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父ちゃんの料理教室「毎日ごはん。骨付き鶏肉&有頭海老の有効活用術」 Posted on 2022/03/09 辻 仁成 作家 パリ

最近の父ちゃんのごはんは、シンプルイズベスト、を心掛けております。
豪華な欧風料理ばかり食べているイメージがあるかもしれませんが、父ちゃんが一番好きな料理は、家庭料理、なのであります。
フレンチもイタリアンももちろん嫌いじゃないですけど、寄る年波もあり、脂っこい、ソース系とか、チーズたっぷり系は、たまになら食べたいのだけど、毎日は無理。
そこで、やっぱり和食に軸足を置いたちょっと西洋も混ざった家庭料理というものにここ最近は傾倒してまいりました。
今日、ご紹介するのは、ここ一週間ほどの父ちゃんの家飯(いえめし)です。
息子と食べる時は食材もキロ単位で買って、ちょっと多めに作り、それを一週間ほどかけて、じわじわとあの手この手で捌いてまいります。
自分1人の時には、逆に最低限の食材250グラム程度を買って、しかも、その食材を半分ずつ使うという方法で、倹約&新鮮さを維持しているという寸法です。

父ちゃんの料理教室「毎日ごはん。骨付き鶏肉&有頭海老の有効活用術」



たとえば、一昨日、冷凍の有頭海老と骨付きチキンを買って、初日はエビフライ、そして、鶏肉を処理して、ごぼうと炊いた鳥ごぼうご飯にし、そこから出た鳥の骨と海老の有頭部分でダシをとり、昨夜は鳥と海老のタイ風味噌汁を作ったのでした。
こういう食材を上手に使うことが、辻家の家庭料理の醍醐味なのであります。

父ちゃんの料理教室「毎日ごはん。骨付き鶏肉&有頭海老の有効活用術」

父ちゃんの料理教室「毎日ごはん。骨付き鶏肉&有頭海老の有効活用術」



有頭海老の頭の部分は海老みそを含んでいるので、その部分を直接フライパンで潰し焼きしながら、ダシを絞り出しソースを作るとこれまた格別であります。
そして、鳥の骨は捨てるのは本当にもったいない旨味の宝庫なので、焼き鳥、チキンカツなど皮目を利用した料理を作り、残った骨で美味しいスープを作るというのが基本となります。
この有頭海老と骨付き鶏肉とのコンビネーションは辻家家庭料理の鉄板食材ということになり、毎日が楽しくなる食材ですので、皆さん、工夫をよろしくお願いいたします。

つづく。

父ちゃんの料理教室「毎日ごはん。骨付き鶏肉&有頭海老の有効活用術」

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