某月某日、ヒデとジンジャービアを飲みながら、開場を待った。笑。
「辻さん、髭って、どの頻度で剃ります？」
こういうことを何の脈絡もなく聞いてくるやつなのだ。ちょっと、キモイが、二人だったので、こたえた・・・。
「あまり、剃らないけれど、一週間に一度かな」
「えええ、うらやましい」
で、ヒデの顔を覗くと、けっこう、ちょび髭が生えておる。なんで、剃らない？　
なんで、なんで、ライブ直前にそんな話になるんか、と思った、父ちゃんであった。
ともかく、会場が船だから、小型の船だから、広い楽屋がないので、外で待機なのである。
楽屋というのが、あることにはあるが、ほぼ、楽器倉庫で、異常に狭い。しかも、熱い。
なので、ローヌ川沿いに幾つも船バーが並んでいたので、夕涼みをしながら、お客さんが中に入りきるのを待って、乱入する形で、ステージに立とう、という作戦。
ま、リヨンは、はじめてのライブだったが、ここは圧倒的に日本の方が多かった。
８割くらい、在リオン日本人の方々が中心で、フランス人のご主人を無理やり連れてきたという感じ？　あはは。そりゃあ、そうだろうね。でも、嬉しかったよー。
少ないがフランス人、のってくれた。
グルノーブルからも来てくれた方がいた。ご主人と・・・。
バカ受けが、ソーラン節、荒城の月、サニー、マイファニーヴァレンタイン、ぬむきとぱ、・・・けっこう、どれも受けた。（残念ながら、日本のライブのセトリとは異なります。日本引退公演はエコーズの曲が半分ほどになる予定・・・。こっちは、フランス語、英語の曲が多かった。フランスツアー。やはり、仏語の曲がバカ受けする）
ということで、ボルドー、パリ、リヨンと続いたが、一番、いい感じの出来栄えだったのじゃないか。ＰＡさんやライブハウスのスタッフも皆さん（マテオ、ポール、サッシャ）、のってくれた。
それにしても、集客は、ボルドーやパリに比べ、一番少なかったのだけれど、それでも、なんか、老若男女問わず、いろいろな人いて、ぎゃくに一番盛り上がった、かも。
日本からも、１０人くらいの人が、リヨンに集結していた。
一人、ねじり鉢巻きをするような感じで、合いの手を入れる方がいた。いつも、いる。
ソーラン節の「どっこいしょー」のあと、
「どっこいしょーーーーーー」
と大きな声で合いの手を入れてくれるので、これが、火付け役になって、みんなが大合唱、あはは、盛り上がった、盛り上がった。

今回のフランスツアーはいつものベルトランではなく、ボルドーのオンボレ・プロダクションのイリーがプロモーターをやった。（ベルトランは病欠）
実は、この人、弁護士が本業なのだ。
終始笑顔で、家族の写真をいっぱい見せられ、久しぶりにあったハッピーマンだった。
父親が英国人、母親がスペインとフランスのハーフ。本人は中南米でうまれそだった、という不思議な生い立ち。だから、閉ざされてない世界観があり、面白かった。
嘘をつく人ばかりのこの世界で、ベルトランにしかり、イリーも誠実なプロモーターであった。人をだまさないことが一番大事だね。
さて、今日は、我がマネージャーのミカ・スズキの誕生日でもあった。
そのことをヒデに知らされ、慌てて、プレゼントを用意した、父ちゃん。
そして、ライブのあと、旧市街の遅くまでやっているレストランに行き、プロモーターのイリーたちとみんなで一緒にお祝いをしたのだった。
「お誕生日、おめでとう！！！！」
ミカ・ツアーマネー、涙ぐんで、
「こんな・・・、泣いちゃうかもしれません」
いつもは厳しい人だが、新月のような目になって、自分が生まれた日を喜んでいた。それにしても、お客さんスタッフも、みんないい人ばかりだった。メルシー。
ロンドンライブから今日まで、本当に、がんばってくれたので、心の底から感謝なのだ。
ほんとに、音楽で繋がるって、楽しいし、素晴らしい。
今日のライブは最高でした。
遠路はるばるやってきてくれた皆さん、めるしーぼくー。

※　幸せいっぱい、ミカマネージャー！！！　これからもたのんます。

※　右がヒデ、左がプロモーターのイリー。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
いやー、フランスツアー、終了しました。これから、頭を切り替えて、日本の引退ツアーへと突入します。体調も万全だし、のどの調子もいいので、ご期待くださいね。最終公演の大阪フェスティバルホールは、節目であり、最後だけに、ちょっとスペシャルな曲を歌う予定です。えへへ、なんだよ、この期待感、みたいな、・・・。
ま、終わりよければすべて、良し！

さて、お知らせです。
７月１２日に、エッセイ教室をやります。文章を書くのが好きな皆さん、どうぞ、お気軽にご参加ください。
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※　画集、いよいよ、週明けくらいに全国書店にて、発売開始（７月１４日ごろ）ですが、数が少ないので、・・・。あはは。ご予約などは、こちら。
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