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パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」 Posted on 2022/01/15 Design Stories  

 
パリの街角には、雰囲気のある素敵な本屋さんが存在する。
電子書籍を選ぶ人が増えたとはいえ、紙の本には紙の本にしかない魅力がある。
比べる対象があるからこそ浮き彫りになる「紙の本の魅力」を、コロナ禍を経て再認識する人もいるようだ。
パリでも書店は少なくなっているが、そのレアさが逆となって存在感を増している。
コロナに負けず、パリの中心地で光り続ける素敵な本屋さんをいくつかご紹介したい。
 

パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
セーヌ川をはさんでノートルダム大聖堂の向かい側にあるシェイクスピア・アンド・カンパニー(Shakespeare and Company)は、パリでも随一の英文学を扱う本屋さん。かつてパリに住むアメリカ人の芸術家たちのために開かれ、あのヘミングウェイも通っていた。
 



パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
シェイクスピア・アンド・カンパニーの魅力といえば、まずはパリらしいアンティークでしっとりとした佇まいである。
ポートレートが飾られた壁と古い本棚からは、書店の歴史がひしひしと感じられる。
1920年頃には、パリで必死に執筆活動をする貧しい作家たちに無料で本を貸し出していたそうで、彼らはここで文学の知識を得た。
 

パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
ヘミングウェイをはじめとする多くの芸術家たちがこの書店に助けられ、才能を磨いていったといい、その意思は現在にも受け継がれている。
ここでは定期的に文学サロンや朗読会などのイベントが開催されており、文学をたしなむ人々を手助けする活動も行われているのだとか。
本を愛する人、執筆を愛する人どちらにとっても大変魅力的な、パリの老舗書店である。
 

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パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
本屋さんでは、今まで気に留めなかったジャンルなのに、たまたまタイトルや表紙に惹かれて手に取ったところ、意外に素敵な出会いだったという経験をすることがある。
パリのマレ地区にあるオー・エフ・エール(Ofr)は、そんな本に出会える可能性が高い場所だ。
 

パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
パリのトレンド発信地であるマレ地区だけに、扱う書籍や写真集はファッション、建築、デザイン、旅などアートなジャンルが多い。
デザイナーや建築家などその道のプロも通う信頼のセレクトで、ローカルにも旅行者にも一目置かれる存在である。
 

パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
山積みになった本と独特の本の香りに包まれた店内では、「素敵な一冊が見つかるかもしれない」というトレジャーハント的なワクワク感も得られる。
レコード音楽が流れる店内で、ページをめくる感触や音を楽しむ…そんな瞬間は、オンラインでは経験できないもの。
ページをめくるという動作、探す楽しみなど、紙の本を手に取ることの醍醐味を教えてくれるような本屋さんである。
 



パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
パリ6区にあるシャントリーブル(Chantelivre)は、とても珍しい絵本専門店。
フランスの子供なら誰もが手にするという、児童書専門出版社「エコール・デ・ロワジール」が、サンジェルマン・デ・プレ界隈に1974年にオープンした書店である。
この絵本コーナーの充実ぶりはヨーロッパでも一番といわれていて、例えフランス語が読めなくてもその美しい挿絵には目を奪われてしまう。

絵本は、表紙のデザインやページの紙質、使われている書体やしおりの紐など、同じデザインのものがない。本の世界観に合った装丁も楽しめるという、贅沢なアイテムでもある。
パリのお土産だったり、フランス語の勉強にもぴったりな絵本がここで見つかるかもしれない。
 

パリ最新情報「オンラインの今だからこそ光る、パリの素敵な本屋さん。」

 
クリック一つで世界中の書籍を取り寄せられる便利な時代。
データがはじき出す「オススメの本」も良いが、時には創造力が掻き立てられる空間で、感性に響く一冊を選びたい。
パリの本屋さんは、そんな創造力を養ってくれる貴重な場所だ。
彼らがこの苦しい時代を乗り越えていけるよう、通い続けたいと思った。(ル)
 

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