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パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」 Posted on 2023/08/13 Design Stories  

 
先日お届けした、パリの和食コンセプトストア「 iRASSHAi(いらっしゃい)」では、その場でリアルな和食を味わうことができる。

800㎡という広大な敷地の1階にあるのは、SHOKUDO(食堂)とKISSATEN(喫茶店)の二つだ。
それぞれエピスリー(食材店)の隣に位置していて、お買い物の前やあとにゆっくりと腰を下ろせる場所になる。
 

パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」

※すでに大勢のパリジャン、パリジェンヌで賑わうSHOKUDO。テラス席も有り。



 
SHOKUDOでは、日本の食堂で出される伝統的なメニューの一つ、定食をベースにしたシンプルな料理を提供している。
ここでは木材&メタルの近代的な内装に、びっしりとテーブル席が並ぶ。
横一列につなげられるテーブルは確かに食堂の面影があって、私たち日本人にも馴染みやすい。
メインのメニューは定食で、柚子チキン定食、照り焼きサーモン定食、茄子田楽定食(ベジタリアン対応)がある。
またカレーライスや麺類もあり、食堂らしい賑やかな雰囲気の中で、日本の味を感じることができた。
 

パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」

※柚子チキン定食。



 
SHOKUDOではその他、春雨サラダ、ポテトサラダ、揚げだし豆腐などがアラカルトメニューに並ぶ。
フランス人スタッフも全員が日本の前掛けを着用しており、颯爽と店内を駆け抜けているのが印象的だった。
なお iRASSHAiでは、札幌出身のChihiro Yamazaki氏がエグゼクティブ・シェフを務めている。
 

パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」

 
iRASSHAiのカフェ、KISSATEN(喫茶店)も大変に開放的な場所だ。
同じく1階にあるのだが、こちらは昼と夜で雰囲気がガラリと変わる。
昼はKISSATENとして営業したあと、夜18時からはバー「SAKABA(酒場)」に変身するというのだ。
 

パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」



 
喫茶店では昼間、おにぎり、いなり寿司、サンドイッチといった軽食、デザートを提供している。
ドリンクにはコーヒーや紅茶、緑茶のほか、抹茶アフォガード、レモネードならぬユズナード(Yuzunade)といったメニューもあった。
 

パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」

※SAKABA(酒場)では日本風のカクテル、ウィスキー、日本酒などがラインナップ。



 
こうして昼と夜、二つのアイデンティティで営業する喫茶店。
ユニークでありながら、KISSATENという単語もパリでは新しい。
今後は同スタイルのカフェがパリで浸透するのかもしれない、と思わせてくれた。
また地下一階では和食ビストロもオープン予定だ。
開店は8月下旬を予定していて、居酒屋の精神を取り入れた和食メニューを提供する予定だという。
 

パリ最新情報「パリの中心で、日本の食堂&喫茶店を楽しむ。ホッとする定食メニューがここに」

※KISSATENの傍にはカフェテラス、テイクアウト専用コーナーもある。

 
このように、パリの新スポットiRASSHAiでは、日本の食文化をさまざまな角度で体験することができる。
総合的なコンセプト・ストアというだけあって、日本ファンなら何時間でも滞在できてしまうだろう。
パリの大型駅、シャトレ駅からも近く、目と鼻の先には今話題の新美術館、ブルス・ドゥ・コメルス・ピノー・コレクション(Bourse de Commerce Collection Pinault)もある。

またパリでは近頃「7 jours sur 7」、つまり毎日休まず営業する、という新店が増えている。
iRASSHAiもそうで、日曜日もオープンするほか、朝8時〜夜0時まで毎日営業するという。
こうした新スポットについて、地元パリの情報誌も「このユニークな空間は、新たな可能性の扉を開くだろう」などと紹介していた。(内)
 

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