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エッグ・ベネディクトで優雅なブランチを愉しむ! Posted on 2022/10/23 セギュール ちえみ(DS編集部) 料理好き パリ
物憂げな日曜日のブランチに、エッグ・ベネディクトなんて、いかがでしょう?
今日は、みんな大好きなエッグ・ベネディクトにまつわる小話です。
日本でも人気のエッグ・ベネディクト。
その誕生には諸説あるようですが、どちらにしても、「エッグ・ベネディクト」が誕生したのはニューヨーク最古のレストラン「デルモニコス」だと言われています。
現在残っているエッグ・ベネディクト最古のレシピは1898年に『Eggs, and how to use them』(500個以上の卵レシピが紹介される卵料理ガイドブック)の中で紹介されたもので、「小さなマフィンを半分に切ってトーストし、それぞれに焼いた薄切りハム、ポーチドエッグをのせ、オランデーズソースを添える」と書かれています。
最近のエッグ・ベネディクトはベーコンやスモークサーモンであることが多いですが、シンプルに焼いたハムのエッグ・ベネディクトも美味しそうです。
さて、エッグ・ベネディクトはアメリカの料理ですが、エッグ・ベネディクトに欠かせない「オランデーズソース」はフランスが生み出したソースなんです。
フランス料理には基本の5大ソースがあり、オランデーズソースはそのうちの1つとされています。
ちなみに、その5つのソースとは、
1,ベシャメルソース(小麦粉と牛乳)、
2,エスパニョールソース(牛肉などの焼いた骨を含むブイヨン)、
3,オランデーズソース(卵黄とレモン汁、バター)、
4,トマトソース、
5,ヴルーテソース(魚や鶏などの骨を含まないブイヨン)
となります。
オランデーズソースはオランダのソースを模したものだったのでオランデーズと名付けられたようですが、名前は違うものの、17世紀に書かれた本に既にこのソースに似たレシピの記載があったようです。
それでは、オランデーズソースの作り方をご紹介します。
ボールに卵黄2個を入れ、湯煎をしながら白っぽくもったりするまで泡立て器で混ぜます。
そこに溶かしバター60gを混ぜながら少しずつ加え、マヨネーズのようになったらそこに少しずつレモン汁(レモン半個分)を加えていきます。
塩こしょうで味を整えてください。
ソースができたら、半分に切ってトーストしたマフィンにカリカリに焼いたベーコン、ポーチドエッグをのせ、オランデーズソース(できたら湯煎で生温い状態にして)をかけたらエッグ・ベネディクトの完成。
ナイフを入れるとトロッと流れる黄身がベーコンとマフィンに絡み、ひとくち口に運ぶとレモンの風味爽やかなオランデーズソースと濃厚な黄身がダブルソースとなって口の中に広がります。
卵とベーコンにバターと卵黄のこてこてソースがけということで、かなり食べ応えがありますが、子供もぺろっと平らげてしまいます。
気分をかえたい時の優雅な一皿に、エッグ・ベネディクトはいかがでしょうか。
Posted by セギュール ちえみ(DS編集部)
セギュール ちえみ(DS編集部)
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