JINSEI STORIES

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」 Posted on 2024/05/10 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、やっぱり、まだ、風邪の後遺症なのか、疲れが抜けないので、手抜きのランチで、でも、気分をあげるということを目的に、カルボナーラを作った。
イタリアに一週間滞在し、昼と夜、合計14食の本場のカルボナーラを食べて修行をしたことは先の日記に書いた通り・・・。
本場のカルボナーラは、生クリームを使わず、グアンチャーレの脂で、作るのだけれど、湯せんに失敗するとダマになるし、ちと難しい。えへへ。チーズも、ほんものは、ペコリーノチーズなので・・・。
そもそも、いくら料理好きであっても、本格的なカルボナーラばっかり、作ってられっかよ、というのが、ほんねなのであーる・ぱちーの。あはは。
とくに、病み上がりの体力低下中の状態で、本格的なカルボナーラはかえって、身体に悪い。
ということで、手軽に作ることのできる簡単カルボナーラで、今日のランチはやり過ごすことにした。
それでも、その辺のカフェで食べるカルボナーラよりは美味しいはずじゃ。おほほ。
で、グアンチャーレ、はなかなかないので、ただのベーコンを使う。
ベーコンはあまり脂が出ないから、ここは、弱火で、じっくり。忍耐が必要となる。
カリカリになったベーコンは取り出して、卵の黄身をいれたボウル(塩胡椒しておきましょうね)に、そのちょっとだが貴重なベーコンの脂をいれて、混ぜて、おいておく。
麺を茹でて、そこに放り込んで、混ぜ混ぜし、そこにゆで汁少し入れて緩める。
そのまま、茹でた鍋に、ボウルの底をつけて、ちょっとだけ湯せんをしながら、パスタを素早く絡めていけば、卵にとろみが加われば、完成なのだ。
ほら、簡単じゃろが。

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」



お皿に麺を置き、その上にベーコンを載せ、追い黒胡椒は必須。
オリーブオイルをちょっとかけて滑らかさを出すとなおベターよ。
で、これだけだと足りないので、お酒でつけておいた鶏肉があったことを思い出し、栄養つけるために、レモンとはちみつを使って、炒めて、添えた。
カルボナーラだけでもおいしいけれど、ちょっと肉感が欲しかったりする若者な父ちゃんなので、でも、カルボナーラとの相性抜群のはちみつレモン味、つまり、ハニーレモンチキン、なのであった。
これ、ビールにも、ばっちりよーん。
お父さんに作ってあげてください。
ということで、本格的じゃない「なんちゃってカルボナーラ」のいいところは、濃厚じゃないので、あっさりと食べることができるところなのだ。
はちみつレモン味のさっぱりした鶏肉とのコラボもばっちりなのであーる・ぬーぼー。
実に、おいしい、「パリごはん」ランチであった。

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」





ついでに、野菜不足だから、冷蔵庫の野菜室の掃除もかねて、ミネストローネスープも作った、父ちゃんなのであった。
なんにもない、といいながら、さがすと、けっこう、材料が充実している辻家の冷蔵庫であった。
いやぁ、料理のできる男はこれだから、困るのー、自慢するつもりはないが、出来ちゃうんだから、しょうがないよなー。早く、お嫁さんがほしい。あはは。
ということで、出来た料理を撮影し、送る相手がいないので、息子に送り付けてやった。
「ひゃあ、最高に美味かったぞー。うらやましいじゃろー?」
既読になったら、速攻で、カレーの写真が送り返されてきたのだった。
「お、なんじゃこれ」
「ヴィーガンカレー」
「ヴイー、ヴィーガン?? 肉じゃないのか、チキンかと思ったわ」
送られてきた写真を見ると、100%ベジタブル、と書かれてあった。
ついに、その境地へ行ったか、息子よ。しかし、ごはんの上に添えられているのが、父ちゃん直伝の味付け煮卵なので、安心であった。
あはは、よかった。卵は身体にいいんだ!!!!

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」

※ このヴィーガンの野菜チキンみたいなやつ、おいしいかどうか、わかりません。豆腐みたいな感じじゃないかな、と想像をしております。フランス人は、豆腐をいろいろと開発しておりまして、数十種類の肉代用食品を販売してます。一番すごいのは、トマト・ピザ味の厚揚げ、でございました。あはは。これは、まあまあ、美味かったです。

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」



パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
カルボナーラ食べていたら、友だちのシルヴィーさんから、「辻さんのポスターをオペラで見ましたよ」と連絡が・・・。「なんか、会えてうれしかったから、一緒に写真を撮影しました」とのことでした。来月、いよいよ、パリ、リヨン、ボルドーでライブですからね、がんばらないとなりません。パリごはん、栄養アップで、のぞみまーす!!!

エッセイ教室のお知らせですー。
文章というのは、簡単そうで、実に難しい。じゃあ、どうやったら、楽しいブログや日記やエッセイがかけるようになるのか・・・。そこです。
そんなエッセイを書きたい皆さんへの、熱血父ちゃん先生の勉強会になります。
講義を受けたい皆さん、下の地球カレッジのバナーをクリックください!(今までと少し登録方法が変わっております)
☟☟☟

“地球カレッジ”

あとですね、父ちゃんは毎月、5のつく日に、5日、15日、25日に、楽しく語るラジオ・ツジビル、やってます。ラジオはいいよ、元気になるよー。
お申込みなど、問い合わせなど、こちらのバナーをクリックしてみてください。
☟☟☟

TSUJI VILLE

パリごはん日記「献立に悩んだ時の一皿。たまご好きにはたまらない、なんちゃってカルボナーラ」

そして、フランスツアーが6月に行われます。
パリは、ベルビルにある老舗の劇場「Le Zebre」にて行われます。チケットが発売になりました。在仏、在欧の皆さん、お時間があれば、ぜひに。
☟☟☟☟☟
●6月30日、パリ、Le Zebre チケットはこちらから、どうぞ!
☟☟☟
https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html

そして、7月3日、リヨン、La Marquise
なぜか、パリの会場よりも、売れています。売り切れる前に、お早目に!笑。
チケットはこちらから、どうぞ!
☟☟☟
https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html

●7月13日ごろ、帝京大学出版会から、父ちゃんのアートブック「パリ情景、動かぬ時の扉」が出版されます。全176ページの画集&小説集です!!!
●7月20日から7月28日まで青山・新生堂画廊にて、個展!
●9月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。(ライブは、だいたい、9月25,26日のどちらかになります。作家としての登壇も予定しています)

自分流×帝京大学