JINSEI STORIES
滞仏日記「大阪引退公演のCD・DVD・写真集付き記念ボックスを制作中!祝~!」 Posted on 2024/09/10 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、パラリンピックが終わり、パリに静寂が戻った。
昨日は、閉会式があり、最後の最後までパリ市民はオリンピックとパラリンピックを楽しんでいたのだった。
家の周囲では、踊る人や演奏をする人、選手たちと写真撮影をする人など、みなさん、最後の瞬間まで、スポーツの祭典を楽しんでおられた。めでたい。
しかし、父ちゃんは外反母趾、気管支炎(治りかけ)、肩から右腕の激しい腱鞘炎、に見舞われ、そのせいで、頭痛や吐き気などもあって、父ちゃん史上、最悪の状態なのである。
その上、昨日は、エッセイ教室を90分、熱血講師、頑張ったら、再び、せき込んで、今日はずっと事務所から出ず、ぼろぼろの顔で、仕事をしておる。
なんの仕事をしているのか、というと、実は、11月くらいに、大阪フェスティバルホールでの引退公演を完全収録したCD,DVD,写真集を記念ボックスとして販売するので、その製作なのであーる・ぬーぼー。
まずは、その、ミックスのチェック、写真のチェック、映像のチェックをやった。今、フォトブックレットの編集に着手したところ・・・。
結構、大作になるので、時間がかかっているが、自分が演奏をした音の完成度の高さに(笑)、実はびっくりしていたりする。☜自画自賛!
たしかに、こんなにすごいライブをやったのだから、ここまで体調が悪くなってもしょうがないか、還暦とっくに過ぎているんだものね~、と思った、父ちゃん。
普通だったら、一週間くらいで疲れがとれるところじゃが、そこは、やはり、年齢のせいもある。
見た目、若く、頑張っておっても、骨とか、筋とか、脳みそは、老化、退化しつつある。
あはは。
でも、最後に、この記念ボックスを世に出すことが出来るのならば、本望じゃ、という出来栄えなのだ、マジで!
正直、ECHOES時代よりも声が出ているし、素晴らしいミュージシャンたちじゃった。
よく頑張った、と自分を褒めてやった。誰も褒めてくれないので!
そうじゃ、自分を褒める天才になることが、何よりも、大事だと言いたい。あとは、それが結果として、ついてくれば、なお素晴らしい、ということじゃないか!
東京の三公演もよかったが、最終公演はやはり、場数を踏んだこと、全員の一体感も整ったこと、そして、最後の大ホールでのコンサート、台風やコロナのせいでオーチャードホールが3度もとん挫したあとの、大阪フェスティバルホールだった。
大阪で、ホールでのライブは30年ぶりになるのに、大勢の人にお越しいただき、感謝が絶えない。
オランピア劇場ライブの翌年に、オランピアを超える最高ライブが出来て、感無量とは、まさにこのことであろう。よし、父ちゃん、よくやったぞ!
一番、脂ののっている時に、英国、フランスツアーからの、引退ツアーの最終公演で、自分の最後の力を出し切ることが出来て、ううう、はっきり言おう、大満足なのだった。
やったぞ、俺は、と思ってステージを降りた瞬間を今でも覚えている。
引退は、絶好調の時にすべきだ。
おしまれつつ去るべきだ。
それこそが、有終の美というものであろう。
大阪フェスティバルホール、一曲目の「クロスロード・アゲイン」から、アンコールの最後の「アンカーマン」まで、ECHOESからはじまり、ECHOESで終わる演出、にくいのー。
ええと、全22曲かな、おお、全部、入った~。お腹いっぱいじゃ!
しかも、CDには、パリに戻ってから一人収録した「ボレロ2024ver」がボーナストラックとして入っている!
父ちゃんは、ミックスされた音源を聞きながら、湯水のように声が出ているな、と驚いた。ライブ映像を見ながら、腹も出ず、まだ動きまわることができておった。
おお、よくぞ、頑張ったじゃないか、と褒めてやりたい、じんせい君。えへへ。
もっとも、この記念ボックス、限定発売になると思うので、たくさんは作ることが出来ない。大手、レコード会社がついているわけじゃないので、当然、自費出版、私家版である。
もっとも、音源は、いつか、来年のいつか、スポーティファイとかでも聴けるようにしたいとは思っているので、無理して、買う必要もない。
あくまでも、記念ボックスなので、欲しい方だけのものでいい。
刷り部数も少ないが、売り切ったら、終わりで、なんとかなるような記念作品として、この世の中に出すことになる。(詳しくは、ラジオでね)
※ こんな感じのジャケットになるのでしょうか? いくつかのアイデアが提出されました。なやみますね。
タイトルは、まだ、未決定なのだ。今、みんなで協議中!
引退記念ボックス、「Jinsei TSUJI Live at 大阪フェスティバルホール!」になるかなぁ~、それとも、「Jinsei TSUJI ・LAST LIVE in JAPAN」にするか、ううむ、悩むところじゃのー。
でも、素晴らしい出来栄えで、お腹いっぱいになるのは間違いなし!
父ちゃんの老後の楽しみが増えた、げへへ。
昼すぎ、マネージャーのMM、長谷っち、岡っち、セギュールさんなどが集結し、このデザインについて、板橋区を代表するデザイナーの一人、山下さん、吉祥寺ではトップのZIZZスタジオ、ジョン・礒江さんと、地球規模でのミーティングとあいなったァ~。
そこで、お母さんのような父ちゃん、腱鞘炎で、きつかったが、スタッフさんの小腹を満たすために、コロッケサンドを作ってあげたのだった。
「先生、マジ、こんなこと、やめましょうよ。老体に鞭打ち過ぎないでくださいよ」
と言いながら、見ておると、長谷っちが、一人で何個も食べておった。
「美味しい」
若い岡っちが言った。
これでいいのだ。
人生は、一歩一歩、終わらせながら、次の扉を開いていくのがよい。さあ、来い、次の目標よ、おれが行くぞォー、えいえいおー!!!!
うわっはっは。
※ 大量のコロッケをつくり、サンドにしていったのだった。うまそー!!!! ソースとマヨネーズの勝利ですかね。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、今日は朝から、大阪のライブ音源を全部聞いて、頭から終わりまで映像を全部チェックして(鳴りやまない観客の皆さんの拍手、切らずに使いますからね!)、何百枚という写真の中から、好きなショットを選んで、大忙しなのでした。いい記念のボックスができること間違いないですね。この記念ボックス、皆さんの横にずっと、ずっと、大切に置いてもらえることを、希望しています。ありがとね。
さて、その引退父ちゃんがDJをつとめるラジオですが、次は、9月14日の22時から、生放送になります。父ちゃんの熱血なしゃべり倒しをお愉しみください。ご希望の皆さんは、下のTSUJIVILLE(ツジビル)のバナーをクリックね。めるしー。
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※ 10月4日から12日の16時まで、パリ、マレ地区のギャラリーで、個展やります。絵が好きな、フランス周辺に在住の皆さん、どうぞ~。21作品が並びます。