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パリ最新情報「ボン・マルシェ食品館ではポルトガルフェアが開催中!可愛いパッケージも大集合」 Posted on 2022/05/28 Design Stories
パリで最も広い売り場面積を持つ、ボン・マルシェの食品館。
世界中のありとあらゆる食材が集まっており、地元マダムをはじめ旅行者にも大人気の場所だ。広く見やすい陳列も特徴で、訪れる人はゆっくりとショッピングを楽しむことができる。
そんなボン・マルシェの食品館も2023年には創立100周年を迎える。
入口の広場ではポップアップストアが定期的に開催されているのだが、この春にやってきたのはキュートなポルトガルの食品たちだ。
いつもは控えめに行われるイベントも、今回ばかりはエントランスから大いに盛り上がっている。
カステラやエッグタルトなど、ポルトガルの甘い味は日本でも馴染みが深い。
フランスではカステラはあまり知られていないのだが、ポルトワインなどは昔からフランス人のあいだで大変好まれている。
今回、ボン・マルシェが掲げたテーマは「Quel Régal(なんというご馳走!)」というもので、スイーツ、調味料、魚の缶詰や瓶詰め、ビール、ワインなど約220点が並んでいる。
いずれもボン・マルシェらしいリュクスで可愛いアイテムばかりだ。
目を引くのは、どことなく郷愁を感じさせるレトロなパッケージ。フランスではなかなか見られない、カラフルな彩りには地元パリジェンヌも釘付けに。
現在フランスは連休中のため人通りが少ないのだが、この食品館だけはいつもに増して熱く盛り上がっていた。
※オリーブオイル
※ポテトチップス
食品館の一角には、イートイン&テイクアウトのコーナーも。
ボン・マルシェがここにゲストとして迎えたのは、パリで1982年から続くポルトガル料理のケータリング店「Canelas(カネラス)」である。
並ぶのは、専属のパティシエが作るエッグタルトや、サバのコロッケ、タコのカルパッチョなど。ポルトガルの伝統的でポピュラーな軽食をここで紹介する。
さてフランスからそう遠くないポルトガルは、夏のバカンス先としてフランス人にも大人気の場所だ。
去年まではコロナで足止めされていたので、今年の夏休みは国外旅行を計画している人が非常に多い。残念ながらアジア方面は続くコロナ規制のため、今年はアジア行きを断念するフランス人が続出していると報道された。
人気の旅行先としては、スペイン、ポルトガル、イタリアなど近場プラス、南の方角であるという。
今回のポルトガルフェアは5月5日から7月7日までとのことだが、パリではコロナ以降、世界各国の食品フェアを開催する機会がかなり増えた。
2020年から高まっている“旅行熱”を組み込んだのか、パリに居ながらにして、世界の食材を以前よりずっと気軽に手に入れられるようになった。
ボン・マルシェ食品館では過去に日本フェアを開催したこともあり、粉末出汁やジャパニーズウイスキー、緑茶などが並び大好評だったという。
2014年の改装直後に行われてから年数が経っているので、再びカムバックする日も近いかもしれない。
※ボン・マルシェオリジナルのエコバッグもキュート。
日常の食品から高級食材まで何でも集まるボン・マルシェの食品館。
パリで最大の食品売り場とあって、それだけでも一見の価値がある。来年の100周年にはどんな心ときめくイベントが待っているのか、今から楽しみだ。(せ)