JINSEI STORIES
滞仏日記「ぼくはまたまた批判された。何か、気に障ること、悪いことしましたぁ?」 Posted on 2023/01/28 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、この日記は、パリの屋根裏部屋で書いているのだ。
ここから、世界を眺めて、心を和らげている。
毎日、面倒くさいことがあるけど、お互い、がんばろう。
ということで、知り合いのI氏から「YouTubeのコメント欄に長谷川さんへの対応が酷い、と怒っている方がいますよ」とにやにや笑いながら連絡を受けた。
「ガラスの天井」のコメント欄が荒らされてるのかな、と思って、覗いてみた。
なるほどね、言いたいことはわかるけれど、Youtubeで言わないでツイッターとかで言ってほしかったなぁ、と思った。
音楽を楽しんでいる人たち、長谷川さんのこと、わからない人もいるよね・・・。 desinstoriesにもツイッターがあるし、批判したいなら、そちらへどうぞ。
YouTubeは音楽を好きな人たちに開放させている音楽の原っぱなので、静かに楽しんで貰いたいなぁ。
言論の自由? あはは、そうだった。じゃあ、どうぞ。
それから、長谷っちにも、毎回、記事はアップする前に99%読んで貰って、本人の許可をほぼほぼ取得してから、(実は)アップしているし、(こういうの明かしたくないけど、皆さんが心痛めてるならいやだから、この際、言っておくね)現実は、長谷っちの奥さんも喜んでいるのだ、むしろ、コリンヌから、もっと書いてください、と言われた、ばかり。(彼女は日本語も達者だから、いい読者です)
なので、心配する必要はご無用なのである。安心しましたか?
※ おおお、サクレクール寺院だぁ。実は、ぼくとさんちゃんの屋根裏部屋アパルトマンから、モンマルトルの丘が見えるのであーる。これ見て、気分を変えてくださいね・・。
そもそも、長谷川さんが、本当は長谷川という名前じゃない、かもしれないと、皆さん、考えたことはないですか?
この際だから、訊いてみたいな。
長谷川じゃなくて、斎藤とか、山本という名前の可能性ない? もし、長谷っちが、城戸っち、だったら、ぼくは嘘つきになるのかな?
今日から、城戸っちにしましょうか?
匿名で作家やっている人もいるし、長谷川さんは名前を出せない過去があるんだ、ということ、前にお話した通り・・・。
長谷川さんには、写真を出せない理由がある、と日記で書いたことがあったでしょ? 何度か、書いた。
いくら彼が弟子であっても、そういう人のことをそのまま書けるだろうか?
これも、本人の了解を、というか、「先生、一言、皆さんに言っといてください、ぼくは先生の作品の一部になることがうれしい。ですが、長谷川さんの顔が見たいと言われるのがちょっと辛いんです。ぼくは人前に出られないんですよ。先生にも言いたくない理由があるんです」と釘をさされている。その理由をぼくは追及していない。当然でしょ?
ところで、ここまで説明しないとならないことなのだろうか?
ぼくがそのまま、すべて、印刷機のように現実を書く必要はないよね?
この日記の登場人物たちには彼らのプライバシーがある。
許可を貰って、いいよ、と言ってくれたピエールのような、マーシャルや、アドリアンには、そのまま出演して貰っている。
名前を出しちゃいけない偉い方たち、たとえば、Lさんとか、英語頭文字表記にしてきた。Lさんは実在するのかって? あはは。
※ 煙突なんだよね、これが。暖炉の集中煙突。
おっと、アドリアンは、違った。ちょっと名前を変えている。
当時、(この日記に、初出演をした当時)彼はまだ大学で教鞭をとっていた。
でも、今はリタイアをされたので、本名でいいよ、と言われている。
でも、いまさら、変更しても、みんな、困惑するだけだから、アドリアンはアドリアンで通している。
でも、あなたが知りたいなら、許可も出ていることだし、あかしましょう。
彼の本当の名前は、、
※ たまたにおむかえの建物の屋根裏部屋の人と目があう。手を振ったら、手を振り返された・・・。しあわせ。
実は、アドリアーノというのであーる。
あはは、びっくりしないでしょ? あまり、驚かないよね? まさに、その通り。
この日記に登場している人たちは、すべて、ぼくの頭の中を一度通過して、物語化されて皆さんの心に溶け込んでいるから、名前とか、年齢とか、そういうことが問題にはならない。彼らが存在したこの世界の枠組みが大事なのである。
この人は表に出せない、この人は出しても大丈夫、ときちんと分別をしてきた。
アドリアンがアドリアーノであって、困る人いますか?
大きな問題ではないとぼくは思っている。
辻さんは酷い、と意見を貰えるのは嬉しいのだけど、誤解を受けたまま嫌われるのは嫌だから、言っておく。
あなたが心配するようなことは、この日記では一切おきてないので、もう、ぼくを嫌いにならないでも大丈夫なんだよ~。いつも応援、ありがとう。
(^_-)-☆
ただ、YouTubeのコメント欄、アップした後、はじめてみるチャンスを得た。実は、コメントとか見ると、悪口しかないから、普段、読まないように自衛してきたのだ。
父ちゃんのアンチってあなたが思っているよりもずっと多い、笑。ぼくの人生はそういう批判とか中傷とかを交わすのにずいぶんとついやされてきた。
で、「ガラスの天井」の54コメントの中に、オランピア劇場ライブを主催する会社の社長さんからのコメを見つけたんだ。
あいつ、こっそり見てるんだ、と思って、嬉しかったよ。ヨアン、ありがとう。
※こちらは仕事部屋、日曜日の地球カレッジはここからお送りしますね。お楽しみに!
ただ、楽しいことだけを、日々の中心に置いて、生きていきましょう。一生は一度だから、
そうしましょう。その方が生きている意味が出てくるし、楽しいですよね。
さ、合言葉は?
熱血~。
今日も読んでくれてありがとうございます。
早く、田舎に戻りたいなぁ、と三四郎と毎日、話し合っています。田舎は静かで、引きこもれるからいいんだよね。でも、あっちも屋根裏部屋で、パリも結局、屋根裏部屋に落ち着いたさんちゃんと父ちゃんなのでした。屋根裏部屋は天国に近いからいいね。
ということで、明日、日曜日、文章教室が行われます。仕事部屋の一角でのんびりと講義をします。父ちゃん先生の文章教室に参加されたい皆さん、ぜひ、下の地球カレッジのバナーをクリックくださいませ。
ということで、フランスの歴史的音楽ホール、パリ・オランピア劇場での父ちゃんの単独公演、チケットは絶賛、発売中でーす。
直接チケットを劇場で予約する場合はこちらから。フナックでも買えます。
☟
https://www.olympiahall.com/evenements/tsuji/
フランス以外からお越しの、ちょっとチケットとるのが不安な皆さんは、ぜひ、ジャルパック・サイトをご利用ください。こちらです、
☟
https://www.jalpak.fr/optionaltour/tsujiconcert/
そして、新作「辻仁成のパリごはん 2022年秋冬」(59分) 放送時間のお知らせです。
2023/2/17(金)後10:00~10:59【BSプレミアム・4K同時】
2023/2/21(火)後5:00~5:59【BS4K】※再放送
2023/2/21(火)後11:00~11:59【BSプレミアム】※再放送
さらに、
●「ボンジュール!辻仁成のパリごはん2022夏」の再放送が決まりました。
【NHK BSプレミアム】 2月12日(日)12:30〜13:29
(初回放送 2022年9月23日)
お知らせ多すぎますね・・・。メモしておいてねぇ。えへへ。