JINSEI STORIES
滞仏日記「いよいよ、リヨンでライブだ。フランス第二の都市を満喫す」 Posted on 2024/07/03 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ボルドーからパリを経由し、リヨンに到着す、父ちゃんなり。
リヨンは、数年ぶりに立ち寄ったが、選挙を控えピリピリ・パリとは空気感がぜんぜん異なり、超のどかなのっであった。ほォ~。
都会だが、空気管は大都会でもない。でも、一言でいうならば美しい街。
前に来た時は、リヨン市の光の祭典に招かれてきたのだった。
街全体が照明芸術家たちによって、光で縁取られ、それはそれは、街全体が光で浮かび上がるという、素晴らしい演出。
世界三大夜景の函館で高校をと卒業したぼくがいうのもなんだが、リヨンの夜景、素晴らしかった・・・。
今回は、川の上でライブをやるので、太陽の光の中でのリヨンを満喫。
パリに次ぐフランス第2の都市で(実際は、人口50万人超のリヨン市よりマルセイユが大きいのだが、都市圏規模で比較するとリヨンは230万人を超えているので、二番目と言われることが多い)、なのに、実に穏やかで、風光明媚な都市なのであった。
ボルドーも素晴らしかったが、リヨンはまた異常に落ち着く気品のある都市だ。
ボルドーの「生き字引」と自称しはじめる、相変わらずの大風呂敷野郎だったが、リヨンに到着したとたん、あああ、リヨンもいいよねー、やっぱ、好きやわ~、と思わずうなってしまった、浮気性質の父ちゃんだった。
パリを出ると、A6という高速道路を400キロくらい、とにかくまっすぐ南下したところに、このリヨンは位置している。
フレンチレストランのレベルがかなり高く、食の都、と言われ続けている。
そして、ボルドーには申し訳ないが、パリからリヨンへと向かうその道すがら、ボルドーワインと並ぶブルゴーニュワインの名産地が広がるのだ。
ボーヌ、ポマール、マコン、など(ごめんなさい、順番がちょっと不確かですが)を通過するのだけれど、見事な葡萄畑が広がり・・・。
父ちゃん、ボルドーワイン大使なので、ブルゴーニュワインのことをあまりバンバン語れないが、いや、ここだけの話、ま、美味しいよね~。あはは
ボルドーも大好き、ブルゴーニュも大好き。世界平和でお願いします、なのだ。
なので、途中の高速の休憩所にもワインコーナーがあって、イギリスから来ているギタリストのヒデとロザンナ(ギタリスト&2Gzマネージャー)に一本、買ってあげることにした・・・、えへへ。
そんなリヨンの中心を流れるローヌ川とソーヌ川が、これまた、雄大。
ソーヌ川の西側は旧市街で、歴史がそのまま、路地の石畳に刻印されているような世界観が広がる。
フルヴィエール大聖堂の建つフルヴィエールの丘やサン・ジャン大教会がとっても有名である。
父ちゃんがライブをやるのは、ローヌ川に浮かぶ船(バトー)の中なのだ。
これが、もう、なんともいえないくらいに、長閑で、癒される場所にある。
つまり、船をライブハウスにしたもので、ローヌ川の流れを感じながら、父ちゃんの歌声に酔って候、あはは。
晴れていれば、最高に心地よい会場なのである。
一方、父ちゃんはライブをしに来たのだけれど、実は、リヨン料理の研究もかねての滞在なのだ。食の都、リヨンだからね、この数日の滞在期間中に、リヨン料理の神髄を食べ歩こうと思っている。
つねに喰い意地がはっている、おやじなのだ。
さて、どういう料理に出会うのか、お愉しみに!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、今日、7月3日は、リヨンのライブハウス、マーキーズでのライブなのだった。ベルトランが胃痛で欠席、マーキーズのオーナーも仕事で日本なのだとか。ほぼ、スタッフ不在の中、孤軍奮闘、頑張る父ちゃんなのでした。お暇なら、来てよね。あはは。