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パリ最新情報「日本発祥、ゴミ拾いのワールドカップ!決勝に向けてフランスでも予選大会が」 Posted on 2023/08/26 Design Stories  

パリ最新情報「日本発祥、ゴミ拾いのワールドカップ!決勝に向けてフランスでも予選大会が」

SPORTS×GOMIの頭文字をとって「スポGOMI」。2008年に日本で生まれたこのスポーツは、決められたエリアと時間内にできるだけ多くのゴミを集めることを目的に、チーム対抗で行われる。

ゴミ拾いとスポーツが融合したスポGOMIは、2023年11月に初のワールドカップを日本で開催する。これは世界的に深刻化している海洋ゴミ問題に着目し、国や世代を越えて意識を高めていくことを目指すものだという。

ワールドカップ開催に向けては、日本では全国で予選大会が、海外では22ヵ国で予選大会がそれぞれ行われる。
フランスでも予定されており、開催日は9月3日、場所はパリ郊外のル・メ・シュル・セーヌ(Le Mée-sur-Seine)が舞台となる。



フランスの予選大会では、3人1組の30チームが、制限時間(1時間)内に指定されたエリアでゴミを回収して競い合う。そのシステムは拾ったゴミの量や種類に応じてポイントが与えられる、という内容になっている。
なお優勝チームは日本に招待され、2023年11月に東京で開催される決勝大会にフランス代表として出場する。

パリ最新情報「日本発祥、ゴミ拾いのワールドカップ!決勝に向けてフランスでも予選大会が」



仏紙actu.frは今回のスポGOMIについて、「重要なメッセージを伝える珍しい国際大会」「独創的なスポーツ」と紹介している。
また地元のコーディネーターを務めるミュールゲン・リオ氏も同紙にて、「スポGOMIは競技以上に、意識を高め、特に若い世代にメッセージを伝えることが重要です」と述べていた。

予選大会には誰もが参加できるところも(男性、女性、同伴の子ども、足の不自由な人も)、スポGOMIの特徴だ。
身体能力に関わらず、戦略やチームワーク次第で誰でも勝てる可能性があるのだという。

パリ最新情報「日本発祥、ゴミ拾いのワールドカップ!決勝に向けてフランスでも予選大会が」



日本の街の清潔さは世界的に有名だが、フランスは残念ながらゴミのポイ捨てが後を絶たない。一部の心無い人によって捨てられるゴミにより、「フランスの街は汚い」と観光客からも不名誉なレッテルを貼られてしまっている。
ただフランスでは、SNSやメトロの看板にて「ポイ捨て撲滅」の啓蒙活動が本格的に始まっていることも事実だ。

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タバコの吸い殻0,22g あなたはこれをゴミ箱まで運べるくらいの体を持っています。  ガムの食べかす 0,97g たとえ子供でもこれをゴミ箱まで運ぶくらいの力はあります。>


スポGOMIのワールドカップ開催は今回が初となる。
スポGOMIのスローガン、そして「海洋ゴミの8割が陸(街)から流れ出ている」という事実は、フランスの人々にも響くのではないだろうか。
この日本発祥のユニークなスポーツが、将来的にフランス全土で広まることを願う。(オ)

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