某月某日、とにかく、何が辛いって、お酒が飲めないことである。厳密にはもう飲んでもいいのだろうけれど、用心のために、あと、二日くらい我慢しようかな、と思っている父ちゃんなのだった。
そもそも術後だし、食べることが出来ないのだ。でも、食べないわけにはいかない。
口が開かないのである。左側が引っ張り上げられて凄い痣になっており、それがかさぶたになりはじめていて、食べたいという気もちにならない。
口が半分くらいしか開かないのだ。大きく開けようとすると裂けているところがまた開きそうだから、元に戻さないと人前に出られないので、我慢をしている。きゃわいそうでしょ・・・。
で、いろいろと挑戦をしてみたのだけど、なんとか困難なく食べることが出来た驚くべきものがあった。ご紹介します。
１， コンビニの柔らか卵サンド
２， 豆腐そうめん
３， コロッケ
なのだが、コロッケは驚かれると思うけれど、これを千切って、右側の奥歯で噛んで食べると、中は柔らかいし、肉気があるので食べた満足度は高かった。
豆腐そうめんは美味しいのだけど、満足度は普通で、苦肉の策で「のりたま」をかけたら、美味しかった。
コンビニの卵サンドは超柔らかいのがあるでしょ？　あれは、無理なく食べられたし、おちょぼ口にも最適であった。それから、お豆腐、ヨーグルト（砂糖不使用の）、などは大丈夫だった。
歯をごしごしと磨けないので、虫歯にならないよう砂糖の入ってないものを選んでいる。買えるものは限られている。
それでも、何か食べないとならない。お腹は空いているし、力がぜんぜん出ない。
気力はあるのだけど、スタジオ行っても集中できず、辻さん、もう帰って寝てください、と言われてしまう。年寄扱い、するな～。笑。

※　ビールが見えるというご指摘、ありがとうございます。こちらは、抜糸後の皆既祝い用に準備させて頂きました。本当です！

昨夜は、このままじゃダメになると思って、（暇つぶしを兼ねて）スーパーに食べ物を買いに行った父ちゃんであった。
なんとか食べられそうなものを探して、買っておこう、という作戦であーる。
豆腐類は間違いなく食べられる。ゴマ豆腐、豆腐などを買った。
肉類、刺身類は食べられない。でも、こういうものを食べないと元気にならないじゃないか、と思ったら、鰻が目についた。大きいのは３０００円もするが、半分の奴で五時からセールで７００円というのがあった。これだ！　五時からセール様！！！！
それからしらすとかいくらも大丈夫、二割引の時間帯なので、ぜいたくをすることにした。このくらいの贅沢、お許しいただきたい。
で、肉類だけど、ハムも難しい。おっと、ウインナーなら食べられるかもしれない。目に留まったのは「そのままでも食べられる」と書かれた小さめの赤ウインナーであった。蛸さんウインナー食べたい！！！！
赤色は植物由来と注釈あり、昔のお弁当時代を思い出して、買った。えへへ・・・。
おじやとかおかゆを作りなさい、と母さんに言われていたけれど、あまり好きじゃないのだ。胃袋は元気なので、おかゆである必要性はない。
右側の奥歯はちゃんと機能しているので、よく噛んで食べることは可能なのだ。
でも、柔らかいものにこしたことがない。
野菜は繊維がきついので嚙み切れない場合もあるから、ラディッシュを買った。葉っぱを微塵にしてふりかけにし豆腐そうめんにかける、蕪の部分は浅漬けにすれば食べやすい。
オーツ麦のミルクというのが手術のあと、本当に何も食べられなかったぼくの栄養源になった。ナチュラルローソンで売っている。砂糖不使用で、栄養もある。
さてさて、ずいぶんと買い占めたのだけど、とりあえず、丸二日食べてなかったので、お腹がペコペコ。赤ウインナーをやいて、買った白ご飯の上に載せられるだけ載せてみた。でも、正直、口が開かず、たくさん残ってしまった。これは明日の昼のご飯に。

※　蛸さんウインナーにしなければよかった。開かない口の手前で、ウインナーの開いた部分があたり、口に入らない。鰻なんですが、小骨があり、明日ほぐして、皮と骨をとり、混ぜご飯にします。しらすといくらは食べられました。白ご飯は難易度中くらいでしたね。食べたい欲望で並べてみましたが、現実はまだ厳しかったです。ほぼ、失敗だったことを付け加えておきます。

つづく。

今日も読んでくれて、ありがとうございました。
宿の前で、あ、コーヒーを最近飲んでないことに気が付いた父ちゃんなのでした。砂糖の入ってないコーヒーならばいいだだろうと思い、ポケットを漁ったら、４０円しかなかったのです。えへへ。人生というのは我慢の連続ですね。「今はまだ飲むな」という天の「お告げ」かもしれません。冷蔵庫のそば茶で我慢をしたいと思います。

※　生まれた時からこの「手相」です。神秘十字が両方の手の中心にあります。くっきりと。あはは。