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パリ最新情報「パリの空に何が?大雨、低温、異常な悪天候が続く」 Posted on 2023/08/09 Design Stories  

 
パリの夏がおかしい。40℃を記録した昨年とは一転、夏とは思えない寒さが続いている。
しかも雨の日が非常に多く、地元パリジャンもみな「秋のようだ」と口にしている。
事実、フランス気象庁によれば、パリの7月の総雨量は107ミリで、これほどの降水量は2001年以来だということだ。
 

パリ最新情報「パリの空に何が?大雨、低温、異常な悪天候が続く」



 
雨が集中的に降ったのは、7月20日から8月2日の間だった。
これは同期間の平均降雨量の4倍に相当する量である。
さらに8月1日から2日の夜にかけては、1ヶ月半に相当する大雨が首都パリを襲った。

8月二週目に入った現在では晴天が復活しているが、それでも最低気温は13〜15℃、最高では23℃前後と、夏らしくない気候が続いている。
雲の流れも早く、太陽はやっと顔を出したかと思えばまたすぐ雲に隠れてしまうため、今となっては日照不足の問題も出てきた。
そのため今後は農作物に何らかの被害が出ると予想される。
 



パリ最新情報「パリの空に何が?大雨、低温、異常な悪天候が続く」

 
しかしパリでは既に影響が出ているところもある。
先日、仏紙ル・パリジャンは「観光客は美術館に殺到しており、悪天候のせいでパリのカフェテラスからは足が遠のいている」と報じた。
低温、降り続く雨のおかげで、バーやカフェの経営者たちが大きな経済的損失を被っているというのだ。
さらに同紙によればこの夏、テラス席の利用者数は20%から30%減、店によっては30%から60%も減っているという。
また直近の暴動も影響したため観光客の出入りが悪く、パリ首都圏のバーやカフェ・レストランは想定外の苦境に立たされてしまった。
今後の望みとしては、9月にフランスで開催されるラグビー・ワールドカップで人が戻ることなのだそうだ。
 



 
今回の悪天候は主にフランスの北部で起こっている。
フランス南部では好天に恵まれたというが、パリのような北部では7月の半分が雨の多い、ほとんど秋のような気候だった。
確かにパリのカフェテラスを見ても人はまばらで、夜になれば薄手のダウンを羽織る人もいた。
とはいえ仏気象庁によれば、今年6月はフランスで史上2番目に暑い月だったという。
こうした気温差、低温が続いたことにより体調を崩す人も少なくない。

しかし仏各紙は8日、“2023年7月は地球上で観測史上最も暑い一ヵ月になった”と報じた。
また仏紙は世界各地で起きている猛暑にも触れており、今回の冷夏について「地球温暖化を疑問視してはいけない」などと述べている。(オ)
 

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