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退屈日記「今回、日本で手に入れてきた必需品、ぜいたく品」 Posted on 2020/11/05 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、朝7時半に息子が「いってきます」と言って登校した。父ちゃんは寝間着のままで見送った。
そして、気がつくと、再び、日常が戻ってきていた。愛すべき日常である。
大統領選挙の速報をラジオでチェックしながら、ぼくは日本から持ち帰った戦利品(?)を仕分けした。
フランスでも近年は生活用品である、醤油、みりん、酒、味噌、麹などは手に入る。
ただ種類がちょっと少ないのだ。なので東京からあえて持って帰るものはフランスでは絶対に手に入らないものばかり。
今回ぼくが持ち帰った大好物を少しご紹介させていただきたい。



新潟の瑞花さんのせんべい、とくにこの薄揚せんべい、柚子胡椒味は絶品である。とまらなくなる。この大きな袋に入った、この薄焼きのサクッとせんべいは美味しいよ。

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柿の種がやってる高級柿の種(?)、KAKITANE KITCHENさんの「海老マヨネーズ味」である。マヨラーの父ちゃんにはやばい。そして、新宿中村屋さんの「新宿カリーあられ」、昔、学生の頃、よく通っていたなぁ。…とこの味で青春時代を思い出す。

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言わずと知れたサントリーの「角」、フランスでも世界中の名だたるウイスキーが手に入るのだけど、もちろん、日本製の山崎とか白州なども、…。しかし、ハイボールにはこれ、とぼくは決めている。ぼくは仕事終わりの軽いハイボールで頭を冷やす。知多でもいいけど、角派なのだ。わかるかな? いつまでもまるくなりたくないアーティストの辻にぴったし。

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今回は徳島県の祖谷そば、と柚子胡椒をナチュラルローソンで買った。

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地球カレッジ

六本木のミッドタウンまでわざわざ買いに行った茅乃舎のダシ。父ちゃんおススメの2トップ。これさえあれば、美味しいものが手軽に作れる。必需品中の必需品。もちろん、自分ちでダシくらい作れるのだけど、手間暇がかかるので、助かる。野菜ダシはサシェを破って、粉にお湯を入れ、中華風にしたければごま油2~3滴。和風にしたければ小さじ1の麺つゆ、洋風にしたければ胡椒とオリーブオイル数滴で、さらに美味しく。えへへ。

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そして、超おススメは築地寿屋商店の塩吹昆布。前回、danchyの植野編集長に頂き、あまりに美味かったので、おねだりしたら、わざわざ築地まで行って買ってきてくださった。しかも、松葉づえをついて、前日に肉離れしたのに、買いに行ってくれる編集長って、いますか??? これを齧りながら飲む焼酎、やばいです。植野さん、ありがとう。

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食品ではないけど、まな板などの菌とか付着したウイルスを除去する食品用除菌剤製剤なんだけど、アルコール不使用らしく、食品にちょっとついても食べれるから、刺身とか作る時に超便利。音楽評論家の湯川れい子さんから頂きました。素晴らしい。

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息子の好物。

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で、梅も数種類持って帰ってきたけど、こちらはデザイナーのJUNKO KOSHINOさん関係の梅で、ご本人から頂いたのだけど、食べてびっくり。しょっぱくなく、はちみつ味で、とろけます。日本酒にあうかな。秋の夜長にあいますね。

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ほかにも、とらやのようかんとか、ヨックモックのシガールとか、和菓子とかいろいろと買ったし、頂きました、年内は美味しく食いつなぐことが出来そうである。これらを小分けして、パリの友人たちにお裾分けするのも楽しみの一つ。アドリアンや、パトリックや、リサやレテシアたちが何と言うかな、ふふふ。日本はやっぱり素晴らしい。

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自分流×帝京大学