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父ちゃんの料理教室「ノルマンディ風!?仔牛のクリーム煮プレートはいかが?」  Posted on 2023/04/21 辻 仁成 作家 パリ

ノルマンディで暮らしているんだから、辻さん、ちょっとはノルマンディらしい料理を教えてよ、というリクエストがありました。
誰から? ええと、知り合いのマダムです。
カレーに飽きたよ、と息子さんに言われたのだそうで、確かに、いつもいつもカレーライスじゃ、飽きますよね。
で、ノルマンディ風料理といえば、クリーム煮なんですね。
ぼくが暮らすこの村のレストラン、何処にいってもカレーライスなんてありません。そのかわり、仔牛のノルマンディ煮込みなら、どこにでもあるんです。
ということで、今日は、カレーに飽きた、ご家族のハートをつかむこと請け合いのご馳走をご指南いたしましょう。



材料です
孔子肉、500g(ちょっとたんぱくにはなりますが、チキンでもよかです!)
人参、2本
玉ねぎ、大一個
クローブ、4個
マッシュルーム、10個
セロリの葉っぱ、適量
粒状のかつおだし、小さじ1
ブーケガルニ
白ワイン、大匙3
卵の黄身、一個分
牛乳、大匙2
小麦粉、大匙3
バター、25g
生クリーム、大匙2
めんつゆ、大匙2
塩胡椒、少々
タイ米、2合

大量に作って、一晩寝かせて、翌日、家族でわいわい一気に食べるのがおススメです。一晩寝かせると味が染みてさらにうまくなりますよ。店主。

父ちゃんの料理教室「ノルマンディ風!?仔牛のクリーム煮プレートはいかが?」 

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では、作り方です。
肉は食べやすいサイズにカット、人参はカレーのサイズに、玉ねぎは皮を剥き、クローブをさしておく。
マッシュルームは半分にカットし、予め炒めておく。
カットした仔牛は鍋に入れ、ひたひたの水を加え沸騰させる。
アクが出るので、早めに一度茹で水を捨て、肉と鍋を軽く洗い、再び鍋に戻す。
そこに再び肉がひたひたになるくらいまで水を加え、先のにんじんと玉ねぎ、セロリの葉、ブーケガルニ、白ワイン、粒状のかつおだし、塩小さじ1を入れて煮込む。沸騰したら弱火にし、じっくり、ゆっくり火を通す。
1時間ほどして肉と野菜が柔らかくなったら一度具を全て取り出し、煮崩れた肉や野菜も取り除き、澄んだスープのみにする。

それは置いといて、それとは別に、ボウルに、小麦粉を入れ、適量の水で溶き、さらに別のボウルに卵の黄身を入れ、牛乳と煮汁を少々加えて溶いておく。
そしたら、先の澄んだスープの入った鍋を弱火にかけたままバターを入れ、溶いた小麦粉がダマにならないよう泡立て器で丁寧に混ぜながら加える。
そこに先に溶いておいた卵液も同じく泡立て器で混ぜながら、一気に流し込んだら、クリームソースが完成となる。
肉と野菜(マッシュルームも)を戻して、めんつゆを加え、30分煮込んだら完成となる。※ノルマンディにめんつゆはありませんが、これを入れると、さらに日本人受けする美味しい煮込み料理が出来るので、お試しあれ!!!
お皿に炊いたタイ米、或いはバスマティ米、普通の日本米でもいいです、笑、などを盛り、その横に仔牛のクリーム煮を添えて、はいできあがり。
うわ、美味しそう!!!!!
美味しいですよ。
ボナペティ。

父ちゃんの料理教室「ノルマンディ風!?仔牛のクリーム煮プレートはいかが?」 

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