PANORAMA STORIES
「4月19日、ロンドンのライブハウスで父ちゃん参加の新ユニット、2Gz、お目見え!」 Posted on 2024/01/08 辻 仁成 作家 パリ
昨年、ポール卿に招かれ、ロンドンのジャズクラブQTで公演をした父ちゃんだったが、ライブ終演後、ポール卿の奥さんに紹介された方々の中に、日本人ギタリストがいた。名前は、タケモト・ヒデ。
そこで知り合い、いつか一緒にやろうね、と連絡先を交換したのだが、いろんな意味で意気投合し、じゃあ、一度一緒にやってみませんか、ということになった。
そこで、英国限定ユニット、2Gz(ツージーズ)が結成された!
「ロンドンは、ミュージシャンに開かれた街だから、いくらでも自由にやれるライブハウスがあるんですよ」
とヒデが言い、彼の仲間たちを紹介してくれた。
そのひとり、ゆうすけさん(彼は人気ギタリストなのだ!)が、ブッキングを担当してくれた。キングス・クロス駅前にある老舗ライブハウス「ウォーター・ラッツ」に決まった。
※ ちょっと中が見えるのですが、普通のパブですよね。ロンドン名物のキレイなパブ、しかし、奥の扉をぐっと押すと、なんといきなりライブハウスが出現する、という仕組み。アメリカもだいたい、こういうシステムです。
ボブ・ディランやオアシスが、有名になる前に、かつてライブをやった名門?ベニュー(小屋)で、ロックの世界では歴史のある会場なのだ、そう・・・。
父ちゃんは、二度、アメリカの東海岸でツアーをやったことがあるが、そこのライブハウスとスタイルが似ている。
ドアを開けると、まず、パブ(カフェ・バー)があり、奥にさらに会場に入る重々しい扉があって、押し開けると、いきなり、大ロック世界!
だいたい、英国や米国のライブハウスはこのスタイルかな、ドアをあけるといきなりホール&ステージが出現する。
日本に、このタイプのライブハウスはないような気がする・・・。
ライブが始まると、パブの方まで聞こえるし、客が音を聞いて気に入ると、出入りする。なんか、ピストルズとかクラッシュとかのイメージ・・・。
しかし、「ウォーター・ラッツ」は最近、改装され、かなりモダンな雰囲気に変貌を遂げている。
英国限定にしたのは、フランスではソロで長くやってきたので、オランピア劇場も成功したし、今更、ユニット、という感じでもなかったからだ。
逆に、英国では無名だし、これからスタートを切る国なので、ちょっと変化が欲しかった。
ヒデが出現し、ぼくの音楽を好きになってくれたので、お互い、スパニッシュギター(ナイロン弦)で演奏するなど、共通点も多く、ハットも一緒、ロン毛も一緒なので、面白半分、楽しさ倍増で、やることになった。楽しいが一番だよね。
毎回、英国に乗り込んで、ライブハウスをヒデと回ることになる。(ちなみに、マネージャーも登場した、みかさん! オールジャパニーズだ、どうだ!!!)
ということで、4月19日、この日、ロンドンにいる人で、へー、面白そう、という皆さん、ぜひ、ウオーター・ラッツまで、足をお運びください。
ここで、手ごたえ感じたら、定期的にシャトルライブを組んでいきたいと思っている父ちゃんなのであります。
いまのところ、6月のボルドーライブはヒデにゲストを打診をしており、OKとなれば、2Gzではなく、ぼくのゲストでギターを弾いてもらう予定。この2ハット、2ロン毛チーム、欧州で、暴れまくる日が来るのか、それは4月19日次第です。
チケットはこちらの、ライブハウスの購入サイトから、どうぞ!
https://www.eventbrite.co.uk/e/2gz-tsuji-and-hide-live-japanese-music-in-london-tickets-790578039197?aff=oddtdtcreator
Posted by 辻 仁成
辻 仁成
▷記事一覧Hitonari Tsuji
作家。パリ在住。1989年に「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞、1997年には「海峡の光」で芥川賞を受賞。1999年に「白仏」でフランスの代表的な文学賞「フェミナ賞・外国小説賞」を日本人として唯一受賞。ミュージシャン、映画監督、演出家など文学以外の分野にも幅広く活動。Design Stories主宰。