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パリ最新情報「フランスで夜行列車が復活の動き、パリ・ベルリン間も9年ぶりに再開へ」 Posted on 2023/12/16 Design Stories
12月11日、フランスとドイツの両首都を結ぶ夜行列車が、9年ぶりに再開された。
夜行列車の発着地は、パリ東駅(gare de l’Est)とベルリン中央駅となる。
今後しばらくは一週間に3本の運行(パリ発が火・木・土、ベルリン発が月・水・金)だが、2024年10月からは毎日の運行が予定されている。
9年ぶりの再開を記念して、11日夜のパリ発の列車にはフランスのボーヌ運輸大臣が乗車した。
同大臣は報道陣に対し、「夜行列車はエコロジカルでヨーロッパのシンボル」だと述べている。
このように現在のフランスでは、夜行列車に再びスポットライトが当たっている。
背景には待ったなしの「温暖化対策」があるわけだが、今年施行された「鉄道で2時間半以内に移動できる国内線は廃止」とする法律が、こうした動きに拍車をかけた。
夜行列車はかつて、フランス国内で多く利用されていた。
ところが高速鉄道のTGVや格安航空会社の台頭で、列車の利用者は激減する。
今回のパリ・ベルリン間を結ぶ夜行列車も、2014年を最後に廃止されたままだった。
しかし(飛行機や車の)温室効果ガスの排出削減を目指すフランス政府は、夜行列車の再開に日本円で約130億円を支援した。
これにより、2021年にはパリ・ウィーン間の夜行列車も14年ぶりの復活を果たしている。
À vivre à partir du 11 décembre : le nouveau trajet Berlin-Paris en train de nuit avec Nightjet
Une coopération entre SNCF Voyageurs, @SNCB, @unsereOEBB et @DB_Presse
3 classes de confort adaptées à tous les voyageurs 🚆🌙#TrainDeNuit pic.twitter.com/1gXLu3BShQ
— SNCF Voyageurs (@SNCFVoyageurs) December 11, 2023
※SNCF Voyageurs 公式Xより
今回のパリ・ベルリン間を結ぶ夜行列車は、「ナイトジェット(Nightjet)」と呼ばれる。
ナイトジェットには3つのクラスがあり、値段は通常の座席が29.90ユーロ(約4630円)〜、クシェット(簡易寝台)が59.90ユーロ(約9280円)~、寝台個室が92.90ユーロ(約14400円)~となる。
また寝台個室を利用すると、ウェルカムドリンク、朝食サービス、座席でのケータリングサービスを受けることができるという。
このナイトジェットはパリ東駅を午後7時12分に出発し、ベルリン中央駅には午前8時26分に到着する。
またベルリン中央駅からは20時18分に出発し、パリには10時24分に到着する(所要時間は約14時間)。
運行はフランス国鉄とドイツ鉄道の両国営鉄道会社によるものだ。
環境問題が後押しする形となった夜行列車の復活は、フランス以外のヨーロッパ各地でも広がっている。
なおナイトジェットはすでにヨーロッパで広く利用されており、2024年末にはフランスの都市リヨン、モンペリエを経由するチューリッヒ・バルセロナ間でも開通される予定だ。(ち)