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パリ最新情報「フランス、世界最大ヌーディスト村で超クラスター、陽性率30%」 Posted on 2020/08/26 Design Stories
フランス南部、モンペリエ近郊、地中海に面したキャップ・ダグドにあるヌーディスト村は、ナチュラリストに地域を解放している。服を着ちゃいけないわけじゃないが、着てもいいよ、的なスタンスで、基本、村の中ではヌードで過ごすのが一般的。ビーチは完全にヌードで過ごさないとならない。この村の夏のバカンス時期の利用者数は、一日で最大4万人とも言われている。世界最大のヌーディスト村である。ここで、90人超のクラスターが発生、その後の追跡調査でさらに50人の陽性者が出た。新型コロナ感染爆発状態になった。ロックダウン解除後は陽性率1%程度だったのに、現在は30%という信じられない数字になっている。フランス国内の平均的陽性率は3,6%前後なので、このヌーディストビーチがどれだけ感染爆発しているかがうかがえる。(ちなみに東京の陽性率は4,9%)
裸でマスクをせず、バーやレストランに集っていたのが原因と考えられているが、現在、この村への訪問は自粛するよう行政指導が出されているし、中にいる者たちが外にでるためにはPCR検査を受けないと出られない。フランス中の視線を集めてしまった。中心部にあった人気のバーやレストラン、17軒が現在、閉鎖中となっている。家に戻りたくても戻れない人々でヌーディスト村は小さなパニックになり、PCR検査を受けるために大勢の人が列をなしている。
一方、オーストラリアでは、メルボルンがあるビクトリア州は3月末から5月にかけてのロックダウン解除後、新規感染者が増えてしまい、7月から再度ロックダウンとなっていたが、感染者が急に増えたので(一日に671人)さらなる延期に踏み切ることになった。しかも、12ヶ月の再延長で、来年の秋まで緊急事態宣言が続くというのだから、凄い。単純に、これが続くのであれば、オーストラリアの人たちは東京オリンピックを観戦しに来ることが出来ない。(現段階の法律では緊急事態宣言は6ヶ月しか効力が無いらしく、9月に効力が切れてしまうので、州として更なる12ヶ月、トータル18ヶ月の延長に踏み切ったのである)しかし、ここでフランスとオーストラリアを比較するのには、実は大きむ無理がある。両国のコロナに対する基準があまりにも違い過ぎるからだ。
フランスは毎日4000人を超える感染者が出ていてもヌーディストビーチ自体は閉鎖にならない、というお国柄である。フランス政府も厳しい対応をしているのは事実だが、オーストラリアやニュージーランドに比べると相当寛大(?)に映る。最も、何にもしないアメリカ政府に比べればフランスの方が、ずっと厳格かもしれない。コロナ対策もお国柄が出ているということであろう。
フランスのお隣、スペインの感染者数はついに一日で8000人を超え、フランスの倍近い勢いである。再び、国全体がロックダウンをしてもおかしくないレベルだが、経済を無視できないスペインの苦しいかじ取りが続いている。
皮肉な話しだが、キャップ・ダグドのヌーディストビーチの人々は裸で生活をしながらも、感染を恐れ、口にはしっかりマスクをしている人たちが出ている。ナチュラリストであろうと、コロナはやはり怖い。ちなみに、コロナは弱毒化しているようで、今日現在、世界最大のヌーディスト村から重傷者は一人も出ておらず、幸いなことに、ほとんどが無症状だという。