某月某日、フランスは月曜までイースター三連休なので、受験生たちは集まって、図書館で勉強をしているようだ。
息子は親友のトマ（同じ大学を受験する）と二人で朝から図書館で勉強会、昼食と夜は軽く二人で食べているようだ。
ぜったい、それでは足りないはずなので、いつでも、温めて食べられるような夜食というかおやつというか、を用意している父ちゃん。今回はハンバーガー。
もちろん、父ちゃんもそれを夕食にした、美味かった。
夜食といっても、パリは１０時くらいまで明るいので、夜の７時はまだ昼間のような明るさなのであった。
お皿に置いて、いつでも食べられるようにしてキッチンに置いといてあげると、だいたい、夜中にはなくなっている。笑。
１８歳だし、身体ががっちりしているから、とにかくよく食べる。
お腹を空かせては可哀そうだから気が付いた時に何か作ってキッチンにさりげなく置いておく後方支援を担当中、ってか、それくらいしかぼくには出来ない。
勉強も教えてあげられないし、フランスの受験システムのこともわからないのでアドバイスも出来ないし、してもバカにされて、かっちーんっだし、ロン毛父ちゃんは、こっそり夜食づくりな日々であった。

※　これはとうちゃんの夕食分であーる。息子のは葉っぱを外し、アルミホイルでくるんでおいておく。オーブンであたためれば、ちょっと美味しくなるのだけれど、たぶん、息子はそんなことはしないで、冷めたものを齧っている。でも、それでも、美味しいもーん。出た。

ということで今日は和風ハンバーガーを作った。
ぼくは昔、２３歳か２４歳の頃、そうだな～、今から約３８か３９年ほど前、代々木八幡駅にあった肉のハナマサ系列のハンバーガーショップでＥＣＨＯＥＳのメンバーらと働いていた。
ぼくはそこでモーニングバーガーを開発し、大ヒット。
（勝手にそう思い込んでいるけど、作っても追いつかないほどの大人気だったのは事実。小さなオムレツとベーコンが入ったハンバーガーとコーヒーで１００円、安さでヒットしたのだった。笑）
その頃、そこの店長と一緒に開発したのが和風ハンバーガーだった。当時、他でもすでに出ていたのかどうか、記憶にはないけれど、「店長、砂糖醤油につけて、マヨネーズたっぷりかければ美味しいんじゃないですか？」と店長に提案をし、「いいね、辻」と採用された、と記憶している。笑。
砂糖醤油はちょっと煮詰めてあってとろーり・・・。焼き上げたパテをタレにさっとくぐらせ、レタス、トマト、チーズ、と一緒に挟んで食べるのだけれど、これがめちゃ美味い。この頃からぼくは料理に目覚めていたのであーる。
若い会社員には大人気で、ガタイの大きな人にはマヨネーズをたっぷりサービスしておいたァ・・・。笑。
昼はボンボンバーガー、夜は原宿のライブハウスでがんがんロックンローラーな父ちゃんの青春時代・・・。えへへ

今回は、そんな父ちゃんオリジナル和風ボンボンバーガーを息子に作ってあげたのだ。
まず、パンズは市販のもので出来るだけふわふわのものを探す。4ＢＩＯセボンという有機系スーパーにマクドナルドのフィッシュバーガーほどの柔らかさのパンズを見つけ、それをアルミホイルで包み、１２０度ほどのオーブンにぶち込んでおく。
おっと、その前に、砂糖醤油ソースを作らないとならない。醤油と砂糖（適当、多め）に、みりんをちょっと加え、弱火で砂糖が溶けるまで根気強く混ぜて溶かす。
野菜はカットし、用意しておく。カリカリベーコンを作り、牛ひき肉は塩コショウ、乾燥オニオンや乾燥エシャロットを加えて練りこんでおいたものを焼く。途中でとろけるチーズをのせるとよい。
ミディアムくらいの焼き加減になったら、トングで掴んで醤油ダレをくぐらせる。
オーブンからパンズを取り出し、底用パンズにマスタード、ケチャップを塗り、バタビア（葉っぱ）、トマトの輪切り、肉パテ、ベーコン、マヨネーズ、そしてパンズで蓋をして、完成となる。醤油ダレソースは足りなければもっとかけてもいい。夜食なので、横に添えておいて、自分でかけられるようにしておいた。
これが好評であった。
「美味しかったァ」
この時期、ちょっとでも、息子が気持ちよく受験に迎えられるよう頑張る、父ちゃん。これでいいのだ。よし。がんばれ、息子よ。あと一歩じゃ。

つづく。

※　こ、こんな怖い感じの青年でしたー。あはは

ということで、今日も日記を読んでくださって、ありがとう。


父ちゃんのライブ日程ですが、
8月8日がどうやら、関西のどこか、
8月12日が関東のどこか・・・。かな・・・
決まり次第、ご報告します。
さらに、NHK「冬ごはん」の再放送は、
NHKBSプレミアム　「ボンジュール！辻仁成の冬のパリごはん」
【再放送日時】　2022/４/１９ （火） １４:４４～１５:４３