JINSEI STORIES
滞仏日記「不安な時に、やってみてほしい、自分を少し落ち着かせる方法」 Posted on 2024/01/02 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、地震のことが気になり、情報を追いかけているが、新幹線が復旧した一方で、被害が拡大しているという状態が続いているようで、現地はもちろんだけれど、日本中が、不安の中に今日もあるのだろうな、と想像して胸をいためている、父ちゃんであった。
友人のアドリアンからも真っ先に「心配」メッセージが来たが、奥さんのカリーンからも、朝いちばんで「大好きな日本が大変なことになり、ご不安でしょう。一日も早い復旧を祈っています」というメッセージが届いたところ。
特にこの一週間ほどは余震を心配して、被災地の皆さんは、不安な夜が続くであろうから、ぜひ、心が落ち着かないときに「とんとんとん」をやってもらいたい。ゆっくりと深呼吸をしてからが、効くのだ。
これは、日常の嫌な出来事にも効くし、心配症の方にも、漠然とした不安に襲われている方にも効くはずなのでぜひやってみてもらいたい。
胸の中心には自律神経が集まっている。
不安がここでこんがらがると、心が曇っていく。
この自律神経の森を整えるのがよいのだ。
胸の中心部を。、指先で、できるだけ優しく優しく、とんとんとん、とタップしてみると、なんとなく、ほぐれていく気持ちになる。
自律神経の森に光がさすイメージが広がる。
深呼吸しながらが、よく、効く。
もし、もっと落ち着かないときは、手を握りしめ、グーをつくり、胸のあたり全体を、すりすりしてもらいたい。
そうすると、少しずつ膠着していた自律神経が緩んでいく、気がする。
何もしないで、こわばっているよりも、これをやってみてほしい。
不安を遠ざけることができると、少しは楽になるからである。
ゆっくりと息を吸い込んで、とんとんとん、または、すりすりすり、をお願いします。
フランスは雨が続いていますが、日本の震災のニュースをおいかけ、祈り続けたいと、思っています。
今日も読んでくれてありがとうございます。
※ 深呼吸からの、とんとんとん、をぜひ、試してみてください。とんとんとん。