JINSEI STORIES
仏飯日記「引退後の初ライブ、観客30人くらい。あはは。一から出直しライブ、はじまる!?」 Posted on 2024/09/16 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、呑もちゃんんこと、野本の店で、引退後、初ライブをやった。
観客は、すべて、パリの飲食関係者ばかり、「あいだ」のこうちゃん、ヴァヴァンの「トヨ」のとよさん、「NAKATANI」の中谷さん、とか、有名なシェフばかりだった。
あはは。
でも、日本から、全ライブに参加記録を打ち立てている、母と娘さんも、いらいていた。ぼくは腱鞘炎なので、ライブを昨夜決定したというのに、よくぞ、調べた、というか、こんなあいまいな状況でよくぞ、パリまで!
しかも、一泊で、明日、帰るのだという。おーまいがっ・・・。
そういう熱心なファンの方と、野本の仲間たち、店員さんらを前に、けっこう、歌った。
気が付けば、ギターも弾いていたのだった。しかし、腕がいたんで、いったん、休憩をはさんで、19時スタートから22時くらいまで、だらだら、歌ったかもね。
国虎屋の店員のユカさんが、一曲、マイファニーバレンタインをピアノ演奏してくださって、場を盛り上げてくださった。
つくづく、野本はみんなに愛されている、ようだ。
ぼくとしては、25日のコルシカ島でのライブが本当にできるか、今回は、公開リハーサルでもあった。いや、いい感じだったよ! コルシカ、大丈夫そうだ!
さて、
引退後の、道筋がたった、というか、こういうペースで続けていきたい。
オランピア劇場のプロモーターをやったベルトランもかけつけてくれて、野本と2ショット、撮影とか、・・・なんだか、心温まるひと時であった。
めるしー。
※ 母と娘作の、この電動うちわ、感動だね。下は、右がベルトラン、左が、野本! お互いの帽子を交換していた。
で、二階の個室が楽屋だったが、そこの壁に、「野本語録」なるものが貼られてあったので、紹介したい。
普段、まともな日本語が話せないのに、語録、があった!
国虎屋は、ぼくがECHOESをスタートさせた1991年に、パリでオープンしている。その頃の野本、今とは別人、時代を感じる、日本を背負った野武士だった。
その若さで、すでに、パリのオペラに、国虎一号店を出していたというのだから、ある意味すごいわな。
そして、66歳の現在も現役でキッチン立つ、その姿勢がやっぱ、見習いたい。
語録、意味が分からないとは、思うが、眺めてほしい!
※ じゃあ、やってみろ! この言葉は、さすがじゃ。
笑ってないとダメなんだよ、っての、野本らしい。
まず、食え、も、確かに、であーる。
前向き、いつも反省、って、俺と一緒やんか!!!!
あはは。
※ こちらは、野本が20代のころ、たぶん、25,6歳じゃないか。
ぼくがデビューする前に、すでに、オペラに一号店を出していた。この右端の変な日本人が、若者の野本なのだ。長女を抱えている。横にいる、卑弥呼的な美女がおくさんのますみさんであーる・ぱちーの。歴史、ありすぎやね。
しかも、左の男性は、伊集院静さん、その隣は、デザイナーの長友啓介さん、だって!!! (今朝、奥様のますみさんから、ライン連絡あり、笑、追記します! 伊集院さんとも、長友さんとも、ぼくはお仕事したことがあり、よく遊んでもらいました)
人に歴史あり!!!
ということで、父ちゃん、腱鞘炎に苦しみながらも、最高なライブをやることが出来た。
コルシカ島の日本フェスはなんとか、やれそうだ。
25日、コルシカの地に、足を踏み入れ、盛大に歌い切りたいと思うのであーる。
第二ラウンドのスタートじゃ!!!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
観客、30人、というのが、ちょうどよかったですね。大阪フェスティバルホールからの30人は、かなり、すがすがしかったです。力の抜けたいい歌が歌えました。この感じで、肩の力を抜いて、コルシカ含め、新しい道を究めたいと思います。はい!
コルシカのフェスは、25日、ライブ、26日は、文学シンポジウムが予定されています。
☟
https://isulimondi.com/accueil/spectacles-vivants/
Mercredi 25 septembre à 21h00 (entrée : 10 €)
CONCERT Hitonari TSUJI – HIDE
&
https://isulimondi.com/accueil/rencontres-litteraires/
Jeudi 26 septembre, de 18h30 à 19h45
RENCONTRE LITTERAIRE avec Hitonari TSUJI
さて、10月4日、14時から、父ちゃんの初個展が、パリの画廊でスタートします。もよりの皆さま、ぜひ、作品を観にお越しください。22点ほどの新作が飾られます!
そして、父ちゃんの次のラジオは、9月22日、22時からになります。お申込みは、下のTSUJIVILLEのサイトから、お願いします。