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第6回新世代賞、受賞作品の紹介と受賞者の感想 Posted on 2022/11/08
2022年9月25日に審査会が行われた第6回新世代賞。その受賞作品5作品が、10月30日から11月13日の2週間、小田急車両の中吊り広告でランダムに掲示されています。
見かけた方が時々写真を送ってくださったり、「電車が美術館になるのは素晴らしい」「いい刺激をいただきました」など、嬉しい声も届いております。
ぜひ、皆さんも小田急線にお乗りの際は、若きアーティストの作品をご鑑賞ください。
小田急線にご縁のない方は、ぜひ、こちらで第6回新世代賞受賞者の作品を鑑賞していただけたらと思います。
今年の応募テーマは「月」でした。苦しい時、嬉しい時、悲しい時、寂しい時、私たちは月を見上げます。世界中何処からでも同じ月を拝むことが出来る。そんな、「月」についての創作物を募集しました。
それでは、受賞作品、受賞者をご紹介いたしましょう。
最優秀賞「ある夜」(小宮山梢)
「日々、ものどうしの関係性をテーマに作品をつくっていて、本作での試みは「光と物体の関係によって月を表現する」というものでした。
また中吊り広告の置かれる環境を考え、いかにして乗客に気づいていただけるかというのも重要なポイントでした。
こうした個人の制作を続けることはまさに暗中模索ですが、
今回、審査員の皆様が作品について様々話し合ってくださる様子が本当に嬉しく、模索をやめなくてよかったと改めて感じました」
小宮山梢さん
優秀賞「望郷」(井出けい菜)
「通学中小田急線で新世代賞の広告をみつけて、今は自分の作品がみられることがなんだか不思議で夢のようです。
審査員の方々がひとつひとつの作品を真摯に受けとめ作家の可能性を信じてくださっている姿に感動するとともに、とても感謝しています。
普段制作している彫刻、インスタレーションを今回は写真に撮ってもらい、皆さんにご覧いただけるよう、平面作品として再構成しました。夏頃から、中秋の名月の季節に想いを馳せて製作したことが、私の作品に懐かしむ気持ち、なにかに想いを馳せる気持ちを反映させたのでしょうか。
小田急線で様々な方の目にこの作品が触れ、心休まるばしょを共有できたらどんなに素敵なことだろう、と思います」
井出けい菜さん
SHIMOKITA COLLEGE賞「月は後ろへ、後ろへと流れていく(NANAO)
「辛いが9割でも、1割のどうしようもない楽しさや喜びにしっかり依存しているから、つくることをやめられない気がします。月はその9割に寄り添ってくれる、必要不可欠なものです。
落ち込んでいた時期のことをどこか消化できずにいましたが、良い機会に出会えて嬉しかったです。ありがとうございます。今回描いた女性は、私であり、仲違いしてしまった彼女であり、少しでもそんな記憶があるあなたです。これからが楽しみです!」
NANAOさん
SHIMOKITA COLLEGE賞「月とカレー」(今井咲希)
「応募のきっかけは小田急線を利用した際に目に止まった中吊りでした。
受賞作品では、月から連想した物語を4コマ漫画調に構成しております。
月を見上げた時にほっこりするような感覚を、電車中で中吊りを見上げた際も味わえたらなと思い制作しました。
今回の受賞では小田急線の中吊りに掲載される機会を頂いたことで、作品が多くの人の日常に溶け込む機会を嬉しく思い、誰かとの接点になることを想像すると温かい気持ちになります。ありがとうございました」
今井咲希さん
観客賞「月の秘密」(吉倉)
普段から吉倉という作家名でイラストを描いています。今回このような形で自分の作品を評価してもらうことが出来、とても嬉しく思います。この作品は、月を見た時に思い浮かべるうさぎからヒントを得て、月に本当にうさぎが住んでいたらどんなだろう、と想像しながら描きました。うさぎごとにストーリーがあり、見ていて飽きない作品になったと思います。電車でこのイラストを見かけた人が少しでも明るい気持ちになれば嬉しいです。
吉倉さん
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