JINSEI STORIES
滞日日記「最高の夜、父ちゃんのワンダーランド全開、不意に予期せぬ飛び入りもあって、大騒乱爆笑問題!」 Posted on 2024/07/31 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、引退公演初日、大盛り上がりだった。
不意に、飛び入りまであり、まったく、こんなことになるなんて、思わない展開で、父ちゃんのワンダーランド、全開なのであった。
まずは、憎めないプロモーター、ぼくを引退へと追いやった張本人(冗談です)がぼくを出迎えたので、笑顔~。
「こちらです。ここが、ファンの皆さんが、記念撮影をする場所です」
というので、
「君の写真を思い出にとっておくから」
とチャッピーに、言ったので、どうぞ!!!
長いこと、お世話になりました。メルシー、ぼく~。あはは。
父ちゃんは、みんな、愛しているのだ。
終わりよければすべて、よし!!!
で、お花もいっぱい来ていたが、ECHOESファン一同、というのと、ぼくがやっているラジオ・ツジビルのリスナー一同があって、へーと唸った、父ちゃん。時代ごとに、応援団がいろいろといてくださるので、歴史じゃのー。
タイタンの野本さんが、辻さん、アイドルみたい、と笑っていた。おほほ。
今頃、気づいたんかい!!!!!!
で、会場入ると、ツジビルチームが今回のグッズを担当した。というのも、もう、引退ライブなのでとくに誰も何もやらないのだから、この後を引き受けるであろうツジビルが、この役目を買って出たのだった。グッズ、ものすごく売れたみたい。
ラジオ・ツジビルの運営費になりますので、ありがとうね、みなさん。
ぼくの楽屋のカウンターの上に、こんなものが!!!!
会場着いたら、すぐにリハーサルが始まる。若い女子、二人がめっちゃ凄い音出していた。おじさんたちは、押され気味だった。やっぱ、若さにはかなわないということだろうか? あはは。
今回も、全曲アレンジは、元ボ・ガンボスのドクター・きょんさんが担当。素晴らしいアレンジで、中盤、音楽劇か、という感じに仕上がった。
んで、父ちゃん。楽屋で、衣装に着替えた。これは、ヨージヤマモトさんの服を買って、袖が長かったので、自分で糸で縫って、こんなかわいくなった。ヨージ様、ごめんなさい。ずっと買っています。笑。
こちらは、ずっと履いてきたブーツ。最後だから、引っぱりだしてきた。長年、お疲れ様でした。このブーツがぼくの足を外反母趾にした張本人なんだけれど、こういうやつが好きなんだよね。
照明は、フランス国旗を思わせる、トリコロールでスタート!!!!!
ぼくからは見えなかったから、この写真で、はじめて知った、という、あはは。美しいオリンピック世界からのはじまり。
父ちゃん、麗し~、だね。
だんだん、盛り上がって来た。いきなり、立ち上がる人も出て、でも、もう若くないから、そんなに無理しないで、とか、思っている、ひ弱な、父ちゃんだった。父ちゃんのワンダーランドが、全開気味!!!
照明が毎回、綺麗で。客席から見たかったなァ~。
そしたら、歌っていると、階段を下りてきた怪しい妖艶なマダムがいて、身構えた父ちゃん。ほら、テロとかってフランスではそうやって、血の海になったりするから、こんな大団円の途中に、通路を堂々と歩いて来るのテロリスト以外考えられないと思って、あわわ、と思っていると、その人に握手を求める人たちが大勢・・・・、えええ、何事か、と思って目を凝らしていると、その人、ステージの下までやって来て、手を振った。おおおおおおおおお、
「おときさーーーん」
加藤登紀子さんだった。
「すいません、誰か、ときこさんをステージにあげて!!!」
とマイクで、ざわざわしている会場に、アナウンスする、父ちゃん。
なんと、加藤登紀子さんがやって来たのだった。
実は、とあるぼくの曲を加藤さんが、ん十年前にカヴァーしてくださっていた。その曲を歌ったものだから、我慢できずに、彼女、やって来た、のである。それをぼくはテロリストだと思った、あはは、フランス病・・・。
ということで、そこから、しばし、加藤登紀子タイム!!!!!!!
ひゃあ、予期せぬ出来事に、観客の皆さんも、大盛り上がりなのでした~。
しかも、彼女、ステージ降りる前に
「辻さんは、ここからはじまるのよ。ここからよ!」
と言い残して去っていったのであーる・ぱちーの。笑。
おときさーーーーーーん。本当に、ありがとう。
加藤登紀子さんはコシノジュンコさんと湯川れいこさんと来てくださっていたのだった。コシノさんは、パリにも来てくださるし、湯川さんはいつも励ましをくださるし、素晴らしいトリオなのだ。しかも、若い。彼女らに引退はない!!!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、引退公演ツアー、初日、大盛り上がりであった。明日はどうなるだろう。今日よりもよくなるだろうから、うなぎのぼり、だね。天井知らず、だね。よっしゃー、明日も頑張るぞ~。そういえば、移動で東京駅に着いたら、すれ違いざまに、今、ライブ、行ってきました、というカップルに会って、ひゃああああ、Tシャツ、着てんじゃん、と驚く父ちゃん。
「明日も、行きます!!!」
ご夫婦かな、ありがたいね。本当に、ありがとう。明日も最高の上を目指します。
追伸、今後、引退後、ぼくのプライベートな音楽活動に関しては、日本では、ツジビルを窓口にしますね。今日、そう思いました。結婚式とか宴会とか、シークレットライブ、小さなフェスとか、そういうイベントのご案内は、ラジオ・ツジビルから、・・・。必要ないかもしれませんが、月に三回の村営ラジオ放送です。ほそぼそと、続けますので、よければ、聞いてくださいまし。下のバナーをクリック!