某月某日、極右政党「国民連合」が大勝利をしたかと思いきや、今度は、左派の４つの政党（緑の党、社会党、共産党、極左といっていいのか、わからないが、メランション党首率いる「不屈のフランス」の４つ）が、一大左派連合「人民戦線」を組み、６月３０日の総選挙で結束するということになった～。
マクロン大統領の思惑に、大きな翳りが見えた瞬間でもあった。
こうなると、マクロン大統領が率いる与党「再生」はもう、まったく、勝ち目がない、ことになって、国民連合対左派連合というすごい構図になり、（現在、支持率は、３３％国民連合、３０％左派連合）マクロン大統領の任期は２７年まであるのだが、自ら総選挙に打って出たのはいいが、EU選挙に続き、ここでも、大敗しそうな勢いで、そうなると、内政を牛耳ることが出来なくなって、フランスは、オリンピックどころではなくなる、・・・。
タイム・スケジュールはこちら、
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６月３０日、フランス下院の総選挙、第一回目、父ちゃんはこの日、パリ・ライブ！
７月７日、決選投票、この結果で、フランスの未来が激動へ。
７月２７日、オリンピック開会式、マクロン大統領に注目が集まる・・・。
という流れなのじゃ、これ、すごくないか！！！

ぼくは今日、サンジェルマン・デ・プレで活躍する若い作家の友人、ジルとお茶をしたのだけれど、もう、カフェはそこかしこで、この話で持ち切りだった。
「どうなるの？　オリンピック」
「いや、ううん、最悪だね」
「フランスは大統領が対外政治、首相が内政だよね？」
「ああ、そうだよ。だから、７月７日の決選投票で、もしも、国民連合が勝った場合、彼がフランスの首相になり、即座に新しい政府ができることになって、つまり、現在の政府は全員交代しないとならない。オリンピック前夜に」
「マジか。全部？」
「たぶん、全部だけど、どこまで、穏健にやるかは、新しい首相の判断になる。でも、それだけじゃない。もし、右が勝利したら、左派によるものすごいデモが起こって、パリは壊滅的状況になりかねない。これは、脅しじゃない。ツジー、日本に帰るなら、マジで、空港に前泊するべきだ」
「えええええ」
国民連合のバルデラ党首が首相になったら、バルデラ首相のもと、即座に、内閣が組織されるので、マクロンは内政に関して動けなくなる。現政権は、総入れ替えなのだ。かなり、すごいことになりそうだ。
「で、ぼくが思うに、与党が勝つ確率は０％なんだよ」
「・・・・」
みんな、こういう話しで盛り上がっているというか、・・・、誰一人、マクロン大統領率いる与党が勝つことを想像できないでいるのであーる。
オリンピックが、こんな政治状況で出来るのだろうか？
さすがに、ここまで頑張って来た世界のスポーツの祭典を、新しい政府が中止にすることはないかもしれないが、かなりの混乱は起こる可能性がある。
かなりの・・・。

で、イタリアでG7をやってたのだけれど、イタリアも実は、ある意味、メローニ当主率いる「イタリアの同胞」が勝利し、彼女が首相になったが、極右政党と言い切れない面もあるにしても、メローニさん、第二次世界大戦の独裁者ムッソリーニに若い頃は傾倒しており、とくに、移民問題には強い姿勢を示していて、かなりの右・・・。
イタリアは右が強い国なので、イタリア人の心をつかんだ、時の人、でもある。
欧州全体が極右化というか、驚くべき速度で、拡大をしており、根底には、根深い移民問題がある。
フランスはもともと左派が強い国だったが、移民による事件があまりに続くので、テロも増え続けているし、人心は極右に傾いている。
しかし、この「極右」という言葉、日本のメディアがこぞって使いたがるが、厳密にいうと、メローニ首相の「イタリアの同胞」もウクライナ戦争に関しては、ロシアと対抗し、今回のG7でも、重要な役割を担っている。
仮にフランスの国民連合が政権をとったとして、いきなり、EUから出るとか、NATOから離れるということにはならず、むしろ現実路線に向かうのじゃないか、と父ちゃんは想像をしているんだけれど、ま、そこはなってみないと、わからないよね・・・・。
ともかく、日本でいう極右とは違う。

それにしても、極右政党連合が大きな支持を得たことは確かで、一方、左派連合がそれに対抗することになり、現在のマクロンさんの政党は、下院で、まったく議席をとれない可能性が出てきた。たぶん、ぼろ負けしそうだ。
こういうことが、昨日よりも、今日の方がより鮮明になっている、今の、フランス、問題は、オリンピックだ。
何で、今、下院を解散しないとならなかったの、と欧州連合の首脳たちは、間違いなく、みんな思っている。欧州に激震が走っているのは、たしか・・・。
世界が注目するこのオリンピックを大成功させて、フランスの経済力を世界に示したい、タイミングなのに、不意に、そのフランスの足元が崩壊し、力がなくなった、感。
Ｇ７でも、笑顔がなく、俯いていた、というニュースを読んだが、総選挙の結果を受けて、さらにいっそう、厳しい状態になるなら、開会式、どころではなくなるのじゃないか。
今日、プーチン大統領がこの欧州の足踏みの悪さをみすかすように、「ウクライナ和平案」を発表し、ウクライナは４州から出ていき、非武装にしないと和平はあり得ないみたいな、発言をして、Ｇ７に揺さぶりをかけてきたわけだが、いやはや、フランスで生きていると、これから先、どうなるのだろう、とちょっとだけ、心配になるよねー。☜今ココ、というところである。明日は、どうなる？　
マクロン大統領は２７年まで大統領をやめないと宣言したが、内政をコントロールできなくなる可能性が高く、ええと、もし、左派連合が勝ったら（ぼくは国民連合に負けないくらい、勝つ可能性があると思っているが）、なったらなったで、すごいことになる可能性があって、でも、この話は、いろいろと難しいから、今日はここで筆を置きます。
三四郎を散歩に連れていかないとならない時間ですしね、・・・。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ともかく、来月、このフランスがどうなっているのか、テロも起きそうだし、本当に大丈夫なのか、と不安になりますが、ま、こうやって、フランスは政治にみんなで参加し、投票率もかなり高いので、国民がしっかり判断していく国でもあり、なんとかなるのかな、と思っています。ただ、このような状況だと、みんなオリンピックに集中できない感じもあって、ふー、落ち着かない日々が続きますね。

はい、ということで、引退ライブが近い父ちゃんから、お知らせです。
今月の地球カレッジ、６月２７日、ボルドー市内オンラインツアーをやります。なんか、ボルドーで美味しいもの、探しましょうね。
ボルドー市内を練り歩く、父ちゃんガイドは、こちら。
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https://tunagate.com/community/xWZVvgZD/circle/92861/events/329477
そして、地球カレッジ、７月１２日、第二回、エッセイ教室もあります。もう少し、文章で人生を豊かにしたい皆さま、どうぞ～。
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https://tunagate.com/community/xWZVvgZD/circle/92861/events/329479

さて、さて、ボルドーに続き、そのあとは、パリに行きます。
●６月３０日、パリ、Le Zebre　チケットはこちらから、どうぞ！
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html

７月３日、リヨン、La Marquise
チケットはこちらから、どうぞ！
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html

それから、来月は、いよいよ、日本での引退公演ファイナルツアーがスタートします。音楽興行の世界から、引退します。
父ちゃんのジャパン・引退・ファイナル・ツアー・・・。
７月３０，３1，８月５日、有楽町、ヒューリックホール。
８月７日、人生最大の千秋楽、大阪フェスティバルホール
と、なります。
お時間があれば、どうぞ、お立ちよりくださいませ～。最高のライブにしましょうね！！！！

その他の情報～。

●７月２０日から７月２８日まで青山・新生堂画廊にて、個展！
●９月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。（ライブは、だいたい、9月25，26日のどちらかになります。作家としての登壇も予定しています）

あと、ツジビル・ラジオを、月に３回やっています。
皆さんのお悩み相談にこたえたり、一緒に考えたり、時事ネタもありーの、歌はないけれど、笑、お笑いもあって、楽しいひと時になることうけあいです。ラジオ好きな皆さん、どうぞ、ご参加くださいませ。
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