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家庭フレンチの定番を「おやつにミラベルのタルト・リュスティック」 Posted on 2021/11/12 Design Stories  

「ミラベル」とは、すももの一種。
この甘くて小さい黄金色の果実は、8月半ばから9月末頃までの短い間、フランスの市場を飾ります。
酸味はほとんどなく、他のすももよりもずっと濃厚な味のミラベル。フランス人も大好きで、市場に並ぶ人々は1kg、2kgと大量に購入していきます。
生で食べても美味しいですが、コンポートやジャム、タルトにするとまた美味しさが増しますので、大量に買っていろんな調理法でミラベルを楽しむのです。

今回ご紹介するのはミラベルを使ったタルト・リュスティック。
「リュスティック」とは、パンの名前としてご存知の方も多いかもしれませんが、もともと「素朴な」とか、「野趣な」という意味のフランス語です。
普通の”タルト”と何が違うのかというと、タルト・リュスティックはタルト型などを使わず、生地を伸ばしてフルーツをのせ、生地の端を折りたたんで焼くという、型にはまらない個性豊かなタルトなのです。
それでは、飾らないフランスの家庭のお菓子、タルト・リュスティックの作り方をご紹介します。

家庭フレンチの定番を「おやつにミラベルのタルト・リュスティック」



タルト生地は、小麦粉250g、砂糖(できればカソナード)大さじ2、バタ−125g、水大さじ5、シナモン小さじ1。
冷蔵庫でよく冷えたバターを1cm角に切り、水以外の材料をボールに入れ、手でバターを指で潰しながら粉類と馴染ませます。
バターと粉類が混ざって砂のようなになったら水を加え、練らずに生地をまとめ、冷蔵庫で休ませましょう。
私は一晩休ませましたが、1時間ほど休ませるだけでも大丈夫。

家庭フレンチの定番を「おやつにミラベルのタルト・リュスティック」

生地を2mmくらいの厚さに伸ばし、生地の中央にアーモンドプードル大さじ2をひき(果物から出る水分を吸う役目をします)、半分に切って種をとったミラベル300〜400gを並べ、分量外のカソナードをお好みでふりかけ、生地の端を折って包んでいきます。
200度に予熱したオーブンで40分ほど焼き、黄金色に焼き色がついたら完成。
生地にはアレンジでごまを加えても美味しいですよ。

家庭フレンチの定番を「おやつにミラベルのタルト・リュスティック」



家庭フレンチの定番を「おやつにミラベルのタルト・リュスティック」

火が入ってトロッととろけるミラベルとザクザクとしたタルトの組み合わせが絶妙。
タルトというよりクランブルに近いので、クレームフレッシュ(サワークリームで代用)と一緒にいただくとより美味しくなります。

残念ながら日本でミラベルは見かけないかも知れませんが、プルーンやイチジクなど秋のフルーツとこの素朴なタルトの相性はピカイチ。
いつものタルトとは少し違った、飾らない「タルト・リュスティック」、ぜひ、お試しください。(せ)

家庭フレンチの定番を「おやつにミラベルのタルト・リュスティック」



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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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