのっても、びくともしない、丈夫さ、なのであった。

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

※ パスタは、最後、ソースにぶっこんで、鍋ごと、みんなの前に出す。それぞれ、勝手に食べたい分だけ、とって、食べるシステム。長男君、3杯も、おかわりしてくれた!!!!

フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」



フランスごはん日記「フランスのソーセージは生ソーセージが多い。イタリアも。この生がうまい」

この絵も、もう、手元にはない。フランス人、ホフマンさんのおうちへ・・・。ちょっと寂しいけど、・・・、大切にされるんだよー。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
腱鞘炎が治りかけているので、腕がちゃんと動きます。ううう、ありがたいことだな、と再度感謝をしております。もう、大丈夫でしょう。若くないので、一つしかない身体を大切にして、精進してまいりたいと思います。えいえいおー。
次回、パリからの生放送ラジオは、25日になります。日本時間の22時からです。下のTSUJIVILLEのバナーをクリックしてみてくださいねー。めるしー。

TSUJI VILLE
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