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パリ最新情報「続く規制緩和、フランス入国時の最新情報まとめ」 Posted on 2022/02/19 Design Stories
新規感染者数の激減が続くなか、フランス政府は段階的にコロナ規制緩和策を発表している。このまま感染が落ち着けば、3月中旬には屋内でのマスク着用義務が解除される見通しだ。
しかし最大の関心事は、「私たちはいつ、自由に国を行き来できるようになるのか?」ということなのではないだろうか。
フランスでは、2月12日より新たな入国規制の緩和が始まっている。
フランス政府は以前より感染状況に応じた国の色分けを行っていたのだが、これまで「緑」「オレンジ」「赤」「濃い赤」と4つだったのを「緑」「オレンジ」の2つに絞った。
「緑」のゾーンに指定された国は、懸念されるウイルスの新種が発見されていないことや、感染状況、ワクチン接種率などが考慮されて決定に至った。
EU27か国、サウジアラビア、モロッコ、日本、韓国、台湾、ベトナム、ニュージーランドなどが該当する。
従って、これらの国からフランスに入国する場合は規制が大幅に軽減される。
ワクチン接種完了者であれば陰性証明が不要となり、「特別な渡航理由」の証明も必要ない。そして入国時の隔離も免除される。
ただし、これはワクチン接種者のみに緩和される対策なので、未接種者は引き続き72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明が必要だ。
「オレンジ」に関しては、ウイルスの新種は発見されていないが、感染状況がまだ改善されていない国が対象となる。
イギリス、アメリカ、トルコ、ブラジル、カナダ、アルゼンチンなどが該当する。
「オレンジ」指定国からフランスに入国する場合は、従来どおり「特別な渡航理由」の証明が必要となり、入国時に実施される抜き打ち検査で陽性が判明した場合は、政府の勧告に従い自主隔離の実施が求められる。
オミクロン株が主流となったことで、北欧をはじめとした国では次々と規制緩和の策が発表されている。デンマークでは2月1日よりコロナの規制を全撤廃し話題となったが、フランスではわりと「小刻み」な緩和策が打ち出されている、といった印象だ。
目下の課題はワクチンパスポートの撤廃がいつになるのか、ということなのだが、入国時の規制が全てなくなることで、ようやくパンデミックが終わりを迎えたと言えるのかもしれない。(お)