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パリ最新情報「アフターコロナで変わった。何も触らないパリのカフェ事情」 Posted on 2020/06/10 佐伯 幸太郎 ライター パリ

ロックダウン後、パリのカフェが変わった。何が変わったのか、筆者と共にカフェに行ってみましょう。まず、カフェに行くと、ギャルソンにテラス席に案内される。客は写真モードの携帯をギャルソンが胸につけているバッジに向ける。バッジにはQRコードが印刷されている。何もしなくとも自動的に店のメニューへと飛ぶ仕組みになっている。そこで選んで、ギャルソンに頼めばいいのだ。

パリ最新情報「アフターコロナで変わった。何も触らないパリのカフェ事情」

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その前に、そもそも、フランスで日本の皆さんが、どこのカフェで食事をするか悩んだなら、携帯に入ったグーグル翻訳を使う。入口に置かれているメニューでも、外壁に張り出されているメニューでもいいので、のぞき、同じように写真モードにした携帯を近づけると、なんと不思議、フランス語のメニューが日本語に変わる。それをスクショしたらいいのだ。

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※このフランス語のメニューがグーグル翻訳で以下のような日本語に変換される。もっとも日本語は結構間違えているので、想像力を働かさないとならない。

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さて、一番、コロナウイルスを貰いやすいのが、コインや紙幣と言われているので、お会計を頼んだらカードで支払う。もちろんカードで支払うのだけど、ここにも時代の流れが…。カードは翳すだけで支払いが出来る。ロックダウン前まではこの方法で20ユーロがマックスだったけれど、ロックダウン解除後、お金の受け渡しを避けるため、50ユーロまで上限がアップされた。つまり、ギャルソンからは何も受け取らない、また、渡さずに店に入り出ることが出来る時代になったのである。コロナ以前の世界では考えられないことであった。

このシステムが今後、全仏に広がっていくのであろう。もちろん、これはカフェだけではなく、あらゆる商店などでも利用されることになる。メニューやお金に触れなければ、感染する確率は減るので、安心して食事やお茶が出来る時代の到来、有難いことである。

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