フランスでは早くも、クリスマスの飾り付けがスタートしている。
11月8日からはデパートのショーウィンドーがクリスマス仕様になったり、12月25日に向けての特別なテーブルセットが用意されたりと、街の雰囲気も華やかになってきた。
そんな飾り付けよりも前に登場するのは、毎年恒例の「アドベントカレンダー」だ。
早いところでは10月から販売が開始されるのだが、11月も二週目となった今ではさまざまなアドベントカレンダーが出揃い、各ショップの目立つところに置かれるようになった。
 

※クリスマス前の楽しみの一つ「アドベントカレンダー」。12月1日から24日（ものによって25日）までの毎日ひとつずつ、カレンダーの小窓を開ける。何が入っているかはお楽しみ！

 
成人したフランス人たちは、「アドベントカレンダーは子どもの頃の楽しみだった」と語る。
中身はチョコレート、クッキー、キャンディなどお菓子が多かったというが、今では大人向けのアドベントカレンダーもたくさん用意されている。
年々早く、年々ユニークになるパリのアドベントカレンダー、2023年はどんなものが登場したのか、見てみたい。
 

 
・ピエール・エルメ（PIERRE HERMÉ）
サークル状のボックスがユニークで、側面には24個の引き出しがある。
引き出しの中には、ショコラやサブレ計24種がセットされている。
クリスマスが終わった後も取っておきたくなるボックスのデザイン画は、イタリア人アーティストによるもの。
 

 
・ピエール・マルコリーニ（PIERRE MARCOLINI）
パリでも人気のショコラティエ、ピエール・マルコリーニのアドベントカレンダーでは、森で動物たちが楽しそうにクリスマスを祝っている様子が描かれている。
小箱にはシグネチャーのチョコレートのみ、24種が入っている。
 

 
・アンジェリーナ（ANGELINA）
モンブランで有名なアンジェリーナでは、看板商品がセットされている。
ミニサイズのマロンクリーム、プラリネのお菓子、クレープ・ダンテル、そしてアンジェリーナの紅茶（ティーパック）などだ。なおボックスのデザインでは、フランス人アーティストによっておとぎ話と現実世界を行き来するような世界観が描かれた。
 

https://www.instagram.com/p/CyiodTkLAkg/?img_index=1
※バップバップ・ブルワリー公式インスタグラムより

 
・バップバップ（BAPBAP、パリのビールメーカー）
パリ11区にあるビール醸造所、バップバップからは珍しいビールのアドベントカレンダー。
パリ産のビールを堪能したい、という大人向けの商品だ。
24個の小窓にはすべてビールが入っているため、その重さも最大級。
 

https://www.instagram.com/p/CyTm6HHMqsH/?img_index=2
※デュランス公式インスタグラムより

 
・デュランス（Durance）
ルームフレグランスブランドのデュランスからは、フレグランスキャンドルのみのアドベントカレンダーが登場。
中には24種類の香りがセットされている。
 

 
・ブリシム（Blissim、コスメのセレクトショップ）
パリのコスメ・セレクトショップ、ブリシムのアドベントカレンダーは、フランス産コスメの詰め合わせ。
フランスのいろいろな化粧品を試したい時に。
 

 
・クリスチャン・ルブタン（Christian Louboutin）
リュクスな靴で有名な、クリスチャン・ルブタン・ビューティーのアドベントカレンダーは、豪華な機関車がテーマ。
口紅、香水など現品とミニサイズが入り混じって、お値段は570ユーロ（約91200円）。
 

 
フランスでは食品系やコスメ系のアドベントカレンダーがほとんどなのだが、近年では自家製のものを手作りで、という案もある。
アドベントカレンダーの外箱だけ売っているので、そこにプレゼントを詰めて、世界に一つだけのカレンダーを大切な人に送る・・・と、送る方・送られる方の双方が楽しめるアイデアも登場している。（こ）