某月某日、「食道楽」という言葉がある。
辞典によると、「道楽のひとつで、うまいものを食べたり、料理を作ったりすることに熱中し、それを生き甲斐にすること。 およびそうしたことをする人」とある。
これはまさに、ぼくのことじゃないか、と思った！あはは。
ぼくが日本に入って、一月が過ぎた。この間、博多から大阪まで、仕事の合間に、ぼくはうまいものを探し続けた。日本のいたるところにうまいものがあった。
その一つ一つに歴史があり、感動があり、生きていてよかった、があった。
一昨日は大丸の「ＣＨＩＢＯ」でお好み焼きを、道頓堀の「今井」では金賞に輝いた親子丼を味わった。
いやぁ、この金賞の親子丼は本当にやばかった。
まず、卵の黄身が赤いのであーる。
それと鶏肉にまったく臭みがない。
親子丼は好きだけど、あの鳥の臭みはなんとかならないのか、と常々思っていた父ちゃんを心からノックアウトした絶品であった。
「今井」はうどん屋さんなので、大阪うどんを食べに行ったのだけど、「金賞」の文字に騙されてみたくなって食べたら、（なんの金賞かはわからなかった）、本当に金賞の味であった。口の中でふわっと蕩ける卵と鶏肉・・・、黄身を崩した瞬間のどこまでも広がる溶岩のような黄身が、すくってもすくっても、消えないのも不思議で、食道楽じゃあ、と唸った父ちゃんなのであった。（この瞬間、すごいライブになると確信！　今井さんよ、ありがとう）

これは「今井」の親子丼＋きつねうどんセットだ！！　１７００円？

ついでに申すと、セットでくっついてきた、キツネがこれまた絶品であった。（どうやら、二大名物らしい。最強セットであーる）

もっともっと、大阪にはうまいものがある。
とくに、噂では大阪の福島地区周辺には相当うまいもの店が集中しているというので、次回の大阪ビルボードでのライブ時には出没してみたい。
「どこにいくと、うまいものがありますか？」
ぼくはその土地に入ると、食道楽っぽい人をつかまえて、こう訊ねるのである。すると、ちょっと皆さん考えて、あそこはおいしいよ、と教えてくれるのだ。
そこに行く。でも、すぐには入らない。
店で食べている人たちの顔をまず、みる。
本当に美味しい時、人はここから幸福そうな顔をして食べるものである。
そういう人が、数人いるような店を選んではいる。
「今井」は有名な店だから、知っていて向かったのだけど、知らない土地で、うまいもの屋を探す時は、噂＋検証、で決める。
探す、見つける、感動する、これが食道楽のホップ・ステップ・ジャンプなのであーる。
食道楽冥利に尽きる。
ぼくはあまり行きつけを持たない。
ふらっと入るのが楽しいし、ハズレないものを注文する自信もあるし、実際、めっちゃ美味いとめっちゃ嬉しいんだよね。ふふふ。

※お好み焼きもおいしかったです。

焼き鳥屋さん、天ぷら屋さん、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、中華料理店、とにかく、食べたいものをイメージしてから、いろいろと情報を集めて、噂を聞きつけ、そこへ向かうのであーる。ちょっと、父ちゃんが最近食べたものを並べてみるので、ご覧あれ。

※　ソリと言われる部位なんだけど、これが美味い！！！

※これ、なんだか、わかります？

※お豆腐なんです！！！！！！！！！　美味い！

※たまには満腹を求めて半ラーメン半炒飯セットなんかも。笑。

でも、こんなにうまいものを食べておきながら言うのはなんなのだけど、この一月で、一番感動をしたのは、納豆ご飯に目玉焼きをのっけた瞬間であった。はい、マジで。
ちゃん、ちゃん。

つづく。

ということで今日も読んでくれて、ありがとう。
日本は食道楽にはたまらない世界です。どこに入ってもだいたい美味しいし、工夫があるし、感動があります。これからも、日本中、食べ歩いて、食べつくして、料理の腕に反映させたいと思うとりますので、どうぞ、よろしくー。