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フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」 Posted on 2024/09/25 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、昨夜は雷鳴轟く夜だったが、今朝は一転し、快晴のコルシカ島、まさに、南国の爽やかな秋晴れに恵まれ、心地よい。
フェスティバルに来た、というよりも、それを口実に旅を楽しんでいる感じだ。
昨日も書いたが、アジャクシオは、どこかホノルルにも似ているし、シチリアのシラクサにもちょっと似ているし、ギリシャのサントリーニ島的な地中海的風情も感じられ、どこか懐かしくもあり、とっても癒される世界なのだった。
仕事が続いたので、仕事ではあるが、ボランティアだし、テレビの取材などはすべてお断りをしたので、ライブと講演会だけ参加して、ヒデやマネージャーのミカさんのことはMMに任せて、ぼくは、小説の舞台にできないか、などなど、考えんながら、ちょっと遠方までふらっと散策しようかな、と思っている。笑。
フェスティバル関係者が経営する1つ星ホテルに他のスタッフさんらとみんなで滞在中だが、星一つとは思えない家族経営の感じのいいホテルなのだ。
どうしても安全面とか考えて、星を基準に決めたがるぼくだけれど、コルシカは人がみんな優しく、笑顔だらけで、とっても安心な場所だとすぐにわかった。
ホテルも家族経営だし、シーツもかえてくれるし、朝食は庭で食べられるし、たしかに、傾いた古い建物ではあるが、そこが離島感満載で、気にならない。
ということで、朝ごはんも、シンプルだけれど、絵になった。いいなー。

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」

働いている人たちが、地元感抜群で、笑顔が最高、コルシカ好きになりました!!!



昨夜は、19時からオープニングセレモニーが屋外あったようだが、ヒデはその頃、まだマルセイユに到着しておらず、結局、彼らは12時くらいに、アジャクシオの宿に着いたらしい。
うちのスタッフさんが、オープニングセレモニーの様子を見に行ったが、野外ステージなので、雷に打たれて、嵐に見舞われ、さんざんだったようである。
ぼくは腱鞘炎が夜になると鈍痛を引き起こすのと、パーティが苦手なので、行かないことにし、笑、ふらっと、傘をさして雷が鳴る中心地を散策した。
カフェレストランに潜り込み、そこのムッシュとマダムと仲良くなり、日本からフェスティバルのために来たんだ、と説明したが、そこにいる地元民は、誰ひとり、日本祭りがあることを知らなかった。あはは。(今年で二回目のフェスらしく、一回目の招待国はアイスランド、で、今回が、ジャパン! しかも、アジャクシオに日本人は住んでない!}
けっこう、規模の小さなイベントのようだということがその時点でよくわかった。

コルシカ島は、地中海の島だから、魚もおいしいらしいが、それよりも、大きな山があり、肉の名産地でもある。とくに、仔牛肉が有名だと聞いていたので、仔牛のアントルコット(リブロース)を注文した。
これが、今まで食べた仔牛肉の中でも、だんとつに柔らかく、信じられないくらい美味しかった。コルシカに来ることがあれば、仔牛肉、と覚えておいてもらいたい。
あとは、前菜に、ホタテのエスカルゴバター焼きを頂いた。
ふらっと入った店だったが、地元感、満載で、素敵であった。
「ムッシュ、日本とコルシカの友好のために来てくれたんだから、心ばかりの食後種をプレゼントさせてください」
ということで、いただいちゃった、なんだから知らない地元の強いお酒。
アルコールで、腕の痛みをごまかすのに、ちょうどよかったよー。
ということで、その頃、ヒデとロザンナ(ミカちゃん)はアジャクシオ・ナポレオン・ボナパルト空港で、やっと、再会したのだそうだ。
写真が、届いた。ふふふ。かわいい二人組である。同じ貌だよね? ※最近の欧州にいる日本人はこういうイメージの人が多いです。あはは。うそ。

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」

※ 右がサポートギターのヒデ君、左がロザンナこと、ミカちゃん。兄弟みたいな二人組、ヒデとロザンナ。ミカちゃんは、ツージーズのマネージャーです。仕事依頼は、ミカちゃんにどうぞ。全世界でライブやりますよー。笑。

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」

※ 仔牛肉のグリーンペッパーソースがけ。

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」

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※ 楽園の朝、素敵すぎますね。コルシカ、欧州のプティ・ハワイ!

フランスごはん日記「昨夜は嵐だったが、コルシカ島の朝は爽やかに始まる。南国を満喫旅なり」



ということで、体調をいたわりながら、浜辺で、本でも読もうかな、という、父ちゃん。出番は、夜の21時なので、それまで無理せず、静かに静養しておきますね。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
フランスなんだけれど、独立運動も盛んだったということで、どこか、イタリアにいるようなフランス、なのです。島の人たちも、ローマ人に似ているというか、ナポレオンの子孫顔というか、彫が深くて、ちょっとパリジャンとは違う感じですね。なんか、沖縄みたいな、感じかな、素敵すぎます。
はい、ということで、この旅が終わると、いよいよ、父ちゃんのパリでの初個展がスタートします。当事務所のスタッフ、長谷川と岡田が現在、パリで、その準備に追われています。ぼくも戻り次第、美術関係者とのミーティングに参加しますよー。最高出来栄えの新作、22作品がずらりと並ぶので、お愉しみに!!!
あと、10月5日、個展期間中ですが、その模様をラジオでご紹介したいと思います。日本時間、22時スタート、ツジビル、よければ、どうぞ。ご視聴希望の皆さん、下のTSUJIVILLEのバナーをクリックしてくださいね。めるしー。

TSUJI VILLE

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