JINSEI STORIES
再登場日記「もう一度、真剣に健康について考えよう、とぼくは決意した」 Posted on 2022/03/05 辻 仁成 作家 パリ
この日記は、去年配信したものだが、今、ぼくは毎日、真剣に健康について考えている。
そこで、加筆訂正をして、皆さんに、ぼくの健康術をもう一度、読んで参考にしてもらいたいのである。←だれ? この上から目線( ^ω^)・・・
本当に、身体の緊張が緩み、楽になる健康ローラー、おすすめなのであーる。(一切、宣伝ではありません。笑)
某月某日、信じられないことだけど、ぼくと息子の年齢差は45歳。uuu
これは結構衝撃的な開きで、この子が独り立ちするまで、大学を出るまでは少なくとも、ぼくは元気じゃないとならないのである。
なので、真剣に健康について考えよう、とぼくは決意した。
そうだ、もう若くない。
しかもここは外国、おフランスなのだ。
親族もいないので、病気になったら、ぼくが倒れたら、息子は路頭に迷う。
生活できなくなる。だから、今からしっかりと身体を管理しなければ、と自分に言い聞かせたのだった。
「パパって61歳だもんね(今は62歳であーる)」
と息子に言われた。
61歳!? マジか、61って、あまりに衝撃的な年齢じゃないか。
おーーーーまいがーーーっ。
フランスの人たちはぼくのことをほぼ知らないので、ぼくは一歩外に出ると47歳で通しているし、だいたい、日本人は若く見えるので、47歳でもとおせる。
※ ちょっとここで、御覧頂きたい映像があるので、2022年にインスタで配信した、ぼくの若さを自慢する映像・・・。
何度も見たわよーしつこいわねー、とか言わないで。
正座して、手を後ろでに組んで、せーの、でそのまま立ち上がる・・・。簡単そうですが、出来ませんよ。
これが出来る人は18歳の身体を持っているのだそうだ。ぼくは62歳だけど、おちゃのこさいさいであった。笑。
とにかく、冷やかしで結構、まずは御覧ください!!!
最近はこの嘘が板についてきて、自分でも47歳を疑わなくなってきた。やばい。
息子がいるのを忘れて、「47歳です」と自己紹介した直後の、あの息子の、ドン引きした顔が忘れられない。
言ってしまったぼくも後悔をしたが、いきなり自分の父親が仲間たちに向かって年齢詐称をしたことを目の当たりにし、正義感の塊君はずたずたに引き裂かれてしまったのである。
「なんであんな嘘つくの?」
直後に、叱られた。
「嘘じゃないもん。パパは、ある時から歳をとるのをやめたんじゃ。パパは永遠の47歳って決めた。だから、嘘じゃない。地球時間は窮屈でならない。年齢は窮屈だ。いらんわ」
ともかく、哀れな息子をこれ以上、可哀想にさせたくないので、ぼくは長生きをしないとならなかった。
10代の頃、夭折に憧れた青年は、61歳のオヤジになって、長生きを誓った。
それは自分のためだけじゃない。親としての責任からであった。
こんな変なオヤジでも、生きていれば子供は嬉しいはず、えっと、きっと、…多分。
だからこそ、しっかりした健康管理が必要なのだ。
生き抜いていくために必要なものは健康なのだ、と自分に言い聞かせる毎日である。
さて、そんなある日、
「パパ、やばいんじゃないの、そのお腹」
と風呂上りに、息子に言われた。
「やっぱし?」
「ダメでしょ。ロッカーのくせに。腐ってもロッカーじゃないと」
腐っても?
くそ、これは効いた。
ぼくだって、普通の還暦オヤジの中では気を付けている方だと自負していたが、油断すると、腹が弛んでしょうがない。
その上、ロックダウンによる運動不足もある。
風呂上りに姿見にうつる自分の裸のなんと不格好なことか!
年相応と言えば年相応かもしれないけれど、年相応って、61、嫌だぁ~~。
人間、弛み始めると一気に弛むので、それなりに無駄でも抵抗をし続けてないとえらいことになる。
腐ってもロッカーでいなよ、という生意気な息子を見返してやりたかった。
ああ、見返すのって、なんて難しいのだろう…。
それで、日本人ママ友に相談したところ、「辻さま、よいものがございます。フォームローラーをやれば腹筋群の筋膜がぎゅっと引き締まって、30日でシックスパッド状態になるんでござ~ますのよ」と通販会社の人のように、詳しく教えてくれたのだった。
アマゾンを覗くと、欧州でも、いろんな会社が販売していた。
表面に凹凸のあるただの円筒形の健康器具だった。
試しに、16ユーロ(1800円くらい)のやつを買ってみた。
やり方はYouTubeの筋トレ先生たちの動画で勉強をした。
いろんなコーチたちがやり方を伝授してくれている。
マットを窓際に敷いて、寝転がって、チャレンジしてみた。
よくなければ日記に書くことでもないのだけど、使用して今、2週間程度が経過したが、いやぁ、これ、なかなか効果がある。
後頭部、側頭部に枕のように置いて、少し頭を傾け、ローラーの凹凸にツボをあわせていくのだけで、き、き、効く~~~~っ。
痛いけど、気持ちいい。
この痛気持ちいいのがローラーの特徴で、指圧効果があるから、端的に言うと続けられるのである。
※こうやって、首の下、後頭部の下にいれて突起物で頭のツボをぐりぐりやると、痛気持ちいいのだ。笑。
職業柄、腰が悪いのでマッサージさんや指圧師さんに週一くらいでかかっている。
どの先生も天才的にうまいのだけど、でも、腰痛はなかなか治らない。
指圧というのは癖になるから、お金ばかりが出て行ってしまうのだけど、このローラーは16ユーロで、好きな時に好きな場所をほぐしながら、筋力をつけることも出来るという優れもの。
で、指圧効果があって、目がぱっちりと覚めるし、開くし、もしかすえると小顔になっているかもしれない。
ぼくが重点的にやってるのは、頭、首、背中、腰、足、ふくらはぎ、足裏、太もも、下腹、お腹、横腹、である。
あと2週間続いたら、ビフォー&アフターを紹介してみたい。いひひ。
特に頭を使うので、リラックスできる。これ、マジ、気持ちいいのだ。
必ず朝と寝る前の二回、やっているが、風呂上りに効果がある。
年齢的に、仕事的に足がとにかく浮腫むので、まず軽くマッサージしてから、ぼくの場合、直に、ローラーに足を載せ、ちょっと痛いけど、ゴリゴリと揉みほぐしていく。
いて、いて、いててて~~、
でも、足首がしゅっ~と流れるのだ。血なのか、なんなのかわかららないけど、流れていく。
自分で自分のツボが分かるのも嬉しい。
ちょっと足首を斜めにして、凹凸につぼを押し付けていく、ううううう、気持ちィ~~~。
※こうやって、ちょっと足先を左に傾けると、効く~、になります。結構、トレーニング終わると、あちこち、痛いけど、軽い!笑
ぼくは猫背なのか、反り腰なのか分からないけど、
「パパ、なんかパパの体系って、変だよね。人間じゃないみたいじゃないか?」
とよく息子に詰られていた。
今は少しずつ、人間に戻りつつあるところである。
自分の体を知ること、これは生きる上でとっても大事なことかもしれない。
健康である、健康でありたい、と思う気持ちが人を健康にさせる。
無理する必要はないけど、腐ってもロッカーでいられるように、日々、ゴリゴリやっている。
息子を見返してやるのが、今から楽しみである。
みてろよ、息子~~、うりゃああああ。
※ ここが最高に気持ちいいのだ!!! 踝の裏!!!