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動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」 Posted on 2023/06/30 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、さて、三四郎と父ちゃんはイタリアのシチリア島にいるのであーる。
正解の皆さん、おめでとう、でござーる。
というか、最初から、「シチリアでしょ」というご意見の方がけっこういらっしゃったので、行動が、バレバレなのであった。
なんで、わかったのであろう・・・。好み、見抜かれている。あはは。
さて、まずは、シチリア島の位置関係を再度、こちらの地図でご確認頂きたい。
イタリアが長靴のカタチをしているのはご存じだと思うが、その長靴のつま先の先あたりに広がる大きな島なのだ。
どのくらい大きいのか、というと、イメージで申し訳ないが、九州と四国のあいだくらいじゃないか、と想像している。☜正確に言えよ、って・・・、あはは
じゃあ、正確に言えば(ネットで調べたところ)、25710㎢もある。(九州が36780㎢なのじゃ)なるほど~、はじめて知ったが、でかいね。
とにかく、でかいのであーる。
行政の中心地はパレルモ、シチリア全体の人口が500万人となる。
ふー、勉強会終わり。

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」

父ちゃんは昔から、一度、シラクサに行ってみたかった。
八重樫さんのイスキア島を蹴って、父ちゃんが選んだシラクーサ、入った瞬間から、もう心を奪われてしまった。ああ、ここか、古代ギリシャの息吹を感じる~。
シラクサはシラクーザと発音する人もいる。フランス人はシラキューズと呼ぶ。
元々、古代ギリシャの植民地都市、シュラクサイに起源をもつ。
紀元前734年ころに、古代ギリシャ関係者に?発見されたのだ、とか。☜関係者って、誰だよ、とか聞かないで。笑。
なので、とにかく、いたるところに歴史的な大ギリシャの遺跡がごろごろしているのであーる。
そんなことは、父ちゃん的には、あまり重要ではないが、南にチュニジアがあり、イオニア海に面しており、イタリアなんだけれど、北アフリカの影響もあって、さらに、古代ギリシャ、古代ローマの歴史も交わり、ともかく、欧州の歴史の元祖的存在をそのまま体現できる土地なのであった。

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」



シラクーサの突端に、小さなオルティージャ島があって、半島のようでもあるが、川で本島と分離されているから、福岡の中洲のような場所だと思って頂きたい。
その時点で、すでに、親近感爆発の父ちゃんであった。
美しい、世界である。
そのオルティージャ島突端に、父ちゃんは部屋を借りた。
一泊だけ止まった部屋は広くて心地よかったが、暫く滞在したいと家主に相談したところ、同じ部屋は明日から別のゲストが来るというので、その人が持っている別の小さな部屋を一週間とちょっと借りることになった。
人徳であーる。あはは。

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」



窓をあけると、目の前が海なのだ。
そして、そこに夕陽が沈む、という絶景!
ただ、一つだけ残念なことがあって、キッチンが付いてなかった。
つまり、せっかく、シラクサにいるのに料理はできない。おお、残念~。
でも、また、来ればいいじゃん、ということで、三四郎と食べ歩きの旅の開始であーる。

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」



オルティージャの地図があったので、写真撮影しておいた。
狭い島だけれど、本当にイキイキとした素晴らしい世界なのだった。
まず、何が素晴らしいって、ストリートミュージシャンだらけで、そこら中で音楽が溢れている。
どこから、どう、説明をしていいのかわからないが、明日から、じっくりと腰を据えて、シチリア島、シラクサのオルティージャ島を取材してみたい。
しかし、・・・さんちゃんは、猫が怖い。
というのも、オルティージャ島、猫だらけなのであった。
猫がうじゃうじゃいるからネズミはいないが、さんちゃん的には猫が怖い。
今、ネットフリックスがオルティージャ島で「山猫」のドラマ版を撮影中で、猫、猫、猫・・・なのである。
「パパしゃん、帰りたい、パリに」(三四郎の心の声)

動物欧州横断日記「ついに、父ちゃんとさんちゃんはシチリア島に上陸したのだ!」

※猫じゃないけど、・・・笑。かわいいね。



旅はつづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
さて、近づいてきましたよ。そんな作家な父ちゃんですが、7月16日に、エッセイ教室を開催いたします。文章を書くことの楽しさを、この淡い人生になぞらえながら、辻講師が皆さんに分かりやすく、解説いたします。今回は、父ちゃん講師が、自分が実際にエッセイを書く時の書き方について、具体的にお話したいと思っています。そして、例によって、詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリックしてみてくださいね。

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