JINSEI STORIES
滞仏日記「フランスの田舎の春のマルシェがあまりに華やかなので、ご紹介したい」 Posted on 2024/03/31 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、今日は隣の隣の村にあるマルシェまで三四郎と出かけた。マルシェは持ち回りで、ノルマンディの各村落を周遊しているのであーる。
ついに4月なので、春、真っ盛りの食材がずらっと並んだ。
フランスの田舎のマルシェは、実に、バリエーションに富んでいる。
パリのマルシェは豊富な食材が並ぶけれど、田舎のマルシェは収穫した新鮮なものしかならばない。
だから、魚でも、数は少ないのだけれど、まさに、今日とれたてのものだけが並ぶのだ。
野菜も同じである。
それから、都会ではあまり見ることのないちょっと変わったものも並ぶので、見ていて飽きない。
「これはなにですか?」
とお店の人に聞くと、いろいろと教えてくれるのだ。
さて、春のノルマンディのマルシェを一緒に、眺めてみよう。
※ これは、ブレット。セロリではない。ちょっと甘味があって、青梗菜みたいに炒める。辻家では、アンチョビと一緒に炒めて、がつがつ、食べる。うみゃー。
※ ちかくの海でとれた牡蠣。こんなふうに売られているのだ。
下は、はちみつね・・・巣だね。笑。
※ うさぎのテリーヌ! こちらは、お惣菜屋さんである。量り売りをしている。
※ 肉屋さんである。
田舎のマルシェは、村によって規模感が違うのだが、素朴な感じが見ていて飽きない。パリのマルシェも楽しいけれど、より、農家や海と近い感じがする。
パリのマルシェは、店によっては、経営重視の店もあって、並んでいる野菜が上品すぎる。
田舎の野菜は、土まみれの野性的なものが、ぼこぼこと並んでいるところが信頼できる。
魚も形が均一じゃなく、不揃いだし、数が少ない。
※ これ、ビュロという名前のつぶ貝、こんなにでかいつぶ貝はパリではなかなかないかな。ちょっと大きすぎて怖いのー。笑。
※ 全体的に、数が少ない。パリの魚屋はびっしりと並んでいるのに対して・・・。手前の魚、めっちゃ、グロテスク! 一匹、2ユーロ・・・。
※ 白アスパラが、うまい、季節なのであーる。
※ イカ、買いました。
古本屋を見つけたので、古い本をあさった。
ワインの木箱に入っている古本、いいよね。
自分の本がないか、必ずチェックする父ちゃんであった。
一度、見つけたことがある。あはは。
ということで、今日は、イカを二はい買った。チャールズと奥さんのミハーが来るので、フランス風イカ飯を作ってやろうと思っている。
田舎のマルシェは太陽がよく似合う。ものは粗雑に置かれているのだけれど、新鮮で、野性的なところが素敵だ。
よし、おいしいごはんを作りましょうかね。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
太陽が近いので、つい、のんびりしてしまいます。普段、昼寝とかしないのだけれど、つい、ごろごろしてしまいます。たまにはいいけど、怠けそうで怖いです。ちょっと、絵でも描きましょうかね。よっこらしょ。
さて、そんな熱血ワイン父ちゃんからのおしらせですが、
フランスツアーが6月に行われます。パリは、ベルビルにある老舗の劇場「Le Zebre」にて行われます。チケットが発売になりました。在仏、在欧の皆さん、お時間があれば、ぜひに。
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●6月30日、パリ、Le Zebre チケットはこちらから、どうぞ!
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html
そして、7月3日、リヨン、La Marquise
チケットはこちらから、どうぞ!
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html
●7月20日から7月28日まで青山・新生堂画廊にて、個展!
●7月後半から8月前半にかけて、日本ツアー、まもなく発表!
●9月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。(詳細、待って)
●4月19日、ロンドン、ライブ。詳細はこちらから☟
https://www.eventbrite.co.uk/e/2gz-tsuji-and-hide-live-japanese-music-in-london-tickets-790578039197?aff=oddtdtcreator