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パリ最新情報「コロナ対策大失敗!?再ロックダウン免れない悲惨な状況」 Posted on 2020/10/26 Design Stories  

フランスは、7月に解除されていた衛生緊急事態宣言が10月17日午前0時から発動され、現在、フランスと海外県、全54地域で夜間外出禁止令(21時)が出されているが、この衛生緊急事態宣言が当初の予定(11月末)より延長し、2月16日まで、もしくは、4月末まで延長される可能性が出てきた。



ヨーロッパに広がる新型コロナ第二波は予想以上にスピードアップしており、毎日新記録を更新中である。今日、10月25日のフランスの新規感染者は52010人となった。陽性率は17%、フランスでの新型コロナ感染者累計は100万人を超えている。
イルドフランス(パリ周辺地域)やローヌ・アルプ地方の集中治療室はすでに満杯状態で、今後、患者の別地域への搬送が必要になってくる。しかし、どの地域も満杯に近い状態なのである・・・。
残念ながらこれから数日はこの数字が減ることはない。このまま何もしなければ2、3週間後には悲惨な状況になることが想像できる。来週早々にも新しい措置が発表されるのは間違いなさそうだ。

パリ最新情報「コロナ対策大失敗!?再ロックダウン免れない悲惨な状況」

まずは夜間外出禁止の強化が考えられるが、クリスマスや新年に向け、ここまで避けてきた再ロックダウンの可能性も一気に浮上している。再ロックダウンが行われる場合、地域別、もしくは週末のみロックダウンとの噂もささやかれている。夏のバカンス期の気の緩みで感染がじわじわと広がり、2ヶ月後の現在、感染が止められない状況となっている。
医師たちは「再ロックダウンをしない限りこの状況は良くならない」と言い切っている。

フランスはロックダウン解除後、大量のPCRテストをし、隔離していくという作戦を取ってきたが、どうやらこの作戦は「失敗」に終わったと言わざるを得ない。フランスが使っていたPCRテストは結果が出るまでに48時間かかり、素早い隔離や感染源の確定ができなかった。追跡アプリも失敗だったようで、2日前に発表されたばかりの「TousAntiCovid」という新しいCOVID-19追跡アプリも評判は芳しくなく、またしても失敗に終わる可能性が指摘されている。

もしも、再ロックダウンになる場合、経済への影響が免れないのは間違いなく、フランスの長い冬の始まりとなる。

パリ最新情報「コロナ対策大失敗!?再ロックダウン免れない悲惨な状況」



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