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家庭フレンチの定番「南仏の香り、タプナードペースト」 Posted on 2021/12/09 セギュール ちえみ(DS編集部) 料理好き パリ
タプナードとはオリーブがベースのペースト。パンに塗ってそのまま食べたり、ソースにもなる万能な一品です。南仏プロヴァンスの名物で、1880年にマルセイユで生まれたのだとか。南仏のアペリティフにはタプナード、と言っていいほど、カフェ、レストランに行けば、必ずタプナードがテーブルに置かれます。緑と黒のタプナードがありますが、緑のオリーブか黒のオリーブで作っているかの違い。どちらが好きかは人それぞれ、好みによります。オリーブ好きのフランス人は自分の好みのオリーブを常備していたりしますが、そのお気に入りのオリーブで作った自家製タプナードはやはり格別。とはいえ、「オリーブ」とひと言で言ってもその種類はたくさんありますので、当たり外れもあります。もし、あまり好みでない、買ったけど食べきれないオリーブがあれば、それもぜひ、タプナードにしてみてください。きっと美味しく変身してくれます!
材料はオリーブ17個、ケッパー8個、アンチョビ4フィレ、ニンニク半分、レモン小さじ1、オリーブオイル大さじ1。できれば、食べられる量ずつ作って新鮮なうちに食べていただきたいです。
オリーブを2つだけ残し、オリーブ、アンチョビ、ケッパー、レモンをミキサーにかけ、ペースト状にします。残したオリーブ2個を包丁でみじん切りにし、超みじん切りにしたニンニク、オリーブオイルをそのペーストに加え、よく混ぜ合わせたら完成。ポイントは、ニンニクとオリーブのみじん切りを別に加えること。ニンニクはすり下ろしとみじん切りでは味が違ってきますし、ペーストにしたものにみじん切りのオリーブを少しだけ加えると、少し違う食感が加わり、タプナードに深みがでる気がします。ちょっと面倒ですが、ぜひ、この一手間を加えてみてください。
バゲットを薄く切り、軽くトーストし、タプナードを塗れば南仏の香り漂うカナぺの出来上がり。アペリティフに手作りタプナードのカナぺ、いかがでしょうか。
Posted by セギュール ちえみ(DS編集部)
セギュール ちえみ(DS編集部)
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