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GOTOキッチン「夏バテを乗り切る。オクラは猛暑対策の常備野菜!」 Posted on 2020/08/20 辻 仁成 作家 パリ
暑い日が続いていますね、東京は40度越えと聞きました。普通に呼吸するだけでも大変です。フランスでも今月35度越えが一週間ほど続きました。実は、フランスの家庭は基本、クーラーがありません!!!ご想像ください。39度になった時は、冷房のない部屋で、みんなのたうち回っておりました。
今は、コロナよりも要注意だと思います。そこで、今日のGOTOキッチンですが、夏になると食べたくなる「オクラ」についてお話しさせていただきます。夏になるとあのオクラのネバネバが欲しくなりませんか? オクラはビタミンやたんぱく質を豊富に含んでいるそう。夏バテにも効果ありそうです。辻家は、夏になると、オクラがキッチンから消えません。じゃあ、どうやって食べるのがいいのか?
このオクラですが、最大限の栄養をあますことなく食べるのには、生で食べるのが一番いいらしいですね。なので、こういう暑い時には極力、生で食べるようにしています。オクラはアフリカ原産ですが、アフリカの人々はガンボ料理などで多用し、暑さを乗り切っているのですね。
まず、オクラにはイガイガの毛が生えていますから、あれをとるために、下処理の板ずりをします。板ずりとは、キュウリやフキ、オクラのような青物に食塩をまぶし、まな板に押し付けながらゴリゴリと転がす野菜の下処理方法のひとつです。ぼくは、へたを面取りだけして、サッとお湯をかけ、食べています。めんつゆとか、マヨネーズとか、シンプルイズベスト!
他には、ネバネバお蕎麦にしたり、テリーヌにしたりしています。もちろん、カレーやガンボにもしていますよ。
最後に、オクラのテリーヌのレシピを添えておきますね。ご参考に、どうぞ。
オクラのグリーンテリーヌ、材料です。
ベーコン 50g
コンソメ 1個
塩 小さじ1
胡椒 多め
オクラ 12本
ブロッコリー 1個
アスパラ 300g
板ゼラチン 17g
まず、鍋に多めの湯を沸かし、塩を加えて野菜を茹でます。ブロッコリーは小房に分けて約2分、オクラは約1分半、アスパラは太さに合わせて2〜3分を目安に茹でてください。茹で上がった野菜は冷水で冷やしキッチンペーパーなどで水気を切っておきます。
そしたら、鍋で湯を沸かしベーコンとコンソメを加え10分ほど煮たら塩胡椒を多めにして味を整え茶漉しで濾します。漉したスープを鍋に戻し、弱火にかけます。水でふやかしておいた板ゼラチンの水気を切って加え入れ、よく混ぜながら煮溶かし、ゼラチンスープを作るのです。大変そうですが、完成した時の興奮を目指して頑張ってください。
パウンド型に大きめにラップを敷き、ブロッコリー、オクラの順に並べ半量のゼラチンスープを加え、最後にアスパラを並べたら残りのスープを流し入れ、ラップで包み込み冷蔵庫で冷やし固めます。ゼラチンが固まったら型から出して切り分け、お皿に綺麗にもったら、完成です。
これで夏バテをぜひ、防止してください。ボナペティ!
※オクラについての記述で曖昧で不確かな表記がありましたので、修正させて頂きました。