JINSEI STORIES
パリ日記「階段から落ちて、大変なことになった。絶対安静父ちゃんである」 Posted on 2023/03/13 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、今、眼が霞み、足と手が恐ろしく痛い。
歌の練習をしないとならず、ノルマンディに三四郎と戻るべく荷物を肩にぶら下げ、三四郎を抱っこして、駐車場へと続く階段を下りていたら、さんちゃんがちょっと暴れて、バランスを失った父ちゃん・・・。
そのまま、4段ほど、石段を踏み外してしまったのである。
かなり急こう配な階段で、しかも、人がすれ違うことが出来ないくらいに狭い。
三四郎を守ろうとして、左手で壁に手をついたら、バキッという音がした。慌ててしゃがんで転がり落ちるのだけは防いだのだけれど、その時、右足のくるぶしをねん挫。
左手も、たぶん、ひねった。
踊り場に座り、暫く何が起きたのか考えていたが、足が超おかしい。手も動かない。
車のアクセルとブレーキは右足で制御しないとならないのだけど、これは運転難しそうである。
そして、もっと大変なのはギター弾きにとっての左手・・・・。
「やばい、これはやばいことになった」
15分くらいしゃがみこんで、じっとしていたら、下からご近所さんが上がって来た。
「あれ、あなた、どうされたの?」
「足を踏み外し、足と手をねん挫したみたいです。この子を守ろうとして」
「動けるかい?」
「まだ、何が起こったのかわかりません」
その人が手伝ってくれて、地上階まであがった父ちゃんと三四郎。三四郎が動き回るので、残った手と足がもっとやばいことになった。
おじさんに手伝って貰い、自分のアパルトマンに戻った、父ちゃん。
今日は日曜日なので、スタッフさんは誰もいない。
とりあえず、三四郎をおろし、ぼくはソファに崩れ落ちた。
「痛い~」
折れていたら、ライブが出来なくなる。もっとも、折れてる感じではないけれど、捻ったかもしれない。
とりあえず、お医者さんに連絡をし、相談をした。
田舎に戻ることは出来そうもなくなった。
というのが今日の朝の出来事で、それから6時間くらいが過ぎている。
明日、精密検査をすることになりそうである。
ギターが弾けない方がちょっとやばいかもしれない。左手の回復を待ちつつ・・・・。
三四郎がぼくを心配そうに見上げている。
こういう時に、一人だと不安だよね・・・。
なんとか指を動かすことは出来たが、無理はできない。
今日はおとなしく、解熱剤を飲んで寝ることにしよう。
冷蔵庫を漁ったのだけど、豚肉とキャベツがあったので生姜焼きを作った。
栄養を補給しないと・・・
ということで、今日の日記は、ちょっと短いけれど、ごめんなさいね。
明日、また元気に日記をアップします。
熱血~。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
毎日、毎日、なんか起きますね。今、手と足を冷やして様子をみています。明日はレントゲンをとって、おとなしくしていようと思います。
さて、ふー、さてと、
作家生活33年超・・・。
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