非常に強い感染力を持ち、一説によると、免疫をかいくぐる可能性も指摘されているインド二重変異株。一つのウイルスに２つの変異がみられるこの二重変異株がいま、インドから世界へと拡大しており、日本国内でも次ぐ次に発見されている。
※日本の水際対策、頑張っているとは思うけど、完全ではない。なぜ、徹底してできないのか、不思議である。

欧州は感染力がこれまでにないくらい強力なこの二重変異株への警戒を強めていたが、看護師になるためにインドからやってきた研修生グループ、２０人がベルギーに到着後、全員がインド変異株の新型コロナに感染していることがわかった。

一行はインドを出発する時には、全員が陰性であった。
そして到着地であるパリのシャルル・ド・ゴール空港でも検査の結果、全員陰性だった。
しかし、バスに乗ってベルギーへ移動した後、５日目くらいから次々に症状が出始め、再度検査した結果、全員が陽性であることが判明したというのだ。

インド二重株の未知で厄介なところは、陽性反応が出るまでの潜伏期間が長いことが特徴らしい。
たとえば、インドから香港に入った一行が、二週間の隔離中の、１２日目に、陽性反応が出たケースがある。
これまでの常識を覆す潜伏の長さから、今後、隔離期間の見直しが迫られる可能性も出てきた。

ベルギーの専門家はグループの中にスーパースプレッダーがいたのだろうと解説していたが、感染力が恐ろしく強いインド二重株ならば、全員がスーパー・スプレッダーであった可能性さえ否定できない。
現在、フランスではまだインド株の感染者が発見されていないが・・・、それも時間の問題であろう。

インドは1日の感染者が 31万人を超え（今日現在は40万人を超えた）、1日の感染者としては類を見ない感染者数を記録している。
カナダやアラブ首長国連邦などが、インドやパキスタンからの航空便の運航をインド株ウイルスを理由に中止しはじめている。イギリスでは２００人ほどのインド二重株感染者がでており、インドからの入国の制限をはじめた。
フランス政府は現在、ブラジル、チリ、南アフリカ、アルゼンチン、インドからの入国制限をしており、これらの国からの入国者に対し10日間の隔離をもうけている。

英国株は発見から感染拡大までに３か月かかったが、インド株は発見からわずか２，３週間で感染爆発を起こしている。
二週間後の世界が見えない世界が目の前に迫っているのかもしれない。
※　日本政府は空港での検疫を強化し、自主隔離ではなく、より厳しい隔離措置を導入する必要があるだろう。（み）