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パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」 Posted on 2021/10/19 Design Stories  

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
フランスではあまりメジャーな行事ではないハロウィン。
本場はアメリカという印象があるが、SNSの影響からか以前よりも、ハロウィンの飾りを見かけるようになった。
そんなフランスで、ハロウィンの雰囲気を感じることができる場所、それは農園。
パリ郊外の農園では、カボチャが旬を迎えている。
そこで、パリジャンが週末に足を伸ばす、パリの西側郊外にある2つの農園の紹介をしたい。
 



パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
まずは、ガリー農園(Les Fermes de Gally)。
パリから西に車で20分、ベルサイユ宮殿の裏にあり、1684年にルイ14世の領地になったという、かつての王族の畑だ。
農閑期を除く4月から11月まで、一般の人が収穫を楽しめる。
入場料はなく、収穫したものを量り売りで購入でき、マルシェよりも新鮮で安い。
広い敷地ながら、ぐるっと一周することで、一通りの野菜を収穫することができる順路が効率的だ。
今は、トウモロコシ、ズッキーニ、トマトなどが採れるが、なんといっても旬はリンゴ。
 

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
今年のガリー農園では、ジャック・オー・ランタン用のカボチャと、フランス語でcoloquinteと呼ばれるオモチャカボチャが、販売されていた。
とても大きく育ったカボチャたちは、大人がひとりでやっと抱えられるほど。
積み上げられた重みで、潰れてしまっているものが多かったのが少し残念。
今週は子ども向けのジャック・オー・ランタン作りの講座が、開催されている。
併設されている売店ではハロウィンの飾り付けが施され、ミニパンプキンを使った花束も。
 

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

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パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
もう1箇所は、ヴィルタン農園(La Ferme de viltain)。
こちらも、パリから南西に車で20分。
ガリー農園よりも、更に広大な敷地が一般に公開されていて、全ての種類を収穫しようと思うと、とてつもない距離を歩かなければならない。
乳牛の飼育もしており、新鮮な乳製品を購入できるのが、ここの特徴だ。
こちらでもリンゴが旬で、農園で収穫されたものを使ったオリジナルジュースが大人気。
 

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

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パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
カボチャはウリ科に属するが、ここで販売されているカボチャ、ウリ類は優に10種類を超える。
料理好きが多いフランスらしいのが、それぞれのカボチャに対して、レシピが添えられていることだ。
 

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

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もちろん、ジャック・オー・ランタン用のカボチャも並んでいる。
ここでは、畑に平置きされているので潰れることはなく、大きさも大小様々で選択肢が多い。
家族連れで、カボチャを選ぶ姿が微笑ましかった。
ちなみにフランス語では、ジャック・オー・ランタンを含むカボチャの総称をCitrouille、甘い食用のカボチャはPotironという。
 

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
さて、私もカボチャを購入し、ジャック・オー・ランタンを作ってみた。
ヘタの部分周辺を切り取るのが従来のやり方に対し、最近の流行りはカボチャの底面からくり抜く方法だ。
乾燥しても目立たず、きれいな見た目が長持ちするそう。
取った種は捨てずに、200度のオーブンで20分間焼いて、おつまみに。
 

パリ最新情報「フランスのハロウィン支度は畑から」

 
最期に、毎年凝ったジャック・オー・ランタン作りをしているフランス人の友人たちの力作を紹介したい。
コウモリだったり、模様入りのカボチャだったり、とても個性的だ。
私は標準的な顔を彫ったが、こういうオリジナリティのある彫りにも、来年は挑戦したい。(ウ)
 

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