JINSEI STORIES
滞日映画日記「第六週目突入決定! 映画”中洲のこども“快進撃がつづく」 Posted on 2023/08/02 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、なんと、嬉しい知らせがまたまた飛び込んで来たのである。
父ちゃんの監督作品「中洲のこども」が、第六週目に突入することが決定したのであったぁ。凄い!☜ぱちぱちぱち。熱血~。
単館上映ではあるのだけれど、6週目というのが凄いのだ。
一月半も公開が続くことになるので、福岡の中洲大洋映画劇場さんには感謝しかありません、のであーる。
ということで、8月10日まで上映が延長される。
父ちゃんの福岡国際会議場メインホールでのライブが8月24日なので、なんとか8週続いてくれると舞台挨拶にかけつけられるので、最高なのだが、こればっかりは、お客さん次第なので、念じるしかない。
でも、でも、第6週目突入は素晴らしいことである。
地道に、進んでいるのが何よりうれしい。
さすがに、もうダメかな、と思っていたので、思わずガッツポーズであった。
あはは。
この作品は、何度も、数えきれないくらい諦めかけたので、こうやって愛される映画になったのは、やはり、プロデューサーの相川さんの尽力が大きかったと思う。
なかなか、粘りの強い異色のプロデューサーで、何度か、ぼくが怒ったこともあったし、お酒を飲むと、怪しい動きになる方なので、ちょっと怖いのだが、しかし、博多の女の凄みがあって、つまり、結果オーライ、の似合う人なのだ。
博多の映画人、とくに若いスタッフや俳優さんからの信頼というか、面倒見がいいので、頼られている風があって、真実は知らないが、やり遂げる力がやっぱり、映画人なのだな、と思うのであーる。☜褒めているのだ。
彼女は地方の映画が東京の映画に負けてはいけない、というようなプライドがあって、そこもぼくはいいと思った。
なんでもかんでも東京とかパリとかニューヨークじゃない。
地方都市から世界を目指すような人たちを発掘するのがプロデューサーの重要な仕事でもあり、ぼくはそういう人を応援できて、今回は、ほっとしている。
Youtubeのおかげ、デジタル機器の性能アップなど、様々な事情で、誰でも映画を作ることが出来る時代になったのだけれど、舞台や手法が変化しても、映画は人間が集まって生み出すものだから、人間関係というものがバンド活動以上に大変になってくる。
なにせ、数十人の人間がかかわって一つの作品が生まれるのだから。
それを束ねるのが監督だけれど、その監督を焚きつけ、人を集め、お金を動かし、お弁当の手配から、公開の道筋から、あらゆる責任を持つのがプロデューサーの仕事で、監督は映画が完成したら終わりでも、プロデューサーの大仕事は、そこからさらに続く、というとんでもない職業なのだと思うのであーる。
福岡という日本の南の一地方都市に、実に粘り気のある女プロデューサーがいたことが、世界に広まっていくといいねー。
あはは。
つまりだ、熱血が大事なのである。
相川さん、第6週目、おめでとうございます。
人生はつづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
人生、負けたら、負けます。
負けないぞ、と思うことが負けていても大事なんです。
それを負けん気というのです。
こうやって一つの仕事がじわじわと成果を出していく中で、ライブ活動がまさに本格化しつつあり、その本格化しつつある背後で、来年の初個展の準備が着々と進んでいて、相変わらず止まることを知らない回遊魚の父ちゃんなのでした。あ、小説ですよね、えへへ、まだ、構想中です。
で、作家の父ちゃん、今まで何十作品も手掛けてきましたが、こうやって、じっくり弓を引くことも大事なのです。本当です。頭はつねに動いていますよ。
そして、8月13日、父ちゃんの今年最後の小説教室があります。詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリックしてみてください。
そして、映画とリンクできるかとっても楽しみな、福岡国際会議場メインホールでのライブが8月24日に迫りました。皆さん、ここで会えますよ。ここで!!! 名古屋、東京、京都会場はチケットが売り切れています。福岡でお会いしましょう。ツアー初日、「父ちゃんだよー」が間違いなく、さく裂します。あはは。
なんか、ロンドンのプロモーターさんが、ライブの翌日、皆さんとのアフタヌーンティーを計画されています。凄い、実現したら、それ、父ちゃんも参加するんだね? あはは。