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パリ最新情報「中国の1日の新規感染者数が3700万人?との報道。フランス政府の対応は?」 Posted on 2022/12/30 Design Stories  

ゼロ・コロナ政策を突如やめた中国の爆発的なコロナ感染が、再び世界を恐れさせている。アメリカ、イタリア、インド、台湾、日本は、急遽、中国人旅行者に入国時のコロナ検査を義務付けることを決めたが、フランスは一体どうするのだろうか?

マクロン大統領は「国民を守るために適切な措置を」と政府に要請。健康保健省は「あらゆる効果的な措置を検討する用意がある」としているが、EU全体の動きを見て措置を考える必要もあり、現在のフランスは「見守っている状況」といえる。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、EU全体のワクチン接種のレベルが比較的高いことと、中国で流行している変異種はすでにEUで流行しているものと同じ、ということから、今のところ中国からの旅行者に検査を義務付ける必要はないと判断しているようだ。

しかし、今日、イタリア・ミラノの空港では中国から来た旅行者の約半分がコロナ陽性だったという。同じことがフランスでも起こっていると考えると、今後の状況に暗雲が立ち込める__。

パリ最新情報「中国の1日の新規感染者数が3700万人?との報道。フランス政府の対応は?」



フランスのウイルス学者によると・・・
まず、中国で流行っているのはオミクロン系のBF.7というもので、今年の夏にフランスで大流行したBA,5の性質をそのまま受け継いだ亜種で、11月にはフランスでもBQ.1.1.と並んでBF.7もすでに確認されていたという。症状は、一般的に咳、発熱、喉の炎症で、コロナ初期に見られたような重篤な肺感染症を引き起こすことはないらしい。
中国ではゼロ・コロナ政策を辞めたことで急激に感染が広がっているが、中国はワクチン接種率も低く、人口の約40%はコロナウイルスに対する免疫を持っていないと言われている。一方、フランスではワクチン接種も、すでに感染して免疫を持つ人の割合も多いため、中国の状況を特に恐れる必要はない、と考えられているようだ。

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しかし、同ウイルス学者は、「ウイルス自体は危険でなくても、ウイルスの流通量が多いほど、新しい変異種が出現するリスクは高くなる。そうなった時、中国における疫学的な変化をモニタリングすることが非常に重要になる」と指摘し、「重要なのは、中国での感染者数と流通している変異種について正確な情報を得ること。中国は透明でなくてはならない」と付け加えた。

残念ながら、中国当局は毎日発表していたコロナに関する感染状況や死亡者数の公表を月1回にすると発表したばかり。一方ロイターやAFPによると、「先週の火曜日、中国では1日の新規感染者が約3700万人の可能性か」とも報じられている。中国政府による公式の発表はないが、英国などの調査会社が、これを裏付ける情報を出している。
これからどうなるのか、フランスをはじめ、世界の対応が注目される。(ミ)

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