JINSEI STORIES
今日の献立日記「エノキベーコンのスープパスタ。チャチャっと出来て、うまいのだ」 Posted on 2024/11/22 辻 仁成 作家 パリ
さて、いきなりですけど、今夜、の夕食のご提案です。
チャチャっと手早く作ってガガガっと食べて済ませたい夜ってありますよね?
日曜、祭日の夜とか・・・
で、なんとなく、これ今食べたいなって、思う食材ってのも、そういう時にはあるものです。
例えば、エノキ。安いし・・・。
フランス人にはなぜかあまり好まれない、アウトオブ眼中な茸なんですが、日本では根強い人気がありますね
それは、「後引く美味さ」があるからじゃないでしょうか?
美味しいですねー。
で、組み合わせってのも、重要なんですよね。エノキにはベーコンです。
これは鉄板で、あのベーコンのジューシーな肉感と、糸引くようなとろみのあるエノキが炒められる時に生じる濃くと広がり、たまらないものがあります。
ベーコンはほうれん草との相性がまた抜群だから、エノキとほうれん草も結構仲良しだったりする。
安価で、相性のいいものたちを組み合わせると、当たり前のことだけど、美味いものが出来るちう寸法なのです。
で、今日は、父ちゃんの得意料理、「エノキのオイルパスタ」を、皆さんの夕飯の献立に、大推薦させてください。
このオイルパスタっていう概念、日本がダントツに上をいくんです。ってか、欧州ではあまり食べたことがない。
やっぱり、オリーブオイルの文化圏だからかもしれませんが、太麺パスタとサラダ油の組み合わせは完璧なおいしさを連れてくるんです。
どこか汁なし濃厚ラーメンのような、たまりませんよ。
たとえば、ラーメンの太麺好きと通じるものがあってね、歯ごたえ、コシ、それから腹持ち、食べ応えがよくて、満腹感を得られるから、育ち盛りの若い子たちには最適です。
ぼくは若くないけど、良く作ります。
個人的な提案ですが、スパゲットーニというパスタがおすすめです。
BARILLAというメーカーの、SPAGHETTONI、no7が最高!
細麺だと、ディチェコのフェデリーニかな。この2社は大手のメーカーだけど、どちらも日本で手に入ります。
でも、この際、どちらのパスタさんでも問題ありません。お好きなもので、どうぞ!!!!
じゃあ、さっそく、作ってみましょう。
フライパンにサラダ油と潰したにんにく、種をとった鷹の爪を入れるとこからはじめます。
いつもと同じ、火にかけ弱火で香りを移し、そこに3cmに切ったベーコンと串切りにした玉ねぎを投入します。
玉ねぎがしんなりしたらえのきを加え、白ワインを回し掛けしましょう。
アルコール分が飛んだら、お玉一杯のパスタの茹で汁を加え(乳化させるので、とろみがでて美味しくなります)、醤油、バター、塩・こしょうで味を調え、最後に3cmに切ったほうれん草を加えて、しんなりしたら火を止め、ちょっとごま油で風味を足すのです。
硬めに茹でたパスタを皿に取り分け、具をまずのせて最後にスープを均等に回し掛けしていきます。
白ごまを振りかけたら、はい、もう完成。
エノキとベーコンとほうれん草の和風ぽるパスタ、これは病みつきになりますよ。
ボナペティ!
材料は、こちら↓
材料2人分;
太めのスパゲッティ 200g
にんにく 1粒
鷹の爪 1/2本
ベーコン 3~4枚・・・・3cmに切る
玉ねぎ 小さめ1/2個
えのき 1.5パック・・・(根元をカットしておく)
白ワイン 大さじ3~4
醤油 大さじ1弱(しかし、和風感だしたければ、お好みで加えててください)
バター 15g
塩・こしょう 少々
ほうれん草 100g
ごま油 少々白ごま 適量
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