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滞英日記「ロンドンからのYouTubeライブ、ぶらツジ!大行進になりましたね!」 Posted on 2023/09/25 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、今日はロンドンのコベントガーデンからYouTubeの生配信を行ったのだったぁ。出発地点はトラファルガー広場だった。
三人の在英日本人マダム、やすよさん、ひろこさん、ちひろさんが同行してくださったのであーる。
いやぁ、実に楽しいツアーとなった。
コベントガーデン周辺の土地勘がほとんどない、父ちゃんをはじめてお会いしたこの西方の三博士マダムたちが素晴らしいエスコートをしてくれたのである。
カメラが回りだす前にすでに300人ほどの人が待機してくれていた。
おお、すごい。
そして、はじまりだすと、どんどん視聴者さんが増えて、一瞬、4000人越えも記録したのである。
みんなで「凄い凄い」と言いながら、ぶらツジ一行は、トラファルガー広場からCharing Cross Roadへと反れたところで、次から次に、日本の方々に声をかけられた。
中には、在英フランス人もいて、なんと、この人はオランピア劇場のライブにも来ていた人らしい。その人、いきなり「荒城の月」を歌いだし、びっくりぽん。
英国の大学に研修に来ている先生もいたし、お子さんと来てくれた方もいたし、日本からやって来たというマダムもいたし、応援、声援をたくさん受け、一時的にコベントガーデンに日本の風をふかせた、父ちゃん一行なのであったぁ。
それにしても、ロンドンの空気感、いいのだ。
フランスと何が違うのだろう? ファッションがまず違う。バラバラなのだけれど、ええと、ニューヨークの人に似ているのかな、ロンドナー独特の統一感がある。
フランスにもやっぱりフランス人独特のカラーがあって、フランスは意外とシックなのだが、英国はバラバラながら主張が強いし、カラフルな色を好むのだけど、でしゃばらない芥子色系が多く、心地よいのである。それが、あのレンガ色の建物(ブラウンハウス)の歴史ある佇まいにもフィットしているのだ。
うん、英国らしさは、建物の壁の色、煉瓦の赤茶けた色、人々のファッション、ロンドンタクシー、二階建てのバス、くねる路地、半地下へと通じる階段、などなど、作家でもある父ちゃんの目に、印象深く焼き付くのであった。

滞英日記「ロンドンからのYouTubeライブ、ぶらツジ!大行進になりましたね!」

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ぼくはすぐに誰とでも仲良くなるので、帽子屋のロニーとトーマスと仲良くなった。
カメラを抱えて乗り込んだら、日本の人へメッセージをくれた。とにかく、気さくなのだ、ロンドナー。
気難しい人があまりいない印象なのだ。暮らしたらまたちょっと違うんだろうね。
ちひろさん、やすよさん、ひろこさんが、交互にガイドをしてくれた。
「あっちです。あっちにいい通りがあります」
「こっちです。こっちに大道芸人さんがたくさんいますよ」
「向こうにいきましょう。有名なカフェがあるんです」
在英日本人マダムたちが、ぼくらをどんどんひっぱっていってくれた。
そしたら、いつの間にか、10人くらいの集団に膨らんでいたのだった(その日、はじめて会う方々ばかり・・・)。
そのグループには加わらないけれど、遠くから手を振ってくれる人、笑顔を向けてお辞儀してすれ違って行った人、通りの反対側から写真を撮影しているご夫婦など、実にたくさんの応援団があらわれたのである。いいねー。
ああ、ここに来てよかった。
その時、ぼくは思い出したのだった。十年くらいまえに、俳優の成田凌さんとNHKの「ちょい住み」という番組の撮影をやった場所が、まさに、コベントガーデンだったことを! だから、歩いていたら、やたら既視感に見舞われたのである。
あれ、ここ、知ってるじゃん。
ここも、ここも、そうか、成田君と一緒に歩いた場所じゃーん。
ということで、ぼくらが一週間一緒に住んだアパートがケンブリッジ劇場の真横のエアービーだったんじゃん、というオチなのであった。あはは。

滞英日記「ロンドンからのYouTubeライブ、ぶらツジ!大行進になりましたね!」

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後半、狭い路地を通過するたびに、電波が途切れ、皆さんに迷惑をかけたけれど、なんとか電波が繋がり、番組を終えようとしているところにポール・グレッグが登場。
グッドタイミング! 
ぎりぎり間に合ったのであった。
「10月23日のロンドンライブに来てね、必ずちゃんとすごくいいものをやるから、心配しないで」とポールが皆さんにお話をし、YouTubeライブは終了・・・。
そのあと、そこに残った皆さんで、記念撮影をやったのだった。
皆さん、素敵な笑顔の方々でした。日本、いいよね。
帰りは辻利のアイスクリームを舐めて宿へと戻った父ちゃんなのでしたぁ。えへへ。

滞英日記「ロンドンからのYouTubeライブ、ぶらツジ!大行進になりましたね!」



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
なんか、YouTubeライブ、終了後もたくさんの視聴が続いていて、これまでの記録を更新しています。びっくりぽんです。ぼくの人生はここのところ、目まぐるしくて、慌ただしくて、心労もいろいろとありますけれど、必ず乗り切っていきますね。皆さん、応援してください。10月23日は最高のロンドンナイトにしますので、暫くは、ロンドンから目が離せないですよー。あはは。



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