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滞仏日記「父ちゃんの宴の後の片づけ術を大公開。料理人は片づけながら創る達人なり」 Posted on 2024/02/02 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、昨夜は在仏駐在員さんご夫婦の大送別会があったので、事務所のサロンには、大量のグラスやお皿が残ってしまったのだった~。
片づけを今朝、(昨夜、スタッフさんがやります、と言い張ったが、夜も遅かったので、それには及びません、わしは片づけが好きなのや~、と帰してあげた、やさしい父ちゃん。ふふふ)、つまり、一人で、起きてからやったのでーる。
もっとも、食洗器くんが手伝ってくれたのだが・・・。
料理人は片づけをしながらやるので、キッチンはさほど汚れていない。
だから、事務所のサロン側は、そのままにして、ドアをしめ、寝たのだった。
昨夜は、日記も書かないとならなかったし、遅い時間に終わったので、みんなを帰し、それから仕事をやっつけ、雑誌連載の校正戻しなどもありーの、で、フルコース料理もしたから疲れて寝てしまい、朝、三四郎の散歩前に一気に片づけることに・・・。
皆さんも、お客さんが来た後の片づけ、ご苦労様です。
いろいろ、家庭によって、お片付けの方法もあるでしょうが、父ちゃん流の宴会後の後始末について、今日は、語らせていただきまするー。

滞仏日記「父ちゃんの宴の後の片づけ術を大公開。料理人は片づけながら創る達人なり」

※ たぶん、パリで一番おいしいパテ・オン・クルート!



まず、送別会(宴会)終わりで残った食べ物は、素早くラップし、冷蔵庫にしまっておく。これが、一番、大切なこと。
そうすると、翌日ランチはそれを再利用できるので、食費が浮くー。
次に、生ごみになるような残りものは、その日のうちに回収し、できれば、ここだけは妥協せず、外のゴミ箱に出しておくのがよい。(家が臭くならない)
さて、みんなが食べ散らかした、ものすごい数の食器、グラス、お皿などはどうするのか? 
父ちゃんの場合、よーし、熱血~、と気合を入れて、一気にやることを心がけている。
まず、一番大事なことは、無心になることだ。
無心。
片づけは感情をゼロにして挑め。
宴会後の大量の食器や残り物を片付ける時に、余計なことを考えたり、空くじを引いた後のような感情とかをもって、ぐずぐずやっていると、負の力が心に働いてしまい、時間を損するばかりか、一日が台無しになる。
そのためには、号令をかけるのがよいのだ。熱血~じー。
「さあ、父ちゃん、ここから一気にやりますよー。今日も一発、オロナミンつーじー」
これで、ばっちし。あはは。
そして、まずやらないとならないのは、ワイングラスを先に洗うこと。コレ!
高級っぽいグラスを食器などと一緒に片づけると、破損しません? 
ここ、必ず、区別してください。先に、グラスから!
まず、一番高い、フルートとか薄いワイングラスを丁寧に運んで、手洗いをする。(高級グラスは食洗器に入れたらいけません)
「形あるものいつか壊れる」というが、父ちゃん愛用のワイングラス、過去10年、一つも割れたことがないのだ。一つもない。ふふふ、これぞ、プロ。どうじゃ、恐れ入ったか。
人に、(スタッフさんなどに)、触らせないからであーる。あはは。ごめん。
ここまで、できていれば、しめたもの。

滞仏日記「父ちゃんの宴の後の片づけ術を大公開。料理人は片づけながら創る達人なり」



そして、できれば、窓を開け、空気を入れ替えながら、やること(人が集まると気がよどむのでの~、どんなにいい人でも外から様々な気を連れてくるので、お清めよ)
で、本当ならば、宴会が終わって、一息ついてから一気にやるのがなおベスト。
その日のうちにその日を終わらせるのがいいから。
でも、父ちゃんは多忙なので、みんなを帰してから、今回は、翌朝、やったのであった。
その場合、生ごみだけは必ずだし、食べられものは冷蔵庫、飲み残したワインは必ず栓をして保管、これ、お忘れなく! 
ワインを一晩放置すると、もう飲めません。しかし、コルクをして冷蔵庫にしまえば、翌日も味はそれほど、かわらない。
それから、小さなことだが、汚れている食器、食洗器に入れる前に必ず水でさっと洗い流してから、入れるように。
詰まる原因になるのである。米粒とか、一粒でも、とんでもないレベルなのだ。
トマトソースでさえも、詰まる原因になるので、ここは神経質にやりましょう。
あと、まな板は、ぼくは必ず、食洗器にいれる。
なぜか、熱湯で洗わないと、雑菌が繁殖してしまうからだ。
包丁は研ぎ、キッチンは最後に綺麗に拭き掃除をして、元通りにしておくべし。
こうしておくと、何より、心が清らかになるので、また、元気になる、という仕組み。
片づけが終わったら、三四郎にビスケットをあげて、父ちゃんはアトリエにあがり、再び、カンバスに向かったのであった~、あっぱれ。
個展が近づいてきたので、楽しみじゃの~。

滞仏日記「父ちゃんの宴の後の片づけ術を大公開。料理人は片づけながら創る達人なり」

※ 父ちゃんの絵を描く時のスタイルは、こんな感じ。油絵具って、よく飛ぶので、エプロンをかけてやるのだ。

滞仏日記「父ちゃんの宴の後の片づけ術を大公開。料理人は片づけながら創る達人なり」



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、今日のランチは昨日の残りもののパテ・オン・クルートを残ったバケットで頬張った、父ちゃんなのでありました。もうすぐ、ライブなので、今日から減酒がスタートします。皆さんも、体調管理、万全で、挑んでくださいね。
さて、今年の父ちゃんのスケジュールのお知らせです。
●小説「十年後の恋」集英社文庫版が1月19日全国発売。
●小説「東京デシベル」がイタリア、Rizzoli社から刊行されました。
●2月28日から、新宿伊勢丹のアートギャラリーで個展(詳しくまたご報告します)
●3月3日、両国国技館、ギタージャンボリー出演。(検索ください)
●3月6日、ツジビル・ライブ(SOLD OUT)
●4月19日、ロンドン、ライブ。詳細はこちらから☟

https://www.eventbrite.co.uk/e/2gz-tsuji-and-hide-live-japanese-music-in-london-tickets-790578039197?aff=oddtdtcreator

●6月30日、パリ・ライブ決定(詳細、待って)
●7月3日、リヨンでライブ!!!
以上です。

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※ さっそく、重版がかかりました。ありがとう! 大人の愛の世界、楽しんでくださいね。ふふふ。

自分流×帝京大学

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