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家庭フレンチの定番を「ちょこっとさくらんぼのクラフティ」 Posted on 2022/06/20 セギュール ちえみ(DS編集部) 料理好き パリ
春から夏にかけて、次々と八百屋さんに大好きなフルーツが並びます。
4月から5月はいちご。6月はルバーブ、さくらんぼにアプリコット。7月になるとメロンや桃、ネクタリンが美味しくなり、8月、夏休みの終わりが近づいてくる頃、レーヌ・クロードやミラベルといったプラム系のフルーツが旬を迎えます。
1週、1週でどんどん食べごろのフルーツが変わってくるので、夏のマルシェはフルーツを求める人で大混雑なのです。
フランス家庭は、キッチンや食卓に季節のフルーツを欠かしません。小腹が空いた時につまんだり、ごはんの後、デザートとして季節のフルーツをつまむ。こうやってフランスの子供たちは季節を学んでいくのです。
どのフルーツも旬の終わりが近づいてくるとお値段が安くなってくるので、そこを狙って、ジャムやお菓子作りをするのも週末の一大イベント。
我が家では毎年欠かせない、さくらんぼのクラフティ作りがその一つなのです。
そのまま食べても甘くて美味しいフランスのさくらんぼですが、焼き菓子にした時のつるんとした食感と風味は夏の到来を感じさせてくれます。
この時期の定番おやつとして、子供たちも「さくらんぼのクラフティ」を楽しみにしているのです。
お店で売られているクラフティは、一般的にタルト生地と一緒に焼かれていますが、家で作る時はタルト生地なしで簡単に済ませてしまいましょう。
小麦粉の量を最小限にして、プリンのような、とろみのあるクラフティはおやつにもデザートにもグッド!
今回は卵1個で食べきりサイズで。
<ちょこっとさくらんぼのクラフティ>
さくらんぼ200g、砂糖50g、卵1個、牛乳100ml、生クリーム20ml、バニラビーンズ半分、バター10g、小麦粉大さじ1、ラム酒小さじ1
爪楊枝などを使ってさくらんぼのタネを取る。
ボウルに卵、砂糖、小麦粉を入れてまぜ、混ざったら牛乳と生クリームを少しずつ加えて生地をのばす。
最後に溶かしバターとラム酒を加えてぐるぐる混ぜる。
小さなオーブン皿にさくらんぼを並べ、その上から生地を流し込んで、200度に予熱したオーブンで20分焼いたら完成。
あつあつを食べても良いですが、冷蔵庫でしっかり冷やして翌日食べるのも美味しいです。
サワークリームや生クリームを添えても。
Posted by セギュール ちえみ(DS編集部)
セギュール ちえみ(DS編集部)
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